フェリシモCompany

「森は海の恋人」植樹祭に参加しました。

6月5日午前10時。宮城県気仙沼との県境にある岩手県一関市室根町の「矢越山ひこばえの森」は薄日が射して絶好の植樹日和。北海道から沖縄まで日本全国からたくさんの人が詰め掛け、山の中腹にある会場には1200人を超える人々が集いました。

110609_1.JPG
東日本大震災で犠牲になった被災者への黙祷から、第23回「海は森の恋人」植樹祭は始まりました。

110609_2.JPG

「森は海の恋人」の植樹活動は、そのNPOの代表であり、気仙沼湾で牡蠣やホタテの養殖を営んでいる畠山重篤さんが、豊かな海は豊かな森と関係していることを知り、気仙沼湾に注ぎ込む川の上流に広葉樹の森を創ろうと仲間に呼びかけ、上流の人々の協力を得て23年前から始まったものです。以来、海の民と山の民の交流は毎年続き、絆も深くなっていきました。

今年の3月に起きた東日本大震災で、気仙沼は大きな津波に飲み込まれてしまいました。畠山さんの舞根地区もほとんどの家屋が流されてしまうなど甚大な被害を受け、植林どころではありません。当然、今年の植樹祭は諦めていたのです。
ところが、長年一緒に植樹を行ってきた室根町の人々が開催を呼びかけ、準備も引き受けるので参加するだけでいいと提案し、今回の植樹祭の実施となったのです。何年もかけて培ってきた、山の民と海の民との太いつながりと深い信頼の絆を感じました。

今回はこれまでとは異なり、大震災の犠牲者への鎮魂と海の復興を願っての植樹祭となりました。長年続けてきたからこそ、今年も実施することに大きな意味があります。これまで以上に海の住民と山の住民との絆を深め、結束することで、これからの復興に向かっていこうという地域の人々の強い意志が感じられました。畠山さんは、この植樹祭をばねにして生活を再度立てなおしたい、と海の住民を代表して話をされました。

110609_3.JPG

用意された広葉樹の苗木は40種類以上、約1,000本。小さい子からお年寄りまで、それぞれの思いを込めて、小さな苗木が矢越山の一角に植えられました。これから長い時間をかけて豊かな森に成長し、海を育んでいくことでしょう。復興への大きな一歩が記されたことを実感しました。

110609_6.JPG

110609_7.JPG

※フェリシモ及びフェリシモの森基金は「森は海の恋人」植樹運動に共鳴し、また、今回の大震災犠牲者の鎮魂と海の復興を願う「森は海の恋人」植樹祭に支援させていただきました。

この記事をシェアする
Twitter
Facebook
LINE

コメント

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。

コメントを投稿する
ページトップへ戻る