フェリシモCompany

福島県の花咲かお母さんと宮城大の絵ろうそくレポートです!

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山形の鷹ぽっぽ、宮城のこけし、岩手のかっぱ、青森のねぶた、秋田のなまはげ、そして福島の赤べこ。3月6日、福島県会津若松市の会津研修センターで東北の伝統芸能や民芸品をデザインした絵ろうそくの色塗りの練習会を開きました。
完成品が次々にテーブルに並ぶと、会場の雰囲気がいっそう華やかに。
色塗りに取り組んでくださったのは、原発事故によって福島県浜通りの大熊町から100キロほど離れたここ会津若松市で避難生活を送るお母さんたち。東北6県を象徴する名物キャラのデザインと商品開発を担当した宮城大学事業構想学部の3年生・木幡美樹さんら学生グループも駆け付けて、きれいに塗るコツやワックスコーティングなど作業手順をアドバイスしながら、一緒に作業をしました。
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ろうそくの表面を軽く拭き、学生がデザインしたステンシルの型紙をスプレーのりで貼る。
スポンジ筆を使って、ろうそくの表面に色を乗せていくようにアクリル絵具で4面に色塗りをしていく。
こうして作業が進むと、黒と赤を基調にした勇壮な顔とたくましい腕が印象的なねぶたの絵が完成。福島の赤べこは赤を基調に、岩手のかっぱは緑を基調に、ユーモラスな目と甲らができあがり。
「ステンシルの型をはがすときは、丁寧に」と学生がアドバイスすると、お母さんたちからは「きれいにできた!」と弾む声が。学生とお母さんが肩を寄せ合いながら、一つ一つの作業手順を確認していきました。
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「フェリシモラボ・カレッジの企画テーマとして”東北の伝統工芸を取り入れたもの!” “復興支援につながること”をしようという話になりました。そこで特に考えたのは福島のこと。原発事故や放射能の問題でデリケートな部分がありましたから。そんな時、小学校5年生で会津若松に修学旅行に来て、ろうそくの絵付け体験をしたことを思い出したんです。とても楽しくて夢中になりました。あのときの楽しさを思い出して、絵付けの楽しさが伝わったら…。そんなことも考えながら商品開発に取り組みました。たくさんの人に喜んでもらえたら、うれしいです」(宮城大学 木幡さん)
後、絵付けの作業は、会津若松市内の仮設住宅の集会所を借りて行うことも計画しています。
作業に当たるお母さんで大熊町から避難している丸添みつ美さんは「『参加してみませんか』と声を掛けてもらい、うれしかった。山形の鷹ぽっぽの色塗りでは、色がはみ出さないように細心の注意を払って…。こうしてやってみると、本当に楽しいですね。みんなでやれることも、とても楽しいです」。
同じく大熊町から避難している長沼由起子さんも「色塗りは初めてで最初は不安でしたが、みんなに助けてもらいながらやってみました。普段は借り上げ住宅で生活しているので、大熊町の人たちとも交流する機会が減っているのですが、こうして集まれるのもうれしい」と笑顔を見せてくださいました。
学生たちの企画コンセプト「福島から灯そう 東北の灯かり」に込められた思いを、一緒に広げていきませんか。
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この絵ろうそく「花咲かお母さんたちが楽しんで描いたアートキャンドルの会」はこちらからお申し込みいただけます。
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