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2020年度基金活動報告ー東日本大震災遺児への心のケアと教育支援(一般財団法人あしなが育英会)

2020年度に拠出したあしなが育英会さまより活動レポートが届きました。

あしなが育英会は、病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした子どもや、親が重度後遺障害で働けない家庭の子ともに奨学金やケア活動で支える一般財団法人です。

1995年の阪神淡路大震災後に「神戸レインボーハウス」の建設をして、遺児のための心のケア活動の取り組みを始めました。そして、2006年にはすべての遺児を対象にした「あしながレインボーハウス」を東京に建設。2011年の東日本大震災後の2014年には、仙台、石巻、陸前高田に「東北レインボーハウス」の建設をして、津波遺児のケア活動を継続しています。

2020年秋から、長期化するコロナ禍における遺児家庭の実態を把握するためにアンケート調査を実施。東日本大震災・津波遺児の作文集『お空から、ちゃんと見ててね。』(朝日新聞出版)の発刊。東京本部と仙台レインボーハウスをオンラインで結んで、津波遺児自身による「報告と感謝」の記者発表を全国に発信しました。

コロナ禍において、対面プログラムは中止や縮小開催を余儀なくされましたが、専門家と一緒に感染対策のガイドラインやマニュアルを作成して、開催できるように努めました。その結果、同じような体験をしたもの同士が、3月11日を過ごす選択肢の1つとして開催した「3.11こころの居場所」は、10年目の「子どもたちの成長」を実感できるものになりました。

仙台では、2020年7月にプログラムを再開しました。当日は、子ども7名・保護者2名が参加しました。休校中は家で留守番をして過ごしていた小学3年生の女の子は、来館中は年上の子のそばに座って、久しぶりのレインボーハウスの姉妹関係を味わっていました。保護者からは、「間隔をあけていても、わになって話せるっていいね」とのお声がありました。

仙台でのプログラムの様子

石巻レインボーハウスでは、金沢美術大学の工作教室をオンラインで中継しながら試みました。モニターを通じて、「また会えたね。元気だった?」「工作難しくなかった?」と、声をかけると、「やっぱり、直接作り方を教えてもらわないと……」「間違って組み立てちゃった」と、オンラインでのやり取りに難しさを感じていたようでしたが、子どもたちはとても楽しそうでした。

工作教室の様子(石巻)

陸前高田の「こころの居場所」では、震災から10年にあたる3月11日に初めてレインボーハウスを訪れた2組の家族がいました。彼らは職員と対話する中で、それぞれが当時の出来事や感じていたことを初めて知りました。

「落ち着くね。こんな場所だと分かっていたらもっと早く来ればよかった」と、20代の姉妹は笑い合いました。震災津波遺児同士の夫婦は子ども連れで来館。新米パパがミルクをあげている姿を横目に、「震災の時、うちの子もこのくらい小さかったんだよね」「うちの子もそのうち、こんな光景が見られるのかな」と、つぶやいていました。

こころの居場所の様子(陸前高田)

<支援者のみなさまへ>

東日本大震災から10年が経過して、2,083人の津波遺児のうち半数以上は18歳以上となり、最年少は小学4年生です。

2020年秋に実施したアンケートでは、「時間が解決すると言われてきたのに、いつまでたっても悲しくて仕方がない」「今になって参加したいと思うようになりました。続けてください」というお声がありました。

コロナ禍で対面活動が難しい状況にありますが、オンラインでのつながりも含めて、持続的・継続的にそれぞれのニーズを探りながらサポートしてまいります。

■ あしなが育英会さまのその他の活動はこちらから。

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