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2016年度基金活動報告 ― 熊本の子どもたちへの支援(公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)

2016年度にフェリシモこども基金より拠出した公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンさまの活動レポートをご紹介します。

 

熊本地震発生翌日の4月15日以降、益城町・御船町を中心に、子どもたちや保護者のニーズにもとづいた緊急・復興支援を続け、これまでに約18,100人以上に支援を届けました。

2016_SCJ_1.JPG避難所となった小学校で開設した「こどもひろば」のようす

緊急支援では、子どもたちが遊びなどを通じて、日常に近い生活を取り戻せるようにする、子どものための安心・安全な空間「こどもひろば」を、益城町の避難所にて開設・運営。保護者からは、「娘は避難生活で泣くこともあるのですが、『こどもひろば』では楽しんで遊んでいて嬉しそうです。本当に助かります。」といった声が寄せられ、5月初旬の学校再開までにのべ約2,100人の子どもたちが参加しました。

2016_SCJ_2.jpg給食支援

2016_SCJ_3.jpg子どもまちづくりリーダーツアー

学校再開後は、給食支援、学用品や防災用品等の配布、中高生への給付金の提供、保育所や放課後児童クラブなどへの支援、子どもたちがまちづくりに参加できる機会の提供などを実施してきました。

「防災ずきんをくださってありがとうございました。今回の地震で改めて、生きてて良かったなあと命の
大切さを実感しました。生かされた命を大切にして、これから勉強や運動にがんばっていきたいです。」

「活動に参加してから、セーブ・ザ・チルドレンのスタッフが私たち一人ひとりに合わせて優しく接して
くれる姿を見て、一度は諦めていた将来の夢である子どもに携わる仕事を、もう一度目指そうと思えるよ
うになった。」

といった子どもたちの声が届いています。

活動の実施にあたっては、刻々と変わるニーズへの迅速な対応や、被災状況に応じた柔軟な支援、中長期的な視点に立った行政や地域との連携、より困難な状況にある子どもへの配慮、そして、地域の一員である子どもの意見の尊重など、5年間にわたる東北での緊急・復興支援活動の経験や知見が役立てられています。

<支援者のみなさまへ>
全国各地から、子どもたちのために温かいご支援、ありがとうございます。
熊本地震から1年がたち、少しずつ復旧の兆しはみえますが、復興までは長い道のりです。熊本地震で倒壊した家屋は18万棟以上ですが、「家の修理や家財の買い替えで出費が大きく、子どもの費用の捻出に苦労しています。」という声が保護者から聞かれました。災害は家計にダメージをもたらし、子どもの生活にも多くの影響を与えます。これからも子どもたちの健やかな成長や学びの機会がうばわれることなく、子どもたちがいち早く回復できるように、活動を続けていきます。

■ セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンさまのその他の活動はこちらからご覧いただけます。

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