仕事の帰り道。今日一日を思い返したとき、何も残っていない。
仕事はそれなりにこなせるようになったけれど、気づいたら心があまり動かなくなっていた。
悪くはないのに、このまま毎日を過ごしていくのは何だかもやもやする。
そんなもどかしさに寄り添いながら、もっと気持ちが動く仕事を見つけるヒントをご紹介します。
冷めた気持ちで仕事してるかも

社会人になったばかりのころは、頼まれた仕事をひとつ終えるたびに、ちょっとほっとしていた。
メールの書き方ひとつだけでも迷い、分からないことを調べながら、それでもなんとか仕上げた。
日々の小さな「できた」に、達成感を味わっていたことを覚えている。
それがいつのまにか、仕事が手になじんでくるようになった。
パソコンの画面に向かっていても、ふと窓の外に目がいってしまうこともある。
以前なら一日の終わりにへとへとになっていたのに、今はそういうこともなくなってきた。
できることが増えたのに、仕事が終わったあとに手ごたえのようなものが薄れてきた気がする。
何かが物足りない。このまま時間が過ぎていくことへの、うっすらとしたもったいなさを、心のどこかに抱えながら過ごしている人もいるかもしれません。
どんなときにそう思う?
「冷めた気持ちかも」と感じる瞬間は、人によっていろいろかもしれません。いくつか一緒に振り返ってみましょう。
必死にやっていたことが
今は流れ作業になっている
はじめてやった仕事は、うまくできるか緊張しながら取り組んでいた。けれど、何度もくり返すうちに、考える前に手が動くようになってくる。
必死だったあのころは、仕事を終えるたびに、ちゃんとやり切ったという感覚があった気がする。それがいつのまにか薄れてきた気がする……。
手ごたえを感じていたことが、ただ終わらせるものになってきたというもどかしさを覚えているのかもしれません。
「なんでこれやってるんだろう」と思ったとき
資料をまとめる、定例の会議に出席する、報告書を仕上げる。一つひとつに意味があるのは頭では分かっていても、それがどこかにつながっている実感を持てないまま、また次の仕事に移っていく。
こなすことに慣れてきたぶん、仕事が終わったあとに残るのが達成感よりも「終わった」という安心感だけになってきた、と感じる日もあるのではないでしょうか。
仕事の話を、誰かにしたく無くなった
社会人になりたてのころは、「今日こんなことがあった」と誰かに話したくなることがあった。
それがいつのまにか、仕事の話を自分から口にすることが減ってきた。仕事が、日々の話題のなかで前よりも小さくなってきているような感覚があることも。
話す気になれないというより、話したいと思う出来事が減ってきているのかもしれません。
ほめられても、うれしくない
「よくできてたよ」と言われて、「ありがとうございます」と答える。うれしくないわけではないけれど、胸のあたりに広がるじんわりとしたあたたかさが、いつのまにか薄れてきた気がすることがあるかもしれません。
以前なら飛び跳ねるほどうれしかったかもしれない言葉も、今はするっと流れていく。そういう自分に、何かが変わってきているのかなと、もやもやを感じることがあるものです。
もっと気持ちが動く仕事を
見つけるには?

大きく変えなくても、少し視点を変えるだけで、気持ちが動く部分が少しずつ見えてくることがあります。少しだけ立ち止まって、自分に目を向けてみるところからはじめてみるのもいいかもしれません。
「気持ちが動いた瞬間」を拾い集めてみる
冷めた気持ちで過ごしていても、思い返してみると、ふとした瞬間にこれはよかったなと感じていたことがあったりするもの。
後輩に仕事を教えていたとき、アイデアを形にする作業をしていたとき。そういう小さな気づきを書き留めておくと、自分が動くときのパターンが少しずつ見えてくることがあるかもしれません。
大きな「好き」を見つけようとしなくても、小さな「悪くない」が積み重なっていくと、それが答えに近づいていくこともあるものです。
やりたくないことを書き出してみる
やりたいことが分からないとき、正面から探そうとするほど答えが出てこないことも。そんなときは、まずやりたくないことを書き出してみるのも一つの方法かもしれません。
単調な作業の繰り返しは合わない、数字だけを追う仕事はしんどいと思いつくままに並べていく。全部書き出したころには、「これは違う」がだんだんとはっきりしてくることがあります。
好きなことより、嫌いなことの方が、意外とはっきり分かることがあるかもしれません。
昔夢中だったことを
もう一度思い出してみる
ふらっと立ち寄ったカフェで、お客さんと楽しそうに話しているスタッフの様子が目に入った。見ているうちに、自分にもあんなふうに夢中になっていた時間があったな、とぼんやり思い出すことも。
あのころ夢中になっていた感覚を思い出してみると、自分が何に引っ張られているのかが、うっすら見えてくることもあるかもしれません。
今の仕事とは全然関係ないことでも、小さなかけらが次につながることがあるものです。
小さく、試してみる
何かを変えようとするとき、大きく動かなければと思いがちかもしれません。でも、まず小さく試してみるだけで、自分に合うかどうかが少しずつ分かってくることがあります。
気になっている分野の本を一冊読む、気になるイベントに顔を出してみる、週末だけ好きなことを仕事に近い形でやってみる。
やってみると意外と向いているかもしれないと感じることもあれば、やっぱり違うと分かることもある。小さな一歩を踏み出してみるだけで、冷めた気持ちが少しほぐれるかもしれません。

