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- わたしたちのヒント -

私はどんな先輩なんだろう

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「話しやすい先輩」になりたいな。後輩とのコミュニケーションのヒント

頼れる先輩でいたいけれど、後輩にどう見られているのかがわからない。

話しかけづらいと思われていたらどうしよう。

そんな不安をそっと手放せるように、「話しかけにくい先輩」の特徴を整理しながら、後輩とのコミュニケーションをほんの少しらくにするヒントをご紹介します。

わたしはどんな先輩なんだろう

出張帰りの電車で、後輩と並んで座っている。窓の外を見ているふりをしながら、何か話した方がいいかな、と思う。

でも、何を話そうか考えているうちに、到着のアナウンスが流れ、お互い無言のまま電車を降りることに。

新人のころは、上司の隣になるたびに緊張していた。
今話しかけて大丈夫かな、と顔色をうかがいながら過ごしていた。あのころの自分と、さっきの後輩が重なる。

頼りにしてもらえる先輩でいたいし、話しかけやすい先輩でいたい。


けれど、自分がどう見られているのかわからない。

ある程度、仕事を共にしてきたからこそ、後輩との距離の取り方に悩んでしまうときもあるものですよね。

「話しかけにくい先輩」の特徴は?

自分ではなかなか気づかないけれど、ふとした瞬間に「話しかけにくいな……」と感じさせている場合があるかもしれません。いくつか一緒に振り返ってみましょう。

頭の中が仕事でいっぱい

締め切りが近かったり、会議の準備が重なったりしている日。話しかけることを避けていたわけでもないのに、後輩のことが視界から消えてしまうことがあります。

気づいたら、後輩と話したのは朝の「おはようございます」だけだった、というときも。

そういう日が続くと、後輩も「先輩はいつも忙しそう」と感じて、だんだん声をかけるタイミングを探せなくなっていくことがあるかもしれません。

「ちょっと待って」と言ったまま

忙しいときに後輩に声をかけられたとき、「ちょっと待って」と返したまま、そのまま流れてしまったことはないでしょうか。

ちゃんと後で聞くつもりだったし、悪気もなかった。

しかし、気がつくとその話はうやむやになり、後輩は「このまま待っていればいいのかな、それとも別のタイミングで改めて聞きに行くべきかな?」と迷ってしまう。

そんなときが積み重なって、お互いの間に見えない心の距離を作ってしまうのかもしれません。

気づいたら眉間にシワが寄っていた

集中しているときや考え事をしているとき、いつも通りのつもりでいる。でも、気づいたら眉間にシワが寄っていた、なんてことがあるかもしれません。

後輩からすると、そんな真剣な表情が「今は話しかけない方がいいかな」という表情に見えていることがあります。

もちろん、怖くしようとしていたわけでも、機嫌が悪かったわけでもない。けれど、気づかないうちに少しだけ近寄りがたい空気を作ってしまっていることがあるかもしれません。

後輩の話をさえぎってしまう

後輩が何か言いかけているのに、「あ、それはこういうことだよね」と先に言葉を出してしまう。役に立ちたくて、早く答えたくて、つい。

「本当はそうじゃないんだけどな」と思っても、先輩が整理してくれた言葉を否定するのは気が引けて、「まあ、いいや」と飲み込んでしまう。

「力になりたい」というまっすぐな想いが、気づかないうちに、後輩が話す余白を少しずつ狭めてしまっているのかもしれません。

後輩とのコミュニケーションのヒント

少し意識を変えるだけで、後輩との空気がほんの少し変わっていくことがあります。試しやすいものから、いくつかご紹介しますね。

失敗談をたまに話してみる

「わたしも最初のころ、同じことで詰まってたよ」

そのひと言が、後輩の肩をふっと軽くすることがあります。何年か仕事を続けてきたぶん、後輩には「最初からできる人」に見えていることがあるもの。

だからこそ、迷ったり間違えたりしてきた話をほんの少しこぼすだけで、「この人には話してもいいかもしれない」と感じるきっかけになることもあるかもしれません。

自分から声をかけてみる

後輩が話しかけてくれるのを待つより、「最近どう?」「あの業務慣れてきた?」とこちらから先に声をかけてみる。また、仕事の話だけではなく、今日食べたランチの話や、週末のちょっとしたできごとも話してみたり。

そんな雑談こそが、後輩にとっては「この人には仕事以外のことも話していいんだ」という安心感につながることも。

案外、何でもない会話から関係がやわらかくなっていくこともあるものです。

「どう思う?」と聞いてみる

何か相談されたとき、答えを渡す前に「どう思う?」と一言聞いてみる。

それだけで、後輩が自分の言葉を出せる場所がひとつできます。経験が長くなるほど、つい先に答えを持っていってしまいがちなもの。

そこで、後輩が自分で考えて言葉にするまでの時間を急かさずに待ってみると、「ちゃんと向き合ってもらえた」という感覚につながることがあるかもしれません。

小さなことでも感謝を伝える

「ありがとう、助かった」

それだけで、後輩の「またがんばろう」がひとつ増えることがあります。

コピーをとってきてもらったとき、資料をまとめてくれたとき。日々の中で当たり前のようにやってくれていることに、一言添えてみる。

小さな感謝を積み重ねることで、後輩の心に「認めてもらえている」という信頼感が生まれることも。

気づけば、後輩の方から話しかけてくれることが増えた、ということもあるかもしれません。

まとめ

「どんな先輩に見られているのかな」とふと気になるのは、それだけ後輩のことを思っているからこそ。

後輩との関係は、特別な何かより、小さなやりとりの積み重ねで育まれていくもの。

完璧な先輩でなくてもいい。

少しだけ歩み寄ってみようとする気持ちが、後輩との間の空気を少しずつ変えていくこともあるかもしれません。

STAFF
text:エリ
illustration:kedamasugoine