その場をなるべく穏やかに保ちたくて、思っていることを胸の内にしまってしまう。そんな自分にふと気づく瞬間はありませんか。
今回は、本音を出すのがなんとなく苦手な人に向けて、その理由をひもとき、気持ちを届けていくためのヒントをお届けします。
ごまかさない自分でいたいけれど

仕事では責任のある立場を任されるようになり、後輩からアドバイスを求められたり、ときにはきびしいことを伝えなければならない場面も出てくる。
プライベートでも、友人やパートナーとの関係は、広く浅くから狭く深くへと変わっていく時期。ただ一緒に楽しい時間を過ごすだけでなく、本音で話して心から理解し合いたいという気持ちが芽ばえてくるのも、この年代ならではかもしれません。
この先の将来を自分らしく歩んでいくためにも、自分の気持ちを正確に伝えたいと思う場面が増えてくる。独身であっても、大切なパートナーがいても、ごまかしたまま望んでいない方向に流れてしまうのは避けたい、という思いは同じですよね。
そうはいっても、長年染みついた「言わなくてもいい」という感覚は、そう簡単には変わらないもの。
ちゃんと伝えたい気持ちと、すぐには変われない自分との間で、もどかしく揺れることもあるのではないでしょうか。
なぜ気持ちを飲み込んでしまうの?
自分の気持ちを飲み込んでしまう理由は、人によってさまざまです。
言わなくてもなんとかなる
これまでを振り返ってみると、自分が言わなくてもだれかが代わりに言ってくれたり、時間がたてば自然とその場がまとまったりしたことも少なくありません。
「あのとき、わざわざ言わなくてもよかったな」という経験の積み重ねが、遠慮がちな自分をつくってきた側面もあるように思います。
場の空気を変えたくない
自分が黙っていれば、その場は丸くおさまる。わざわざ本音を出して空気を変にしてしまうくらいなら、飲み込んでおいたほうがいい。そんなふうに考えてしまうことも……。
相手との関係を壊したくない
本音をぶつけることで、相手を傷つけてしまうかもしれない。そう思うと、自分の気持ちよりも相手を傷つけないことを優先してしまいますよね。
もっといい関係のために
うまく気持ちを届けるコツ

飲み込んでばかりだった気持ちを、少しずつでも届けていくために。無理のない範囲でできることを、いくつか挙げてみましょう。
小さなことから開いてみる
いきなり大きな本音を伝えるのはハードルが高いもの。まずは「今日は少し疲れていて」くらいの小さな自己開示から始めてみると、相手との距離がふっと縮まることがありますよ。
伝えるだけでなく、聞く
自分の気持ちを届けることに気を取られがちですが、相手の話にも耳を傾けることも大切ですね。
一方通行にならず、やりとりを重ねていくことが、結果的にお互いの本音を出しやすい空気をつくるのではないでしょうか。
言葉より先に寄り添う姿勢
うまく言葉にできないときは、相手の気持ちに寄り添おうとする姿勢そのものを見せるだけでもいいのかもしれません。理解しようとする気持ちは、案外相手に伝わるものです。
あえて、何もしない
すべての場面で気持ちを言葉にする必要はありません。
今はまだそのタイミングじゃないと感じたら、あえて何も言わずに見守るという選択も、ひとつのコツ。
飲み込むことと、選んで黙ることは、少し違うのかもしれませんね。

