職場の後輩と会話をしているときに「会社を辞めたい」と相談を受けたら、「どう返したらいいのだろう」と戸惑ってしまいますよね。
それなりに社会人経験を積んできたとはいえ、まだ自分のことで手いっぱいなアラサー世代。後輩の人生の転機にどう関わるべきか悩むのは当然です。
自分の気持ちを整理しながら、どう対応するのがよさそうか、一緒に考えてみましょう
突然の告白

「実は、会社を辞めたいと思っていて……」
後輩とご飯に行き、いろいろと話しているうちに突然こう切り出され、思わずフリーズしてしまった。
SNSや友人の話ではこういうエピソードを聞いたことがあったけれど、まさか、後輩が自分より先に辞めるかもしれないなんて思ってもみなかった。
退職するかもしれないのは残念だけれど、「ついにこんな相談を受ける立場になったのね」なんて少し冷静な自分もいる。
会社に残る自分が、後輩にどう寄り添うべきなのか。
正解がないからこそ、悩んでしまいますよね。
動揺する心のうちは?
退職相談を受けた時、自分の内側にいろんな感情が湧いてきますね。それぞれどんな感情なのか、少し向き合って考えてみましょう。
辞めたい気持ちへの共感
働くことは楽しいことばかりでも、つらいことばかりでもないけれど、「自分はずっとこのままでいいのかな」と時々考えることはある。
辞める方向に気持ちが傾いている後輩の話を聞いていると、後輩の退職理由が自分にも当てはまる問題に見えて、「自分も辞めたいな」と気持ちが揺れているのかもしれませんね。
裏切られたような、寂しい気持ち
会社の中で立場が近い存在として、後輩に仕事を教える機会は多いもの。それだけに、手塩にかけて育てた後輩がいなくなるときは、誰だって喪失感を抱きますよね。
成長を間近で見守ってきたからこそ、「これからもっと一緒にいい仕事がしたかったのに」という切なさが、より一層強く残るのかもしれません。
後輩の信頼を感じてうれしい気持ち
ふだん仕事をしていて、慕ってくれているのは感じているけれど、どのくらい信頼されているのかはわからないことが多いですよね。
退職という大事な話を打ち明けてもらえるのは、後輩から信頼されているからこそ。
「先輩になら相談してもいいかな?」と思ってもらえたことにうれしい気持ちがあるのかもしれません。
個人と組織、立場の板ばさみ
個人的には、寂しいけれど後輩を応援したいと思っている。一方で、チームや会社のことを考えると引き止めたい気持ちもある。
自分の気持ちを素直に伝えてしまっていいのか、会社の先輩という役割を優先した方がいいのか……。どちらの気持ちもあるからこそ、動揺してしまうのかもしれません。
おおらかに受け止めるヒント

自分の対応次第で、退職を決意するかもしれないし、このまま留まるかもしれない。こんな状況でどのように対応するのがよいのか、わからないからこそ悩みますよね。自分も後輩も、気持ちが軽くなるような対応を一緒に考えてみましょう。
まるごと受け止めてみる
相談してくれたことに対してうれしく思っていることを伝えて、まずは「そうなんだね」と受け止めてみましょう。
「相談してくれたということは、まだ迷っている部分もある?」など、後輩の気持ちに寄り添えるのは、付き合いの長い先輩だからこそ。
後輩の本音を聞き出して、「辞めたいと思った理由」「今後どうなっていきたいのか」など、気持ちを一緒に整理できるといいですね。
正解を出さなくていい
退職相談を受けると、つい「よい判断をさせなければ」と責任を感じる部分もあるかもしれません。でも、後輩の話を聞いたからといって、自分が正解を出さなくていいのです。
最終的に退職するか、残るかを決めるのは後輩自身。「こういうメリットとリスクがあると思う」など、
後輩にとってよりよい選択ができるように、先輩として中立的なアドバイスができるといいですね。
すぐに答えを出そうとしなくてOK
後輩の力になってあげたいと思うと、すぐに答えを出さなければと思ってしまいがちですが、「少し考えてみるね」と時間を置いてみるのもいいかもしれません。
時間を置くことで自分も落ち着いて向き合うことができますし、後輩からも「真剣に考えてくれている」という印象を持ってもらえるでしょう。

