TIPS

- わたしたちのヒント -

心にぽっかりと穴があいたような

TIPS

これが同期ロス?
先輩・後輩の退職とは違う
独特な喪失感と向き合うヒント

新卒で入社してからずっと一緒にがんばってきた同期が退職すると聞いた。

退職後の未来を全力で応援したい気持ちがある一方で、先輩・後輩の退職とは違う喪失感があって……。

同じ時間を過ごしてきた同期だからこそ、一層「寂しいな」と感じてしまいますよね。

この喪失感と上手に向き合うためにはどうしたらいいか、一緒に考えていきましょう。

同期が辞める……

同期とは、新卒で入社して5年以上ずっと一緒だった。

入社したての頃は「社会人としてやっていけるのかな」と不安を語り合ったし、初めての仕事がうまくいったときは一緒に喜び合ったし、慣れない仕事で失敗してくじけそうなときは励ましてもらった。

時には仕事だけじゃなくて、プライベートで交流することも。

学生ではないけれど社会人とも言い切れない、入社したての「何者でもない時代」から一緒にがんばってきた存在だった。

そんな同期が退職する。
新しい挑戦を応援したい気持ちと、心に穴が開いたような喪失感。

ふたつの感情が同時に湧き上がってきて、戸惑ってしまっているのかもしれません。

この独特の喪失感はどこから?

先輩や後輩が退職するときだって、多少なりとも喪失感はある。

でも、同期が退職するときの喪失感はまた違う独特なものだと感じていて……。

それはどこから感じるのか、少し整理してみましょう。

一番素に戻れる存在が
減ってしまう寂しさ

長く同じ時間を過ごしてきたからこそ、会社の中で一番素の自分を出しやすい存在だった。

些細な心配ごとも相談できていたし、「この会社に自分の居場所がある」と感じていた部分があった。

だからこそ、同期が退職することで、自分の一番の素に戻れる居場所が減ってしまうような感覚があるのかもしれません。

自分の歴史の一部が
なくなるような寂しさ

新卒の研修、最初の配属、失敗・成功体験、残業、飲み会……。先輩・後輩とは違った、比較対象でもあり伴走者でもある同期。

先輩が辞める時は「送り出す」、後輩が辞める時は「見守る」に近いけれど、同じ速度で歳を重ねてきた同期が抜けると、自分の歴史の一部がどこか別のところにいってしまうような感覚があって……。

置いていかれるというより、同じ船に乗っていた人が先に降りる感じが「寂しい」と感じるのかもしれません。

同じ立場の人が減ってしまう不安

それなりの年数を働いてきて、「中堅」と言われる層になってきたアラサー世代。

若手とベテランの中間的存在だからこそ、間を取り持ったり、若手の成長をサポートしたりといった役割を期待されやすいですよね。

同期が退職した分、中堅的な役割のウェイトが重くなってしまうかも?と不安になってしまうのかもしれません。

会社に残る自分の心を
軽くするヒント

同期が退職したあとも、会社に残る自分。

「心に穴があいたような寂しさと、これからどう向き合っていけばいいだろう?」と少し戸惑ってしまいますよね。

会社に残る自分の心が軽くなるようなヒントをいくつかお伝えするので、参考にしてみてくださいね。

寂しさはプラスの証拠

ふわふわした気持ちが続くのは、それだけ濃い時間を共にしてきた証拠。

悲しめるということは、得ていたものが大きかったということ。

無理に寂しい気持ちをなくそうとせず、「同期のことを本当に大切に思っていたんだ」と少し誇らしく思ってみるのもいいかもしれません。

気軽に話せる外部の相談役に

会社を退職しても、同期との関係性がいきなりゼロになるわけではないですよね。むしろ「会社」というフィルターが取れて、より素の関係で付き合える可能性もあります。

終わりではなく、関係の「バージョンアップ」と捉えてみてはいかがでしょうか。

先輩や後輩を頼ってみる

若手の成長のサポート、若手とベテランの間を取り持つなど、中堅層の役割が期待されやすいアラサー世代。

同期が退職してしまって、役割の荷が重いな……と感じたとき、一人で抱え込まず、年齢や立場の近い先輩や後輩を頼ってみるのもいいかもしれません。

「成長の転換点」だと考える

同期がいることで、無意識に「あの人もまだいるし」と現状維持のブレーキがかかっていた可能性もありますよね。

同期の退職は、自分自身のキャリア・成長について見つめ直せる合図かもしれません。

「昇進を目指してみようかな」「先輩・後輩にもっと頼られる存在になろう」など、「自分が成長するための転換点」と少し捉え方を変えてみるのはいかがでしょうか。

まとめ

同期の退職に特別な寂しさを感じるのは、それだけ濃い時間を共にしてきた証拠でもあります。

退職しても、これまで積み重ねてきた時間や関係性が急になくなることはないので、安心して大丈夫。

会社に残る自分にとって「気軽に話せる社外の相談役」ができたと思えれば、少しだけ前向きに、この先の仕事や日々と向き合えるのかもしれません。

STAFF
text:望月もつき
illustration:iina