アラサー世代になるにつれて、「中堅」として見られる機会が増えてきます。でも、実際のところ自分ではまだまだ未熟だと感じることもありますよね。
年齢や経験を重ねる誇らしさもある一方で、世間からの見え方と自身の実感にギャップを感じることもあるのではないでしょうか。
今回は「中堅と見られる不安」について考えてみます。
中堅とはまだ思えなくて

気づけば、後輩のポジションから先輩へ。
自分が先輩たちに迎えられていたころから、ずいぶん時間がたった。
新卒として入社したころは、先輩に教わることばかりだったのに、いつの間にか質問を受ける側になっている。
転職をして今の会社では新人だったとしても、年齢や社会人経験を見れば「中堅」と見なされることもある。
「……もう、中堅なんだから」
誰かにそう言われたわけではないのに、ふとした瞬間にそんなプレッシャーを感じてしまうこともあるかもしれません。
けれど、自分の中ではまだまだ知らないことばかり。
教わることも多いなかで、周囲が思うほど頼られる存在ではない気がして、「中堅」という言葉に少し身構えてしまうものです。
新人でもなく、ベテランでもない。この間の変化に戸惑いを覚える人も少なくないのではないでしょうか。
不安の正体を探ってみる
「中堅」と見られることに漠然とした不安を感じるのは、きっとあなただけではないはずです。真剣に仕事に向き合っているからこそ、「これでいいのかな」と不安を感じるということもあるでしょう。
なぜ不安を感じるのか、一つずつひもといてみましょう。
実感と立場が追いつかない
自分ではまだ経験不足だと感じているのに、年齢や社会人歴を見ると「わかっていて当然」と見られることが多くなってきます。
実際に感じていることと、会社で割り当てられる役割や立場とのギャップに、気持ちが追いついていないのかもしれません。
「ちゃんとしなきゃ」が増える
実際は周囲がそこまで期待していなくても、本人自身が「中堅なんだからちゃんとしなきゃ」と必要以上に感じていることはありませんか。
後輩もできたし、先輩として頼もしく振る舞おうとしたり、「失敗してはいけない」と肩に力が入ったりして、そのプレッシャーに疲れてしまうことだってあります。
同世代と自分との差
周りを見渡すと、後輩をうまくまとめていたり、会議で堂々と発言していたりする同世代の姿が目に入ることもあるでしょう。
自分も同じような立場のはずなのに、「どうしてあんなに自信があるんだろう…」と感じてしまうこともあるかもしれません。
周囲が落ち着いて見えるほど、自分だけが中堅らしく振る舞えていないような、そんな気持ちになってしまうことだってあります。
肩肘を張らずに過ごすコツ

「中堅」と呼ばれることに戸惑うのは、それだけ真剣に仕事や自分自身と向き合っている証拠とも言えます。不安をどうにかしてなくそうとするのではなく、自分らしく心地よい距離感で付き合う方法を考えてみましょう。
中堅は完成形ではなく通過点
「中堅」=「何でもできる人」ではなく、自分の現在地を知る時期と捉えてみるのはどうでしょうか。
苦手な分野があるのは悪いことではありません。そういった部分では、周りに助けてもらうことがあっても大丈夫。反対に、自分ができることは少しずつ任せてもらいながら経験を重ねていくのも大切なことです。
また、実は気づいていないだけで身についているスキルもあるかもしれません。自分の現在地を見つめ直してみると、「まだまだ」と思っていた自分の成長に気づけることもあります。
親しみやすさで十分かも
気さくに声をかけてくれたり、自分の失敗談を話してくれたり。振り返ってみると、私たちが尊敬していた先輩は、困ったときに自然と頼りたくなるような存在だったのではないでしょうか。
自分が後輩だったときに、「こんなふうに声をかけてもらえるとうれしかったな」と思い出してみる。まずはできるところから、後輩にひとこと声をかけてみるのもいいかもしれません。
正解がひとつではないことを知る
同世代の活躍を見る機会があると、自分だけ取り残されているように感じることがあります。けれど、「中堅」と呼ばれる年代は、人によって選ぶ道が大きく分かれる時期でもあります。
新しい挑戦をする人もいれば、仕事以外のプライベートな時間を大切にする人もいるでしょう。
周囲と比べるのではなく、自分はどんな働き方や成長を望んでいるのかに目を向けてみる。そんな時間を持つことも、不安との向き合い方のひとつかもしれません。

