TIPS

- わたしたちのヒント -

ときに心地よさが不安にも

TIPS

ぬるま湯に浸かっている感じ。
やさしすぎる職場に
もやもやしたら?

仕事もそれなりに回せるようになって、職場の人もやさしい。
恵まれているとわかっているのに、なんだかもやもやする。

そんな経験はありませんか。

ぬるま湯みたいな環境にもやもやを感じてしまう理由と、納得して毎日を選んでいくためのヒントをお届けします。

やさしいのに、落ち着かない

何かが起きているわけじゃない。
怒られることも、悔しくて眠れない夜も、ない。

なのに時々、「私、ちゃんと納得して前に進んでいるのかな?」という問いが、ぼんやりとやってくる。

静かすぎる夜みたいな、あの落ち着かなさ。心当たりはありませんか。

ぬるま湯って、冷たくもなく熱くもなく、いちばん“出るタイミング”がわからないお湯でもあると思います。そのまま浸かっていても誰も何も言わないし、出る理由も特にない。

いまの職場って、まさにそういう場所かもしれない、と思ったりして。

心地いいのに納得できていない

心地いいのに、なんで不安なんだろう。いまの環境に対してどうしてそう感じてしまうのか、一緒に整理して考えてみましょう。

転んでいないと歩けているかわからない

失敗したり、追い詰められたりする経験って、しんどいけれど、後から思えばあの時に何かが育っていたことが多いかもしれません。

けれども、いまの自分には、その機会がほとんどない。

怒られることも、悔しくて眠れない夜も、ない。それがなんとなく、「私、ちゃんと成長してる? このままでいいの?」という不安として出てくることもありますよね。

引き出しが増えていない

毎日、同じような仕事をそつなくこなしている。うまくできている…と思う。でも「これ、去年もできてたかも」という感覚が抜けない。

新しい引き出しが増えているのか、ただ同じ引き出しを何度も開け閉めしているだけなのか、最近よくわからなくなってきているのかもしれません。

ここの外で私はどのくらい?

今のチームでは、それなりに頼られる場面もある。でも、もし環境が変わったら?別の会社、別の業界。そこで通用するかどうかが、まったくイメージできない。

「会社の中のものさしだけで生きてきたかもしれない」という感覚が、じわじわと不安になってくることがありますよね。

自分で選んでいると思えるために

では、このもやもやをどう整理すればいいのでしょう。
「今すぐ環境を変えなきゃ」とか「転職しかない」とか、そういう話でもないと思います。
もう少しだけ、地に足のついた方向で考えてみましょう。

自分でちょっとした坂をつくってみる

「今月はこれを自分でやってみる」
「この案件は、いつもより一歩踏み込んでみる」

外から刺激がこないなら、内側からつくってみよう。そんな小さな決意を、自分だけのノートに書き留めてみるのはどうでしょうか。

誰かに評価されなくてもいい。「やってみた」という事実が、じわじわと自信になっていくかもしれません。

外の空気を少しだけ吸いにいく

業界のセミナー、ゆるいコミュニティ、転職サービスへの登録(転職を視野にするわけではなく)など。

いまの自分が外の世界でどんな言葉で表現されるのかを知るだけで、漠然としていた不安が少し輪郭を持ちはじめます。めんどくさいと思うなら、逆に挑戦してみると良いサインかもしれないですよ。

今の環境がくれているものも受け取っておく

忘れがちだけど大事なことだと思います。やさしい職場って、実はすごく稀なものです。

精神的な余裕がある分、好きなことを考える時間がある。
誰かのために何かをする余白がある。

「ぬるい」と感じる部分だけ見ていると、その豊かさが見えなくなってしまいます。受け取れるものは、ちゃんと受け取っておきましょう。

まとめ

不安になるのは、「なんとなくじゃなく、納得して生きたい」と思っているから。
そのもやもやは、悪いものではないと思います。

「私はどうしたいんだっけ?」と、少しだけ立ち止まってみてください。
問いかけてみるだけで、気持ちが落ち着いてくることがあります。

自分で選んでいる感覚を、少しずつ取り戻していけますように。

STAFF
text:いるか
illustration:mamimamimi