「30代の平均貯金額」という記事が、たまたま目に入った。軽い気持ちで開いたはずなのに、自分の“貯金ゼロ”という現実に改めて愕然とする。
20代のころとはちがう、どこか取り返しのつかない感覚。
同年代と比べてしまい、社会から少し取り残されたような気持ちになることもあるかもしれません。
将来への不安がふくらんだとき、どう気持ちを整理すればいいのでしょうか。
30歳、貯金ゼロ……

一生懸命働いていたはずなのに、なぜか手元に残っていない。収入はあんまり増えないのに、カードの請求額だけは右肩上がりだった20代。
30歳になり貯金がゼロだと「このままで大丈夫なのかな」と、不安を感じるときもありますよね。
それでも、お金の話は人に打ち明けづらい。仲のいい友人や家族であっても、収入や貯金の話はどこかタブーに感じてしまう人も多いのではないでしょうか。
相談しづらいこの話題だからこそ、「これからどう整えていくか」を自分で考えるきっかけにしていきたいですね。
30歳だから不安に感じるポイント
どうして30歳になると、不安が強くなるのでしょうか。その理由を考えてみます。
同年代との差がひらいている
結婚、出産、家の購入、資産運用の話。同年代の近況を聞くたびに、自分だけ取り残されている気がしてしまうことがあるかもしれません。
数字って、どうしても比べてしまいますよね。比べてしまうのは自然なことですが、その数字だけで自分を決めつけなくていいのかもしれません。これまでの経験や、人との関わりは人それぞれ違うはずです。
もう手遅れな気がする
30歳という数字には、不思議な重みがあります。20代ならやり直せた気がするのに、30代はもう手遅れのような感覚。「いまさら貯金を始めても遅いのでは」 「もう遅れは取り返せないのでは」そんな思考になってしまうこともあります。
でも実際は、人生はもっと長い。30歳は終わりではなく、まだ途中です。これまでは経験を積み重ねる時間だった。これからは、安心も少しずつ積み上げていく時間。そう考えてみるのも、ひとつの見方かもしれません。
前向きにリスタートしよう

貯金ゼロを卒業したいと思ったときにできる、小さな一歩から考えてみましょう。
削れる支出がないか見直す
節約という言葉は、どこか制限されるような響きがありますよね。でも見直しは、我慢大会ではありません。
使っていないサブスク、毎月のスマホ代など、生活の満足度を下げずに減らせる支出は、意外とあります。月数千円でも、一年では思った以上の額になるはず。その削った分だけからでも、貯金を始めてみるのもいいかもしれません。
資本はお金だけじゃないと考える
貯金はなくても、30歳までに積み重ねてきたものはたくさんあるはずです。仕事の経験、人間関係、失敗から学んだこと。それらはすぐには数字にならないけれど、ちゃんとあなたの資本です。
いま貯金がないからといって、何も持っていないわけではない。 この土台の上に、これからお金を積み上げていけばいいと考えてみませんか。
環境をひとつだけ変えてみる
貯金の話になると、つい「収入を増やさなきゃ」「節約しなきゃ」と数字ばかりに意識が向きがちですですが、実は環境の影響も小さくありません。
たとえば、派手な浪費よりも、いまある暮らしを工夫して楽しんでいる人の近くにいるほうが、不思議と「自分も少しお金の使い方を整えてみようかな」と自然に思えたりするものです。
そんなふうに身のまわりの空気感から力を借りてみるのも、無理なく貯金を続けていくための、ひとつのヒントになるかもしれません。

