編み物上手な村のご自慢ニット。

編み物上手な村のご自慢ニット。

編み物上手な村のご自慢ニット。

イタリアの山あいに、村をあげて手編みに取り組むサンジョバンニ・デル・コンテ村はあります。昼間は農業に励むかたわら、夜はそれぞれの家で編み物をして家計を支えます。村で編み物が盛んになったのは、第二次世界大戦が終結したころのこと。仕事がなかった村で生きる手段として、1人の編み子が先生となり、村の人々に編み物を教えたのが始まりだそう。その後、中心となる会社が生まれ、3代にわたって村の編み物文化を守ってきました。多いときには100 人超の編み子がいたそうですが、今では60〜70代の女性を中心に50人ほど。
きれいに編み上げるうえで気を付けることは、編むスピードを一定に保つこと。速くても遅くても、見え方にばらつきが出るそうです。手編みのニットの編み地には、機械では表現できないやさしい起伏が生まれます。家内産業として手編みを行う地域は、今では世界的にもめずらしくなりました。気持ちのいい着心地に加えて、「どんな人が編んでくれたのかな?」と想像する楽しみもくれる素敵なニットが今日も村で、編まれています。

編み物上手な村のご自慢ニット。

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