金沢の時計職人が手掛けた オーロラ色の輝きに見惚れる 黒蝶貝の腕時計〈ブラック〉
お申し込み番号:515983
1本 ¥43,000 ( +10% ¥47,300 )
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宝飾品のような美しさを放つ、オーロラ色が輝く黒蝶貝。
古都・金沢の時計工房さんとのお付き合いは、もう3年目。アートディレクターであり、日本画家としても活躍する牛島孝さんと一緒に、これまでさまざまな時計を作ってきました。
時計という実用品にアートとしての表現を取り入れているのは、芸術家としての一面も持つ牛島孝さんならでは。すべての仕上がりをしっかり最後まで見届ける姿に、こだわりの高さをいつも感じます。
今回ご紹介する腕時計は、これまでとは全く違うアイテム。黒蝶貝を使用した、宝飾品のような美しさを持つ新作時計です。
この時計は山猫が初めて金沢の工房を訪ねたときに、「牛島さんが、最高にこだわった腕時計はどれですか?」とお聞きして、「そうですね、、、どれもなんですが、あえて選ぶならこの時計ですかね。インデックスの見え方や素材の模様など、螺鈿的な美しさの要素を取り入れながら仕上げた時計なんです。とても大人っぽくて、着けているだけで品位があがる感じです。組み上げるのがとても大変なので、今の一押しはこれですね」と言われていたことを思い出し、リクエストしたもの。今回ついに、発売させていただけることになりました!(当時は「山猫さん、この時計はたくさん作るのはなかなか難しいので、、発売は見送った方がいいかも」と言われました)
黒蝶貝とは、黒真珠の母貝となる二枚貝のこと。内側は、やわらかく銀白色に輝く真珠層を持っています。この黒蝶貝の真珠層を切り出し、漆や木に嵌め込む技法を螺鈿(らでん)と呼びます。螺鈿の歴史はとても古く、奈良時代に中国から日本に持ち込まれたといわれています。
長い歴史を持つこの伝統技法を使っているのが、今回の文字盤。牛島さんが螺鈿の技法に精通した輪島塗の職人さんに依頼し、一点ずつ仕上げています。まずは、貝の素材を整えるところから。貝はそのままでは細かいキズがたくさんついているので、駿河炭という、油桐の炭で研いで平滑にして、光沢を出します。炭をやすりのように使用するのは、日本刀や漆芸の伝統的な研磨の技法ですが、普通の炭焼きの方法では作れない特殊な炭で、現在では上質な研炭を焼ける職人さんも少なくなり入手困難になっているそうです。(こういう職人さんとつながりがあるのも、ご自身も日本画家として活躍する牛島さんだからこそ、、、だと思います)
次は黒蝶貝を12個のパーツに切り分け、1枚ずつ手作業で張り込んでいきます。このつなぎ目が、インデックスの数字のかわりになるという粋なデザイン。インデックスすらも省き、黒蝶貝の文字盤の美しさを存分に楽しめる仕上がりになっています。(とても、とても慎重に作業されます)
12枚それぞれが異なる輝きを放ち、黒蝶貝のオーロラ色の個性がより楽しめる仕上がりに。本当に美しくて見惚れますよ。
12枚のパーツが織りなす黒蝶貝のオーロラ色は、ため息ものの美しさ。深みのある柔らかなグレー色の貝が、見る角度を変えることで、青や紫、ピンクなど、さまざまに光り輝きます。
いくつもの不思議な色の輝きを見せる黒蝶貝は、奥深く神秘的な美しさ。
文字盤を彩るシルバー色のフレームに、ブラックの本革ベルトを合わせて、ぐっとスタイリッシュな印象に。あえてモダンな雰囲気に仕上げることで、ファッション性を高めています。
細めの本革ベルトは肌なじみがよく、着け心地も軽やか。ベルトは着け外しも可能です。
真珠層が持つオーロラ色の輝きは、手もとを彩るジュエリーのよう。華美ではないのに存在感があり、着こなしを一気にクラスアップしてくれます。ふだんあまりバングルやブレスレットをしない方も、時計ならさりげなく手もとのおしゃれを楽しめます。
古くから漆器に使われてきた螺鈿の技法を、卓越した職人さんの技で腕時計に用いているのが、金沢の時計工房さんならでは。いまも伝統工芸が盛んな土地柄だと、日本画家でもある牛島さんの人脈があればこそだと感じます。悠久の時を刻んできた歴史と、宝飾品のような美しさ、その両方を身に着ける贅沢と幸せを、ぜひ味わってください。