猫にも、いろいろ。手のかからない子から、手のかかる子まで。
でも、世にいう"困ったちゃん„の飼い主は、口を揃えて、こう言うのです。
「うちの子は、本当に困ったちゃん。手はかかるけど、最高に可愛いの」
今週は、これまでに道ばた猫日記に出てくれた困ったちゃん特集です。
大好きなママに抱っこされて、チュールをもらった後の舌なめずりをしているのは、リオくん。
チセさんは言います。
「リオったら、図体がこんなに大きいのに、いちばんの甘えんぼ。先住の猫が甘えに来ると、すぐに『ボクもボクも』って抱っこをせがみにやって来るし」
リオくんは、5年前の夏の盛り、息も絶え絶えの状態で、アスファルトの上に転がっていたのでした。疥癬(かいせん)という皮膚病末期のため全身はガチガチ、目も潰れて。
そんなリオくんを「早くイケメンになろうね」と看病してくれたチセさん。
完治して堂々たるイケメンになったリオくん。それでも、いつまでたってもチセさんのそばがいい気持ち、よくわかります。
もうおじいちゃんになるまで甘えていいんだよ。ママもこう言っているから。
「保護したときの姿を思い出したらね、ずっ …