みにゃさまと一緒につくる連載、「保護猫しあわせ物語」。
Vol.46は、本当は一人っ子に憧れている「チャチャ」ちゃんのお話です。

今から7年前の９月半ばの残暑厳しい朝のことです。洗濯物を干していたら何やら鳴き声がしました。覗いてみたら隣のアパートの庭のような場所で子猫が鳴いていました。はじめはそのうち母猫か飼い主が迎えに来るだろうと思っていましたが、1時間以上ずっと鳴き続けていました。私も家族も学校や仕事に行かないといけないし、でも必死に鳴いている子猫が心配。箱は昨日資源ゴミに出しちゃったし......と思いながら台所へ行ったら、ジャガイモの入った箱があったので、まだ部屋にいた息子に「捕まえて来て！」と叫んでいました。それでもまだ子猫を飼うという選択肢は私にはありませんでした。母猫か飼い主が探しているかもしれないと思っていたからです。



とりあえず、心配ながらも子猫を家に残して仕事に行き、午後飛び込みで動物病院に行き保護した経緯を話したら、先生から「誰も迎えに来ないから飼ってあげたらどうですか！」と言われ思わず「ハイ！」と答えていました。猫を飼うのは初めてなので、先生からいろいろ教わ …