「キャリコブルー」に哲学を込めて

こんにちは、日本職人プロジェクトのリーダー山猫です。

日本のモノづくりを通して、たくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。誰かの「好き」「欲しい」をカタチにした、ここにしかないプロダクトを生み出しています。

ガラス職人さんの想いが詰まった魅惑的な青色のグラス。デビューが少し遅れたのですが、ご案内にギリギリ間に合い、2023年夏の予約便として発売が決定！その青色に魅せられて「なんとかこの夏に発売したい！」という私たちの思いが叶いました。

そのグラスは〈glass calico （ グラスキャリコ）〉の岩沢さんご夫婦のアイデンティティーが詰め込まれた特別なアイテム。年に一度、工房の溶解炉の中にあるポットを交換するポットチェンジ前だけ製作できる通称「キャリコブルー」と言われるガラスを使用しています。作品にならなかったガラスの綺麗なところだけ選別して再度溶かし、さらに〈glass calico 〉好みに色を足して調合して生まれる特別なカラーで仕上げたものなんです。

この「キャリコブルー」で作られたグラスを以前から私物として愛用している日本職人プロジェクトメンバーのNISHIYANが岩沢さんに想いを伝え、今回ご用意していただくことができました。

通称「キャリコブルー」と名付けられたガラスは、製造工程で作品にならなかったガラスのかけらを大切に保管し、それらに青色のガラスを足して生まれます。そのキャリコブル―を材料に岩沢さんは新たに様々なガラス作品を作られています。

ガラスのかけらたちを「捨てられないんです、こんなにきれいだから」とおしゃる岩沢さん。〈glass calico〉の作品がガラスなのにどこかあたたかみが感じられるのは、そんなガラスを愛する気持ちで一点ずつ手作業で作られているからこそ。キャリコブルーシリーズは作るタイミングで色合いも表情もそれぞれ違う仕上がりになるので、色の混ざり具合もフォルムも、同じものはふたつとありません。 そして、材料にも限りがあります。今回は特別に2個セットでご用意します！！　日本職人プロジェクトのメンバーたちはみんなこの「キャリコブルー」が大好き。発売することができて本当にうれしいです。

グラスを2個セットでお届け。色の混ざり具合もフォルムも、同じものはふたつとありません。どんなペアで届くかはお楽しみに。

（作り方の基本的な手順）

（1）金属製の長いパイプ（吹き竿）に、溶解炉（なんと1250℃！）でどろどろに溶かされた透明ガラスを付けます。パイプの先を再加熱用の炉に出し入れしつつ、再度溶解炉の透明ガラスを重ねたりして、独自の色あいを作り出します。

（2）パイプに息を吹き込んでガラスを丸くふくらませて形を整えていきます。（ほぼ真円にふくらんでいました！）

（3）アシスタントさん（奥さま！）がもう1本、熱した透明ガラスがついたパイプを準備し、パイプ先のガラス同士を合体させて、丸くふくらんだガラスを最初のパイプから切り離して新しいパイプに付け替えます。（ご夫婦の息の合った手際の良さに感動）

（4）新しいパイプに付け替えたガラスを再加熱し、くるくるとパイプを回転させながらハサミで切り整えたり、工具でグラスの飲み口を形づくります。

（5）形が整ったグラスをパイプから切り離します。この状態でガラスはカンカンと音が鳴るくらい硬いのですが、約500℃もあるそうです。ガラスは急冷すると割れてしまうので、徐冷炉で一晩かけてゆっくり冷まし、検品と研磨を施して出来上がり。

空と海が溶け込む色に、朝・昼・夜の光を楽しむ

岩沢さんがひとつずつ、大切に想いを込めて作るグラスたち。吹きガラスで作られているから、色の混ざり具合も形も、同じものはふたつとありません。グラスなのにどこか有機的なあたたかみを感じさせるのは、岩沢さんの作品ならでは。ガラスを愛する気持ちも一緒に閉じ込められています。

このガラスの何よりの魅力はガラスの表面が光を受けて、美しく輝くところ。グラスそのものも、グラスからできる影も、見惚れるほどの美しさ。朝の明るい光から夕暮れの光、夜の灯まで、時間によっていろいろな表情を見せてくれそうです。

美しい青色はまるで青空と海が溶け込んだような色合い。ほどよいサイズ感で、手にしっくりなじむのもいい感じ。

実は今回フェリシモでこのアイテムを取り扱いさせていただく際に、「空と海が溶け込んだグラス」という名前は、日本職人プロジェクトで付けさせていただきました。お借りしていたキャリコブルーのグラスをオフィスの窓際に並べていると、空の色と溶け込んだように見えたのです。

さらに1時間後、少し日が落ちたときは、海の青が溶け込んだように見えました。
この光景を見た山猫が思いついたのが、「空と海が溶け込んだグラス」。岩沢さんにも承諾得て、本決定したのでした。（フェリシモの本社は海の真ん前なので、青のグラスがより印象的に見えました）

MOEと山猫とNISHIYANの使い方

日本職人プロジェクトメンバーはそれぞれ、自分のキャリコブルーグラスを愛用中。MOEはカラフルなゼリーを入れたレモンスカッシュを作って飲んでいました。カラフルなゼリーにレモンを絞り、ソーダを注いで完成。見た目にも涼やかで、夏の冷たいデザートにぴったり。中に入れるものによって表情が変化するのも、魅力のひとつ。

宇宙のような美しいレモンスカッシュは注目の的。会社でこのレモンスカッシュを飲んでいると、女性スタッフが「めっちゃ～おいしそう～！！」と言いながら立ち止まって、試飲していってました。山猫もNISHIYANもご馳走してもらいました。

山猫は実家の叔父が作って送ってくれたイチジクのジャムとラム酒で楽しむのが好きです。季節によっては梅酒などにもぴったり。本当にお酒を呑むのにもちょうどいいサイズなんです。

そして、、NISHIYANはこのグラスで毎朝牛乳を飲んでます（笑）他にも乳酸菌飲料 を入れてい楽しんでます。（いつも美味しそうに飲んでいるので山猫も飲みたくなるときがあります）

どんな使い方もあなた次第

朝のお水から夜のお酒まで、一日を色鮮やかに演出してくれるグラス。眺めているだけでリゾート気分が味わえるから、お庭やベランダで楽しむのもおすすめです。グラスひとつで、何気ない日常の風景も素敵に変わります。ぜひ、このグラスで特別な夏を過ごしてください。どんな色味のグラスがお手もとに届くのか、お楽しみに～。