金沢の時計職人が手掛けた たおやかに揺れる 藤の花に見惚れる置時計〈欅〉
お申し込み番号:517186
1個 ¥18,000 ( +10% ¥19,800 )
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母の日にも! やさしい時を刻む、藤の花の置時計。
古都・金沢の時計工房さんとのお付き合いは、もう3年目。アートディレクターであり、日本画家としても活躍する牛島孝さんと一緒に、これまでさまざまな時計を作ってきました。
時計という実用品にアートとしての表現を取り入れているのは、芸術家としての一面も持つ牛島孝さんならでは。すべての仕上がりをしっかり最後まで見届ける姿に、こだわりの高さをいつも感じます。
今回ご紹介する腕時計は、伝統工芸の技術から生まれた置時計シリーズの最新作。こちらは山猫のむちゃぶりから誕生しました。
「牛島さんー。今回はなんだかスペシャルバージョンが多いので、置時計も、特別なものを出しませんか? せっかくなら母の日のプレゼントにもぴったりなものを」。山猫がそういうと、牛島さんは「なるほど、最近、花をイメージした文字盤で仕上げているものもあるので、まずは山猫さんのイメージする母の日の花の写真でも送ってください」とお返事をいただきました。
山猫はけっこう花や植物が好きなので、いろいろ自分の好みで思いつく花があったのですが、、なかなか置時計のデザインに最適なモチーフになるものなく、悩んでいました。(私の好みだと、アネモネ、ハイビスカス、クレマチス )
と、思っていたときに、「あ!フェリシモの母の日用のお花カタログがヒントになるかも、、」と想い、牛島さんに送りました。「牛島さん、このお花カタログの写真の中で、よさそうなお花があるかもです! このカーネーションやしゃくやくなんかもいい感じですよね!」とお伝えして待つこと数日。また素敵な便りが届きました。なんと、美しいカーネーションの、、、ではなく、上がってきたのは藤の花バージョン。これには日本職人プロジェクトメンバー全員驚きました。
牛島さんからの説明では「山猫さんの期待のカーネーションやシャクヤクの花ではないのですが、藤の花にピーンときたので、仕上げてみました。母の日にもおすすめですが、大人の女性が藤の花を楽しめる置時計なんて素敵かなと思いまして」とのこと。
藤の花という意外なセレクトに加えて、さらに驚いたのはその製作工程でした。「文字盤の文様は、藤の花の形に切り抜いた和紙を貼り重ねて凹凸を作り、その上から〈スギライト〉という紫色と、〈グリーンジャスパー〉という緑色の鉱物を砕いて作った岩絵具を塗りました。ベースとなる和紙を若干青く染めることで、上に塗った岩絵具の粒子の隙間から青色が見え隠れするようにして、藤の繊細で複雑な色合いを表現しました。岩絵具特有のざらざらとした質感と、柔らかい色彩とともに、優美な藤の花の表情をお楽しみください」。和紙と岩絵具という日本画の技法を用い、丁寧に仕上げられた、まさにスペシャルなアイテム。この美術品ともいえる時計を眺めながら生活する毎日、、、本当に素敵ですよね。
小さなインデックスは、和紙の金沢の金箔を貼り付けたもの。こちらももちろん、手作業でひとつずつ乗せていきます。針の取り付けも、手作業です(量産品とは全く違って、本当に一点ずつ、丁寧に作られているんです)。ギフトにもぴったりな小箱にいれてお届けします^^
そして、時計のフレームとなる木枠の部分に使われているのは、「ろくろ引き」という技法。漆器の産地として400年以上の歴史を持つ石川県加賀山中に伝わる伝統工芸で、回転する木に鉋(カンナ)を当てて形を作り、美しい曲線と木目を出していきます。
丈夫で木目がきれいな欅を使用。お椀のように、木肌のやさしいぬくもりが手にしっくりとなじみます。淡い色合いの文字盤に合わせて、木色も明るめのものを合わせてくださいました。
時計の裏側のカバーは、贅沢にも牛革を使用。見えない部分にまでこだわるところに、牛島さんの美意識の高さがうかがえます。
岩絵具、和紙、漆器の成型方法、金箔など、伝統の技を余すところなく閉じ込めた特別な置時計。加賀百万石の歴史を持ち、多くの伝統工芸・美術工芸が継承されている金沢市の工房さんならではの時計であり、日本画家の牛島さんでなければ作れない逸品だと思います。山猫も母の日プレゼントにしたいと思っています^^
和の趣がありながらも、洋間にも似合うモダンさも兼ね備えたデザイン。静かに時を刻む様は、忙しい日常に癒しをもたらしてくれそうです。金沢の長い歴史の中で培われた技術から生まれた置時計が、暮らしの時間を少し豊かにしてくれるかもしれません。