誰にでも間違いはある

ティップス

怒られた……。
落ち込んだときの立ち直り方

いくつになっても、人から怒られることって辛いですよね。特に、社会人になってから上司に怒られたときって、すっごく落ち込みませんか?

その落ち込む気持ちは決して悪いことではありません。むしろ、間違いを素直に受け止めようとしているのだから、素晴らしいこと

でも、落ち込みすぎて心が病んでしまったら、元も子もありません。落ち込む気持ちとも上手く付き合って、次のステップに繋られたらいいですよね。

そこで今回は社会人1年目に半年間怒られっぱなしだった私が、上司に怒られたときの立ち直り方を紹介します。

仕事で怒られるのは
どういうとき?

同じミスを繰り返す

怒られるのにもさまざまな理由がありますが、最も多そうなのが「以前もやってしまったミスを繰り返した」ことへの叱責ではないでしょうか。
以前のミスを「反省していない」と受け止められている可能性もあると思います。

自分の非を認めない

怒られるとついつい防衛反応が働いて、無意識のうちに言いわけをしてしまうこともありますよね。
これが「自分の非を認めず、言いわけに終始している」と受け止められて、怒りに火をつけてしまうこともありそうです。

報告・連絡・相談をしなかった

仕事上の失敗はある意味仕方のないことだと思いますが「事前に相談してくれればなんとかなったのに……」という、上司や先輩の言い分もあるのかなと思います。

社会人の基本でもある報・連・相、事前に状況を伝えておくなどのコミュニケーションをとっておくことで、食い止められるミスもあるかもしれませんね。

上司や先輩の勘違いや
不機嫌などの理不尽な理由

あってほしくはないですが、上司や先輩のストレスのはけ口として理不尽に怒られているケースもあるかもしれませんね。

これは「イライラをぶつけても大丈夫な相手」と認識されている可能性もあると思います。
明らかに自分に非がないのに日常的に叱責されるときは、職場の人やしかるべき部署に相談するのがよいと思います。

上司に怒られてしまったとき、どう対応したらいい?

仕事でミスをして上司に怒られてしまったとき、できることなら上司からの信頼を失いたくないですよね。そしてもっと欲を言えば、自分の精神的ダメージも最小限にしたい。上司との今後の関係性や自分のためにも、怒られている最中とその後の対応はとても重要です。

ミスを認め、決して言い訳をしない

上司からの信頼を失わないためには、怒られている最中に言いわけをせず、反省している姿を見せることが大切です。そうすることで状況の更なる悪化を防げます。

でも、ミスの要因が自分の仕事以外にもあるとしたら、それを説明したくもなりますよね。しかし、怒られている状況においては、自分は説明のつもりでも上司からしたら言いわけに聞こえてしまう可能性があります。それによって、上司をさらに怒らせてしまったり、印象が悪くなってしまうかもしれません。そのため、何か説明したいことがあっても、ここはぐっと抑えることが大切です。

それでも何か説明したいことがある場合は、まず自分のミスを少しでも認めたうえで主張を始めてみるといいでしょう。

怒られたことを引きずらない

人に怒られてしまった後って、どうしてもその人との関係が気まずく感じませんか?「明日、顔を合わせるの、嫌だな」とか。でも、怒った側って意外とそのことを覚えていないものなんです。そのため、変によそよそしく接してしまうと、逆に気を遣わせてしまうかもしれません。上司が今後注意しづらくなってしまうこともあるでしょう。怒られないのは一見うれしく思えますが、成長機会を失うことでもあり、結果として自分にとってマイナスになってしまいます。

また、怒られたことを意識して委縮してしまうと、余計な力が入って思わぬミスを生んでしまう可能性もあります。上司との関係性のためにも、自分のためにも、怒られたことは引きずらないように心がけましょう。

「怒られるのが怖い……」
引きずりやすい思考とは?

会社で怒られたあとは数日引きずってしまう……。会社に行くのが不安……。
こんなことくらいで会社を辞めたくなってしまうなんて、自分はおかしいのかな?
そんなふうに思ってしまうことってありますよね。

でも、上司や先輩など立場が上の人間に怒られて「怖い」と感じるのは当然のこと
「こんなことくらいで情けない」なんて、過度に悩む必要はないですよ。
ただ、「怖い」という気持ちが慢性的に続いたり、会社でも委縮してしまって業務に差し支えるような場合は、自分の思考のクセもあるのかもしれません。

自分のせいだと責めてしまう

怒られた内容をそのまま全部受け止めて、自分を責めてしまっていませんか?
小さなミスの経験はだれにだってあること、過剰に自分を責める必要はないと思います。

仕事の内容だけでなく、
人格まで否定されたような気持ちになってしまう

仕事の内容について怒られているのに、自分という人格や存在が否定されているような気持ちになっていることはありませんか?

「怒られる」=「存在を否定される」ことではないですよね。
叱責の「内容」だけを受け止めることが大切だと思います。

過去の記憶と繋げてしまう

子どものころ、親や先生に怒られたことなど、過去の嫌な記憶と結び付けてしまう場合もあると思います。
わたしもそうですが、大きな声や音だけでびくっと委縮してしまう人もいるんじゃないでしょうか?
これも上で書いたことと重なりますが、怒られている内容と自分を切り離すことが大切なんじゃなかなと思います。
ミスはミス、自分は自分。切り分けて、怒られた「内容」だけを受け止めてくださいね。

周りの目が気になる

周囲に人がいる状況で怒られるのは、同僚の目も気になりますし恥ずかしい気持ちになりますよね。
でも、みんなきっと同じように怒られた経験を持っているはず。
他人の目は気にせず、まずは自分の改善点に集中するのがいいのかなと思います。

怒られたあとの
気持ちの整え方

怒られている最中は反省することでいっぱいいっぱいでも、一人になったときにズーンと重い気持ちになったことはありませんか?大人になってから怒られることって想像以上にきついものですからね。

そんな、落ち込んだ気持ちを引きずらずに前を向くためにも、気持ちの整理は大切です。

ミスの原因を分析する

ミスの分析なんかをしたら余計に落ち込みそうですが、これは気持ちを整理するためにとても重要なこと。「同じミスをしないために」というのはもちろんですが、ミスの原因をはっきりさせると、意外にも気持ちはすっきりします。逆に、後回しにすればするほど重い気持ちも引きずることになるし、ミスをした原因も明確にわからなくなってしまいます。

どうしてそのミスが起きたのか、どうしたら改善できるのか。これらをはっきりさせることで、気持ちもスキルも前に進めます。

気分転換をする

反省して前向きな気持ちを取り戻したと思っても、気づいてないうちに心は疲弊しきっている、なんてこともあります。自分が心から好きなことをして、思いっきりリフレッシュすることも大事です。おいしいものを食べたり、好きな場所へ出かけたり、好きなだけ寝たり。

怒られた理由は自分にあるけれど、それによって落ち込んでいるということは、それだけ真剣に向き合えてる証拠でもあります。時にはそんな自分をいたわってあげましょう。

また、健康的な生活を心がけることも大切です。心が弱っているときに、からだまで弱ってしまったら、ダメージも倍になってしまいます。規則正しい生活はパワーの源。仕事でベストを尽くすためにも、体調管理は大事にしましょう。

編集部のまとめ

落ち込むと自分を責めて悲しい気持ちになってしまいがちですが、怒る側も同じ人間です。つい言い過ぎてしまったり、感情的になってしまったり、そんなこともあるかもしれません。

怒られる側がいつも100%悪いわけではないと思います。反省しつつも気にしすぎず、生きていれば大丈夫!くらいの能天気さも、ときには大切かもしれませんね。

STAFF
text:hiyori、Saori
illustration:yuichi