いつもやさしい自分でいたいのに
ティップス
ストレスがたまるとピリピリしちゃう。おおらかでいるためのヒント
毎日を一生懸命に過ごしていると、ふとした瞬間に余裕のない態度をとってしまったり、トゲのような言葉が出てしまったりすること、ありますよね。
本当はいつだってやさしくいたいのに、どうしてもピリピリしてしまう……。
今回は、そんなお悩みについて考えてみました。
ピリピリしちゃうのを
やめたいな

本当は、いつも機嫌よく、周りの人を包み込むような「おおらかな人」でいたい。
そんなふうに思っているのに、日々のストレスが積み重なると、どうしても言葉がきつくなってしまったり、態度に出てしまうことがあるかと思います。
たとえば、仕事で立て続けにトラブルが起きたり、プライベートで気がかりなことが重なったり。
そういう出来事って、「ストレスがたまっているかも」と自覚しているときに限って、追い打ちをかけるように起こりますよね。
それだけでなく、余裕のない状態が続いていると、ふだんは受け流せるような些細なことにさえ、感情が荒立ってしまうこともあります。
自分でも「あ、今ピリピリしているな」とわかっているのに、その感情をどうしても止められない。
後になって、「なんであんなことでイライラしちゃったんだろう」と、ひとりで反省会をくり返している、そんな自分にも自己嫌悪が止まらなくなる。
いつもやさしい自分でいたい。でも、そんな理想は、余裕のない現実の自分にいつも押しつぶされそうになってしまう。
どうして私たちは、ストレスがたまると、あんなに大切にしたいと思っていた「おおらかさ」を見失ってしまうのでしょうか。
どんなときに
ピリピリしちゃう?
ピリピリしたくない、と思えば思うほど、空回りしてしまう。それってどんなときに起こりやすいのでしょうか。
よくある「ピリピリの背景」について、いくつか考えてみました。
「ちゃんとやらなきゃ」という
責任感に押しつぶされそうなとき
仕事でも家事でも、「完璧にやらなきゃ」「これくらいはやってあたりまえ」といったように、責任感が強い人ほどピリピリしてしまうことが多いかもしれません。
自分に対して無意識に課してしまっている厳しい「正解」や「基準」があるからこそ、疲れやストレスで思い通りに動けない自分にイライラしたり、想定外の出来事に必要以上に動揺してしまったり。
それだけ物事に誠実に向き合っている証拠でもあると思うのですが、その責任感の強さは、逆に自分を追い詰めてしまうこともあります。
感情に余白が残っていないとき
わたしたちの心には「感情を受けとめるコップ」のようなものがあります。
日々のストレスややり過ごした嫌な気持ちはその中にたまりますが、本来は好きなことや休息をとることで、少しずつ外へ出せますよね。
でも忙しさや孤独で余裕がないと、コップはすぐにいっぱいに。
そんなときの何気ない出来事が最後の一滴となり、一気に感情があふれ出してしまうことがあります。ピリピリの正体は自分の性格ではなく、ただコップの余裕がなくなっているだけなのかもしれません。
疲れている自分に対する罪悪感があるとき
「疲れているだけなのに、どうしてこんなにイライラするんだろう」「もっとやさしくできるはずなのに」と、余裕のない自分を責めてしまうことはありませんか。
その自己否定こそが、ピリピリを加速させてしまう負のスパイラルかもしれません。
疲れた自分を許すことができず、無理を重ねてしまう。するとますます疲れと苛立ちが募っていく。
自分を追い詰める気持ちが新たなストレスとなり、おおらかさから遠ざかっていく負のループに陥ってしまうのです。
おおらかでいるためのヒント

ピリピリしてしまう自分を責めても、どんどん苦しくなってしまうかもしれません。
少しでも好きな自分で過ごせるために、実践できそうなヒントをご紹介します。
「イライラしてる自分」を実況中継してみる
ピリピリしていると、どうしても自分が感情に飲み込まれてしまいそうになりますよね。
そんなときは、他人を観察するかのように自分を実況中継してみるのはいかがでしょうか。
「今私、めちゃくちゃ余裕ない」「あ、眉間にシワが寄り始めた」という具合に。
一歩引いた視点から自分を観察することで、ピリピリしている自分を客観視できるようになります。
「私怒ってるんだな」と認めてあげるだけでも、感情のピークが少しだけゆるやかになるかもしれません。
五感から自分をスッキリさせてみる
イライラのループから抜け出せないときは、感覚に意識を向けてみることもおすすめです。
私はよく、5分だけ外の空気を吸ったり、お気に入りの香りをじっくり楽しんだりします。
ほかにも、温かい飲み物を飲む、身体を動かしてみる、好きな音楽を数分だけ聴く、などなど。五感を刺激することで、ストレスでカチコチになった心と身体がふっと、ゆるむことがあります。
理屈で機嫌を直そうとするよりも、五感から「心地よい」を取り入れるほうが、案外近道だったりもするのです。
「自分のコップ」の残量を
こまめに確認してみる
ピリピリがあふれ出してしまうのは、自分の中にある「コップ」が満杯になっている証拠。
そうなってしまう前に、コップの残量を自分にこまめに問いかけてみることもひとつの方法です。
もし、「表面張力でギリギリだ」と気づけたら、それ以上タスクを詰め込むのをやめたり、どうして満杯になってしまっているのか、原因を探ったりすることができます。
コップがあふれてから反省するのではなく、あふれそうな自分に「おつかれさま」と、ぜひ声をかけてあげてみてください。
天気にも嵐で荒れる日があるように、わたしたちがピリピリしてしまうのは、いわば「心の天気が悪いとき」なんだと思います。
毎日完璧におおらかでいるなんて、きっとものすごくむずかしい。
だからそんな日は、無理に元気を出そうとしなくても大丈夫です。
「今日は一回だけ実況中継できたな」とか、「あのお菓子おいしかったな」といった小さな変化を試してみながら、自分なりのいい感じを見つけていけたら素敵ですよね。
STAFF
text:Oyama.
illustration:lilyco
