どうせなら楽しみたい

ティップス

家事をするのが憂うつです……
楽しむための小さな工夫

仕事でへとへとになって帰宅し、玄関を開けた瞬間に広がる「やらなければいけないこと」の山。

そんな光景を前に、気持ちが凹んでしまったことはありませんか?

たくさん働いて、ちゃんと家事もする。それは決して当たり前のことではありません。

この記事では「どうせなら少しでも楽しんでやれたらいいのに」と感じている方へ、日々の家事をちょっぴり軽やかにするヒントをお届けします。

家事をやりたくないです

私は大学卒業に合わせて、期待より不安がはるかに上回る中、ひとり暮らしを始めました。

お恥ずかしい話ですが、実家にいたころはほとんど家事をしたことがありません。たまに掃除機をかけたり、簡単な調理を手伝ったりする程度。

でも、それが生活のほんの一部分にすぎないことを、ひとり暮らしを始めてから実感するのでした……。

本格的に生活が始まったのは大学4年生の12月。当時は卒業論文の執筆に追われながらも、まだ時間にゆとりがありました。

慣れない手つきで自炊をしたり、洗濯機を回す日々に「意外と自分でも家事ってできるのかも」なんて、少し自信を持っていたと思います。

ところが、社会人としてフルタイム勤務が始まると状況が変化しました。平日に家事をこなすことは想像以上にむずかしかったからです。

仕事を終え、へとへとになって帰宅。冷蔵庫にあるもので何とか食事を作り、もし余裕があれば洗濯機を回す。それだけで精一杯でした。

SNSを開けば、毎日完璧に家事をこなし、丁寧な暮らしを送っている人たちがたくさんいます。

「みんな当たり前にできているのに、どうして私は……」と、理想と現実のギャップにがっかりすることもしばしばでした。

平日に溜め込んだ家事は休日に回ってきます。

「本当ならダラダラしたいけれど、今やらないと来週の自分が困る!」という切実な必要に駆られ、重い腰を上げます。

せっかくの土曜日の午前中が、洗濯や掃除で溶けていく。そんなとき「これが生活なんだなぁ」と、大人になったことを感じたものでした。

どの家事が苦手?その理由は?

憂うつの種になりやすい3つの家事について、その理由を深掘りしてみましょう。

シンクにこんもり溜まった皿を洗う

苦手な家事の代表といえば、やはり皿洗いではないでしょうか。

料理を作るまではがんばれても、食後に汚れた皿に向き合うと気持ちがどんよりしますよね。

油汚れのギトギトしたフライパンや、カピカピに乾いてしまった米粒など、「後でやろう」と先延ばしにするほど、次にキッチンに立ったときの視覚的ダメージが大きくなる気がします。

洗濯物を畳む

「洗濯機を回すより、洗濯物を畳む作業が苦手です」という声をよく耳にします。

清潔になったのはうれしいけれど、衣類が山のように積まれていると「畳まなくても困らないし、ここから着ればいいや」とすら感じてしまいます。

ひとつひとつを畳む作業は、単調であるがゆえに、疲れた心には余計に面倒くさく感じられるのではないでしょうか。

床のものを移動させてから
掃除機をかける

掃除機をかけるためには、まず床に置いてあるものをどかさなければなりません。

脱ぎっぱなしの靴下、読みかけの雑誌、つい置いてしまったバッグ。この掃除の前段階は、意外にハードルが高いと思います。

掃除機を出し、コードの抜き差しを繰り返しながら部屋を回る。自由に過ごしたい休日において億劫な時間かもしれません。

楽しむための小さな工夫

家事が憂うつなのは、義務や作業になってしまっているからだと感じます。

それなら、家事の時間に好きなことをトッピングして、少しだけご機嫌な時間に変えてみませんか?

好きな音楽やラジオをおともにする

「家事をする時間」を「好きな音を聞く時間」に上書きしてしまう方法です。

私の家事を支えてくれているアイデアでもあります。

たとえば、皿洗いを始める前に、お気に入りの曲やラジオ番組、ポッドキャストを再生します。

イヤホンをしてしまえば、そこはもう大好きなコンテンツを楽しむ特等席です。

楽しい気分で手を動かしているうちに、気づけばシンクが空っぽになっていた、なんてことも珍しくありません。

お気に入りの道具を相棒にする

「憂うつな家事を、お気に入りの道具を使うチャンスに変えてしまおう」というアイデアです。

いい香りのする食器用洗剤に変えてみたり、気に入ったデザインのふきんを用意してみたり……。

好きが詰まった道具がそばにあるだけで、作業への心理的ハードルが下がると思いますよ。

自分を甘やかすルールを作る

真面目な人ほど、「家事を全部完璧にこなさなきゃ」と考えがちですが、生活は続いていくものです。

ときには「皿洗いは明日の朝やろう」「洗濯物はハンガーのまま収納しよう」といった、自分をらくにしてあげるルールを取り入れたってなにも問題ありません。

また、家事が終わった後のご褒美をセットにするのも楽しいですね。

お気に入りのアイスを食べてもよし、好きな入浴剤でお風呂に入ってもよし。

「苦手なことを片付けてくれてありがとう!」と、今日の自分に感謝を伝える気持ちでやってみてください。

編集部のまとめ

1日を生き延びた分だけ家事が発生します。

家事が憂鬱なばかりだと、毎日が「面倒くさいことの積み重ね」になってしまうかもしれません。

けれど、そこにひとさじの好きなことをトッピングすれば、退屈な作業はちょっぴり愉快な「自分時間」に変わるはずです。

完璧を目指さなくて大丈夫。まずは鼻歌まじりに、お気に入りの曲を流すところから始めてみませんか?

STAFF
text:Kamiya Sayoko
illustration:iina