自分だけなじめてない……?

ティップス

大人数が苦手です。
その場を自分なりにたのしく過ごすヒント

忘年会や歓送迎会、あるいはちょっとしたイベントごとなど、本来は楽しいはずの場なのに、案内を受け取った瞬間から、心の中で少しだけ身構えてしまったり、行く前から「疲れるだろうな」と予感してしまうこと、ありますよね。

そんな、言葉にならない「心の重み」を抱えているかたに向けて、この記事が参考になればうれしいです。

大人数が苦手です……

せっかく参加するんだから、楽しまなきゃ。
みんなと仲よく話さなきゃ。

そう思うほど、会場に向かう足取りが重くなってしまうことはありませんか?

輪の中に入った瞬間、どこに立てばいいのかわからなくなったり、まわりの会話についていけない気がして、そわそわしてしまったり。

気づけば笑顔を貼りつけながら、心の中では早く時間が過ぎるのを待っている

大人数の場が苦手な人にとっては、よくある光景かもしれません。

周りの人たちはみんな、ごく自然に楽しそうに笑いあっているように見えます。

そんな光景を見ているうちに、なんだか自分だけがこの場になじめていないような、不思議な心細さを感じたりする。

「もっと気の利いた相槌を打てたらいいのに」
「今の自分、きっと顔がこわばっているな」


そんなふうに自分を客観視しては、うまく振舞えない自分にがっかりしたり。

人と話すことが嫌いなわけでもないのに、人数が増えた途端に、どう言葉を発していいかわからなくなってしまって、そんな自分を「社交性がないのかな」なんて、責めてしまったこともあるかもしれません。

どんなときに
苦手だと感じる?

大人数が集まる場所で、ふと「帰りたいな」と思ってしまう瞬間。
あるいは、どっと疲れが押し寄せてくる瞬間。

それは具体的に、どんな心の動きから生まれているのでしょうか。

会話の「スピード感」に
ついていけないとき

大人数の会話というのは、まるでいくつものラリーが同時におこなわれているような、独特のスピード感がありますよね。

ひとりが言ったことに誰かが被せ、また別の誰かが笑いをとって、次々に話題が移り変わっていく。

そのテンポの速さに、つい圧倒されてしまうことがあります。

「何か言わなきゃ」と焦っているうちにもう話題は次へと移っていて、結局愛想笑いを浮かべているだけ。

参加したい気持ちはあるのに、入れる隙のない感じ。

そんなことが続くと、なんだか自分だけが取り残されているような感覚になってしまうのかもしれません。

気を遣いすぎて
疲れてしまうとき

テーブルの端で寂しそうにしている人はいないか、グラスが空いている人はいないか、誰かを不快にさせていないか……

人数が増えれば増えるほど、入ってくる情報の量は膨大になります。

周りの表情や空気を読み続けていると、心が休まる瞬間がなくなってしまいます。

楽しいはずの時間なのに、終わったあとにどっと疲れが出る。

それもまた、苦手だと感じる理由のひとつなのかもしれません。

孤独を「再確認」してしまうとき

皮肉なことに、人はひとりでいるときよりも、たくさんの人に囲まれているときの方が、孤独を強く感じることがあります。

みんなが盛り上がれば盛り上がるほど、自分の内側の静けさが際立ってしまう。

話についていけなくなったときにふと、「あ、私はいま、誰ともつながっていないな」と感じてしまう。

居場所があるはずなのに、どこか浮いているような所在なさ。

自分はここにいなくてもいいのではないか、なんて気持ちになってしまうこともあるのではないでしょうか。

自分なりに
楽しく過ごすヒント

大人数が苦手な自分を、無理に変えようとする必要はないのかもしれません。

「社交的な人」を目指してがんばるよりも、今のあなたのままで、その場をもう少しだけ穏やかに過ごせる方法を考えてみませんか。

「1対1」の空間を
あえてつくってみる

大人数の場にいても、実は「全員」と関わる必要はないのかもしれません。

思いきって、視界をぐっと狭めてみるのはどうでしょうか。

今日たまたま隣に座った人。
あるいは、自分と同じように少し端っこで静かにしている人。


そんな目の前の誰かひとりとだけ、ことばを交わしてみる。

たとえ全体の話の盛り上がりには参加できなくても、そのひとりと心あたたまるお話ができれば、それはあなたにとってすてきな時間になるはずです。

「聞き役」という居場所を肯定する

大人数の場には、必ず「聞いてくれる人」が必要です。

楽しそうに頷いてくれる人、穏やかなまなざしでその場にいてくれる人。

そんなあなたの存在があるだけで、場の空気はきっとやわらかくなるはずです。

ただそこに座って、みんなの声をBGMのように聞きながら、料理や飲み物をじっくり味わう。

「参加しなきゃ」ではなく、「鑑賞しに来た」くらいのゆるい気持ちでいる。

それも立派な、その場への参加の仕方なんじゃないかなと思います。

逃げ道としての
「ひとり時間」を自分に許す

ずっとその場にい続けようとすると、どうしても心が疲れてしまったりします。

もし、「あ、しんどいな」と感じたら、お手洗いに立ったり、飲み物を取りに行ったりして、意図的に数分間の「ひとり時間」をつくってみてください。

会場の喧騒から一度離れて、深呼吸をする。
「私、よくがんばってる」と心の中でつぶやいてみる。


そうやってこまめに自分の心のゲージを回復させてあげることで、しんどい気持ちも、もしかしたらちょっとやわらいでくれるかもしれません。

編集部のまとめ

みんなと同じ楽しみ方でなくても大丈夫。

たくさん話せなくても、盛り上げ役になれなくても、自分なりに疲れすぎない距離で関わる。

それも立派な過ごし方だと思います。

たくさんのつながりをつくるのではなく、たったひとつの心地よい記憶を持ち帰る。

そんなふうにゴールを小さく設定してみると、大人数の場も少しだけ穏やかに過ごせるかもしれません。

STAFF
text:Oyama.
illustration:iina