頭ではわかっているけど……

ティップス

手を抜くのがこわい。
完璧主義をやめるための考え方

「もう少し手を抜いて、らくに考えても大丈夫だよ」

完璧主義の方は、こんなことを言われた経験があるのではないでしょうか?

ただ、完璧主義が染み付いていると手を抜くのがこわいですよね。

何事にも手を抜けない方に、完璧主義をやめるための考え方をご紹介します。

完璧主義をやめたい……

手を抜くのって、とてもむずかしいですよね。

私もよく、会社の先輩から「もっと手を抜いていいんだよ」と言われましたが、上手く力を抜けませんでした。

でも完璧主義をやめられたら、らくになるのは頭でわかっているんですよね。

全部を完璧にしなくてはと思うと、常に追われている気がする。

何か新しいことをしたくても、完璧にできないと思うから始められない。

こんなふうに、完璧主義がゆえにもやもやした経験がある方は多いのではないでしょうか?

なぜ手を抜くのがこわいんだろう?

なぜ手を抜くのがこわいのか、いくつか例をあげるので一緒に考えていきましょう。

手を抜いて失敗した経験がある

これまでに、手を抜いて怒られたり指摘された経験があると、こわいと感じてしまうかもしれません。

たとえば、勉強をしないでテストに挑んだら結果が悪くて親に怒られたり、部活動の練習で手を抜いて先生に怒られたりなどです。

特に、小さいころから手を抜かずに完璧にやる考え方が染み付いていたら、いきなり手を抜くのはこわいですよね。

他者からの評価が気になる

手を抜いたら、評価が下がるかもしれないと恐れている場合もあるでしょう。

直接的な評価に繋がらなくても、まわりと比べて仕事ができない人と思われるのが嫌で、手を抜くのがこわく感じたりもしますよね。

安心できる基準が「完璧」になっている

物事に取り組むうえで、このあたりまでできたら安心という基準を「完璧」にしていると、手を抜くのがこわく感じてしまうかもしれません。

安心を求めて完璧にするくせがついていると、少しでも手を抜くのはこわいですよね。

完璧主義をやめるための考え方

手を抜くのがこわい理由に、心当たりはありましたでしょうか。

ここからは、完璧主義をやめるためのヒントをいくつかご紹介しますのでぜひ試してみてください。

できたことに目を向ける

できなかったことではなく、できたことに目を向けてみましょう。

完璧主義ながんばり屋さんの方は、自分の足りない部分を見つけて反省するくせがあるかもしれません。

反省も大事ですが、できたことに目を向けてあげると少しずつ自信がつくはず。

まずは一日の終わりに、できたことを3つ書き出す習慣をはじめてみるのはいかがでしょうか。

目的を思い出す

完璧主義になっていると本来の目的を見失いがちなので、ぜひ目的を思い返してみてください。

たとえば、人前での発表を任されて準備をしているとき。

「失敗しないように完璧にこなさないと」「恥ずかしい思いをしたくない」という考えが浮かんでいたら、一度手放しましょう。

本来の目的は、相手に自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちに変化をもたらしたいなどがあるはず。

目的が明確になったら、完璧を目指すのではなく目的を達成する気持ちで取り組んでみましょう。

8割を目指す

完璧主義ではなく8割を目指す意識を持つと、かなりゆとりができます。

ただ、仕事など責任が伴う物事は完璧にしないと不安……という方は、まずは私生活からトライしてみてください。

たとえば、家の掃除はいかがでしょうか。

8割きれいになっていればOKとしてみると、意外と家が整いますよ。

できそうなことから、8割を目指す考えをしてみてくださいね。

みんなはどうしてる?

読者のみなさんから寄せられたリアルなお悩みに、「お悩みフォーラム おたすけ隊」のみなさんが、アドバイスやそれぞれの意見を届けてくれました。今回は、寄せられた声をすべてご紹介します。

【今回のお悩み】
「完璧主義をなおしたい」
(あかりさん・社会人3年目)

私は完璧主義な面が強く、何度も確認しないと不安になります。

間違ってないことを確認しても「本当かな?」と安心できず、時間を置いて何度も見てしまう癖があります。

そのせいか、おそらく普通の人より仕事が遅く、時間かけすぎているかもしれません。

ミスしてお客さんや周りに迷惑をかけたくありません。

けど、仕事が遅いことで周りの負担が増え、迷惑をかけるのも嫌です。

完璧主義な部分はどうすれば治せるんでしょうか。

【みんなの意見】

「ミスを減らす仕組みをつくる」

私はミスの未然防止・早期発見のために、次の2つのことを心がけています。

ミスをしにくいor作業中にミスを発見しやすい作業の進め方を工夫する

②1度は自分で見直したうえで、同僚に見せてダブルチェックを依頼する。ダブルチェックをしてもらえるときには、自身で仕上げようとせず、なるべく早くダブルチェックへ回す。

お仕事の内容や職場環境によってできることとそうでないことがあるかと思いますが、少しでも参考になればうれしいです!(めーさん・社会人2年目)

「丁寧さを強みと考える」

完璧主義、むずかしいですよね……ちなみに、あかりさんは周りの人からどのような評価を受けていますか?

仕事が遅いという声もあるかもしれませんが、きっちりしているといういい評価もあるのではないでしょうか。

仕事の速さや手の抜きどころは繰り返せば繰り返すほど、だんだん理解し、上っていくと思います。

上司からものすごく怒られているとかでなければ、今は丁寧にひとつずつできるあかりさんのよさを生かしながら仕事をされたらいいのでは?と思いました!(とまさん・社会人4年目)

「自分ルールを決めて、制限してみる」

私も「大丈夫なはず」と思っても不安が残って、何度も見返してしまうタイプなのですごくわかります。

私は、完璧主義を無理に直そうとするより、自分ルールを決めて制限を設けるようにして対策しています。

たとえば“3回見たら提出”“時間で区切る”など。

全部を完璧にするより、「ここは丁寧・ここはほどほど」と力の配分を意識すると、少し気持ちがらくになるのではないでしょうか。

ミスを防ぎたい気持ちは、仕事に真剣な証拠だと思います、とっても素敵です!(しゅりさん・社会人3年目)

「声に出す・指で確認する」

完璧主義はときに自分を苦しめてしまいますよね。

その反面、強みであるとも感じます。

何度も確認する姿勢は、仕事が丁寧・正確だと捉えられます。

その分ケアレスミスは少ないのではないでしょうか?

・口に出して確認をする
・指差し確認をする

など、自分が自信を持てる確認方法にするのもひとつの手です。

「間違えなかった」という成功体験が自信になれば、完璧主義を味方にできます。

あかりさんの仕事に対する丁寧な姿勢は、きっと一緒に働いている方にも伝わっていると思います。

自信を持ってお仕事ができるようになること、祈っています。(十=10さん・社会人4年目)

「不安はメモして、あとで復習」

とっても共感します。

私は人一倍心配性なので何度も確認したり、そうこうしているうちに自分だけ遅れを取り、迷惑をかけているなんてこともよくあります。

今もそれは私の悩みの1つですが、私の場合何度も見返す=自信がないことが多いので、自信を持ってできるよう不安だった箇所はメモにとって必ずあとから復習するようにしました。

そうする事で自信に繋がり、心に余裕が出来たので以前よりスムーズに仕事を進められるようになりました。

むしろ完璧主義って、慎重に取り組むことができるという長所だと思っています!

きっとそれもあかりさんの個性。

多様性の社会なのでそんな素敵なところが埋もれないよう大切にしてくださいね!(maru.さん・社会人3年目)

「自分の“おしり(期限)”を決める」

自分の手元に置いておける期間を決めるのはいかがでしょうか?

担当しているお仕事の期限や、期限がないものであれば「自分としてここまでに終えられるのが理想だな、周りへの迷惑は少ないかな」と感じる期間など、おしりを決めてみる。

その期間の中だったら何度でも見直しできます。

もしミスがあったら、その期間や確認の方法をちょっとずつ変えていくのもいいかもしれません。

完璧主義の治し方ではないかもしれませんが、あかりさんの完璧主義は強みでは?と感じたのでお伝えしてみました!応援しています!(ふぃーおるさん・社会人2年目)

「最後は“信頼できる人”のOKを合図に」

ミスがないか何度も確認してしまうのは、なおすべき癖というより、不安を落ち着かせるために身についた大切な対処行為だと思います。

自分の判断を信じきれず、確認することで安心を保っている状態なのかもしれません。

だから、確認そのものを無理に減らすことはせず、むしろ自分の判断よりも、誰かの「大丈夫」を信じることが大切だと思います。

信頼できる人に一度だけ最終確認をお願いし、そのOKを「大丈夫な合図」として受け取ってみてください。(やまぴーさん・社会人2年目)

「ときどき“1回確認”にする」

完璧主義は、しっかりと責任感をもって物事をやり遂げることができる、とても素晴らしい長所だと思います。

もし意識するならば、10個の仕事のうち1個は自分のことを信じて、確認作業を1回にしてみるのはいかがでしょうか。

間違っていても、間違っていなくても、それはあかりさんにとっての経験となり、自信につながると思います。

実際に私自身も完璧主義に悩んでおり、少しでもお力になれればうれしいです。(もももももさん・社会人2年目)

「完了してから完璧に」

完了主義に心持ちを変えるとらくかもです!

まずは完了を目指して一旦仕事を終わらせる&誰かに見てもらう→その後自分なりの完璧に持っていく、の流れを繰り返すと、課題が完了したことの安堵感とブラッシュアップの時間を同時にゲットできるのではないかな?と思いました!

とはいえ、あかりさんの完璧を求める姿勢も個人的に素敵だと感じます。(橘さん・社会人4年目)

編集部のまとめ

完璧主義をやめる考え方をお伝えしましたが、染み付いた考え方をすぐに変えるのはむずかしいかもしれません。

でも、焦らなくても大丈夫。

完璧主義は、何事も一生懸命に取り組めるすてきな性格でもあります。

自分を肯定しつつ、できそうなことから試してみてくださいね。

STAFF
text:kokoro
illustration:oomisoka1231