年齢だけが毎年増えていく……

ティップス

想像してた大人と全然ちがう。
このままでいいのかな?と思ったときに

子どものころは、高校生ですらすごく大人に見えた。

あんなふうに落ち着いていて、なんでも自分で決められる人になれると、漠然と思っていた。

でもいざ「大人」と呼ばれる年齢になってみると、思っていたような自信も余裕もなくて、戸惑うことばかりで。

自分はまだ、大人になりきれていない気がする。

そんな気持ちを抱いたとき、ぜひ読んでもらえたらうれしいです。

想像してた大人とちがう……

この記事のテーマをいただいたとき、「これは私のことじゃないか……」と思ってしまいました。

大人って何歳からのことなんだろう。
今の自分は大人っていえるのだろうか。


そんなもやもやに、私はいつも打ちのめされてばかりいるからです。

でも同時に、「きっと、同じように感じているひとって多いのかもしれないな」とも思いました。

目まぐるしく過ぎていく日々の中、年齢だけが毎年律儀に増えていって、いつの間にかもう20代も半ば。

もう「大人」と呼ばれる年齢にはなっているはずなのに、現実の自分は全然大人とは思えないし、むしろ心はまだまだ子どものままな気がしてきます。

仕事では後輩ができて、年下には「〇〇さん」と呼ばれる。
同世代の友だちは結婚したり、仕事で評価されたりしている。


けれど自分はまだ、「大人」のイメージには追いつけそうもなくて、もっとしっかりしなきゃ、もう〇歳なのに、と思うたび、少し自分が情けなくなったりもします。

子どものころ、早くなりたいと思っていた大人は、思ったよりもずっと不安定で、迷うことのほうが多い。

むしろあのころより、悩みが増えたり、人との関係に悩んだり、心がついていかないこともある。

そんなときにふと、「私っていつになったら大人になれるんだろう」と立ち止まってしまう瞬間が、あるのではないでしょうか。

どんなギャップがある?

自分の考える「大人」と今の自分。

そのあいだには、いくつかの小さなズレがあるのかもしれません。

ここでは、よく感じる3つのギャップについて考えてみます。

中身がまだまだ子どもな気がする

落ち着いていて、器が大きくて、悩みなんてなくて、どんなことにも動じない。

そんな「大人」になれるのかなって思ってたけど、現実の自分は、ちょっとしたことで焦って失敗するし、つねに何かに悩んでばかりいるし、ひとり部屋の中でうじうじ泣いたりもする。

年齢を重ねても、思考や感情の面では何ひとつ変わっていないように感じて、「自分ってまだまだ子どもじゃん」って情けなくなってくる。

もっと大人にならなきゃ、と思うほど、現実とのギャップに苦しくなることもあるでしょう。

いつまでも自立できる気がしない

金銭的な自立や生活的な自立。社会的な自立や精神的な自立。

大人ってとにかく、どんなことにおいても自立できていると思っていたふしがありました。

でも実際の自分は、全然自立なんかできてないなあ、と思ったりします。

本当はまだ迷うことやできないことだらけで、いろんな人に頼ってばかりいる。

その一方で「大人だからこれくらいできないとダメなのに……」と自分を責めてしまう。 

社会に出て、責任も増えてきて、「もう大人なんだから」という言葉が、だんだんと重く感じられるようになります。

年齢のわりに、まだ何も成し遂げられてない

友だちがいつの間にか結婚していたことをSNSで知る。
仕事で出世していったり、責任のある仕事を任されたりする同期や後輩。

いわゆる「しあわせ」や「成功」の定型のかたちを辿れない自分を、他の人と比べてしまうことがあります。

あるいは、自分だけ何も成し遂げていない気がして、仕事もプライベートも中途半端な自分に嫌気がさしたりする。

本当はしあわせのかたちなんて自分で決めていいはずなのに、「〇歳にもなって」という言葉にプレッシャーを感じたり、無理に「年齢に見合う自分」であろうとしてしまったりして、苦しくなるのかもしれません。

いまの自分を受け入れる考え方

理想とはちがう現実を、受け止めきれない日もあるかもしれません。

でも、「まだできていない自分」を責めるより、こんなふうに考えてみるのはどうでしょうか。

大人になる=完成する、ではない

「大人になる」とは、ある日突然完成することではなく、日々少しずつ変化し続けていくことなんじゃないかなと思います。

できることが増えていく一方で、悩み方や迷い方も変わっていく。

完璧に見えるあの人も、きっと本当のところはまだ途中で、模索しながら進んでいるのではないでしょうか。

未完成のままでも、少しずつ経験を重ねている今こそが「大人らしさ」なんじゃないかなと思います。

年齢を無理やり背負わなくてもいい

「〇歳だからこうあるべき」と思い込んでしまうと、どんどん苦しくなってしまいますよね。

でも、「年齢」に見合ったふるまいをしようとしなくても、今の自分のペースや生き方を大切にしたほうが、ずっと自然で素敵なはず。

年齢はただの数字、くらいに気らくに思っておくほうが、かえって息がしやすくなったりもするかもしれません。

「理想の大人」より「自分らしい大人」へ

世の中の「理想像」は、いつだって誰かの基準です。

気にしたくなくても、どうしても目に入ってきてしまうこともあるでしょう。

それでも、焦ってその基準に合わせようとするより、「どんなふうに生きたいか」「どんな自分でありたいか」をぜひ見つめてみてください。

完璧を目指さなくても、何者かになろうとしなくてもいいはず。

未完成かもしれないけれど、まだ形にならないそんな自分をそのまま抱えていける強さこそ、「自分らしい大人」なのかもしれません。

編集部のまとめ

大人になるって、きっと「正解」にたどり着くことではなく、迷いながらも一歩ずつ進んでいく、その過程のことなんだと思います。

きっと完璧な人なんていないし、誰もが未完成のまま、ときには後退しながらも、それでも少しずつ前に進んでいるのだと思います。

「このままでいいのかな」と、ふと不安に駆られたときには、自分の今日の一歩を大切にしてみてくださいね。

STAFF
text:Oyama.
illustration:lilyco