またやっちゃった……
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忘れ物ぐせがなおりません……改善するための小さなヒント
忙しい日々。
朝バタバタと準備して、ギリギリ間に合う時間に家を出られた!と思っても、「スマホを忘れた」「あの書類がない」など、いつも忘れ物をしてしまう……
そんなお悩みはありませんか?
でも、忘れ物をすると落ち込むし、焦りやストレスにもつながってしまいますよね。
そこでこの記事では、忘れ物ぐせを改善するためのヒントをご紹介していきます。
忘れ物ぐせがなおりません……

「よし、今日は完璧!」と玄関を出た瞬間、スマホがない。急いで戻ってスマホを手に取り、再び出かけると、今度は財布が見つからないーー。
社会人3年目のWさんは、子どものころから忘れ物が多いタイプ。
大人になっても、それはなかなか変わりません。
仕事に遊びに、充実した毎日を送っているけれど、そのぶん毎朝の支度はバタバタです。
やっとの思いで電車に乗れたと思ったら、「あっ、資料忘れた……」。
そんな自分にガッカリして、一日のやる気が急降下することもよくあります。
「またか」と思いながらも、やっぱり落ち込む。できることなら、忘れ物ぐせを卒業したい。
Wさんのように、自分を責めつつも、なかなかなおせない悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
では、わたしたちはどんなとき、つい忘れ物をしてしまうのでしょうか?
忘れ物をしてしまった日を思い浮かべながら、一緒に考えてみたいと思います。
どんなときに忘れてしまう?
忘れ物って、いつも「うっかり」のタイミングで起きる気がしませんか?でもシチュエーションを掘り下げてみると、実は「うっかり」にも種類があることがわかりました。
忙しいとき
朝から予定がぎっしりで、頭の中がスケジュールでいっぱい。「これを持って、あれをして……」と考えているうちに、大事な物をぽんと置きっぱなしにしてしまうこと、ありますよね。
慌てていると確認の余裕がなくなってしまうためです。
Wさんも、ギリギリまで準備して家を飛び出す日ほど、忘れ物をしやすいと感じています。
疲れているとき
前日に夜更かししたり、仕事がハードだったりして、からだが疲れているときは、思考力が低下し、注意力が散漫になります。頭の中が混雑し、思考が鈍くなる状態を「ブレインフォグ」と呼ぶそうです。
Wさんの場合、寝不足の朝ほど「あれ、何持っていくんだっけ?」とぼんやりしてしまうとのこと。気をつけていたつもりでも、うっかりが起きてしまうんです。
「ながら行動」をしたとき
準備をしながらスマホをチェックしたり、誰かと話していたり……。「ながら行動」をすると、複数のタスクを同時に処理しようとして、つい集中力が分散してしまいます。
Wさんも、LINEを返しながらバッグに荷物を詰めていて、定期入れを忘れたことがあるそうです。一度気がそれると、思っていたよりもいろんなことを忘れてしまいますよね。
物の位置を変えたとき
いつもと違う場所に物を置いたときって、なぜかすっかり忘れてしまいませんか?
Wさんも、ふだんは玄関に置くカギを、前日にカバンから出して別の場所に置いてしまい、翌朝「ない!」と大慌てしたことがありました。
無意識の習慣が崩れると、記憶もあいまいになって、探すのにひと苦労します。だからこそ、いつもの場所って、とても大事なんですね。
改善するための小さなヒント

忘れ物ぐせに悩んだとき、おすすめしたい方法が3つあります。
持ち物リストを用意する
毎日使うものって、当たり前になりすぎて、一度カバンの外に出すとつい忘れがち。そんなときは持ち物リストを準備してみましょう。
「スマホ・財布・定期入れ・充電器・書類」など、紙やスマホのメモに書き出してみてください。必要なものが可視化されると、確認しやすくなり、忘れ物の不安も減りますよ。
出発前に声出しチェックをする
出発前の声出しチェックも便利です。「スマホよし! 財布よし! 定期入れよし!」と声に出して確認するだけで、抜け漏れがぐっと減ります。目だけで確認するよりも、声と耳で意識に残りやすいんです。
「声出しチェックを忘れてしまいそう」という方は、外出前に思い出せるよう、玄関などにメモを貼っておきましょう。
モノの定位置を決める
モノの置き場所がバラバラだと、探す手間も増えるし、うっかり忘れやすくなってしまいます。そこで、いつも持ち運ぶアイテムをまとめて置ける「定位置」をつくってみるのもおすすめです。
前日にそこへセットしておけば、朝はそこから全部取り出すだけでOK。「どこに置いたっけ?」と探すストレスもなくなりますよ。
「また忘れちゃった……」と落ち込むたびに、自分にがっかりしてしまうかもしれません。
でも、少しの工夫で「今日は大丈夫だった!」という小さな成功体験が積み重なり、少しずつ自信も回復するはず。
忘れ物ぐせは、ちゃんと改善できます。
一緒に毎日をちょっとずつ変えていってみましょう。
STAFF
text:Kamiya Sayoko
illustration:iina
