年上からよく言われる……

ティップス

20代前半は貯金よりも自己投資?
なにをしたらいいか知りたい

先行き不透明な今の時代。
「社会人になってから貯金に力を入れている」という方も多いと思います。

でも、そういう話を年上の人にしたりすると、「若いうちは貯金よりも自己投資にお金を使った方がいいよ!」とアドバイスされることがあります。

とはいえ「自己投資ってなに?」「なにをすればいいの?」とよく分かりませんよね。

そこでこの記事では、自己投資の意味や、新社会人に向いている自己投資の具体例自己投資をする際に気を付けたい注意事項を紹介していきます。ぜひ最後まで読んでみてください。

よく耳にするけど
「自己投資」ってなに?

まず、自己投資とはなんでしょうか?

自己投資とは、自分自身を高めるために、お金や時間をかけることです。
行動を通じて理想の自分に近づき、人生をより豊かにすることが目的とされています。

では、どうして社会人になると、自己投資を勧められることが増えるのでしょうか?
それは、若いうちに自己投資をしておくと、学んだことを吸収するスピードが早かったり、メリットを享受できる総量が大きくなったりするからだと思います。

「自己投資がなにかは分かったけど、新社会人にはむずかしそう……」と感じた方がいるかもしれません。
ここからは、20代前半に向いている自己投資を3つ説明します。


20代前半に向いている
自己投資とは?

運動

近年、ジムやパーソナルトレーニングなど、運動習慣を取り入れる人が増えています。こう聞くと「高いお金を払ってジムに通わなきゃいけないのかな」と不安になってしまいますよね。

でも、必ずしもお金をかける必要はないんです。健康づくりのための運動量の目安は、息がはずみ、汗をかく程度の運動を週に合計60分とされています。1日10分、ストレッチや簡単なヨガをするだけでも充分な運動になります。ぜひ気軽に取り入れてみて下さい。

読書

苦手意識を持っている人も多い読書ですが、自分の内面を磨いたり、思考を深めるのにぴったりなんです。「社会人の読書って、むずかしいビジネス書とか自己啓発書を読まなきゃいけないんでしょ?」と心配しなくても大丈夫。
読書で大切なのは、その内容から何を感じ、どう解釈し、どう自分に落とし込むかだからです。

まずは、詩歌やエッセイ集といった手軽な本から始めて、慣れてきたら仕事に関する本を読んでみるといったように、自分に合ったペースで広げていくのがおすすめですよ。

語学

「勉強はいやだなあ」と拒否反応が出てしまう方がいるかもしれません。でも、仕事とプライベート両方での可能性を広げる点で、語学はとても適した自己投資といえます。運動と同様、高額なレッスン料を払う必要は特にありません。今はYouTubeやPodcastも充実しており、とても簡単に挑戦できるからです。

うれしいことは他にもあります。語学では「話す、聞く、読む、書く」を練習するため、脳の言語分野を発展させるのに役立ちます。また、外国語を扱う中でマルチタスク能力の向上も期待できるそうです。興味のある国や言語が思い浮かぶなら、自己投資としての語学も視野に入れてみてくださいね。

自己投資をするときに
気をつけたいこと

収入に見合ったものを選ぶ

運動と語学についてふれた際も、必ずしもお金をかける必要はないとお伝えしました。
とはいえ、なにかに夢中になると本格的に取り組みたいと思いますよね。そういうときは、収入に見合ったものを選びましょう。

わたしはホットヨガにハマったとき、がんばろうとしすぎて無理な金額のレッスン料を払っていた経験があります……。自己投資は、自分のお財布事情と相談して決めることが大切ですよ。

最低限の貯金はしておく

「貯金より自己投資といわれても、少しは貯金もしておかないと不安だな……」という方もいるでしょう。
人生はなにが起こるか分からないものなので、やはり最低限の貯金はしておくことをおすすめします。
一般的に、貯金額の目安は生活費の6ヶ月分程度といわれています。また、20代の単身世帯で手取りから貯金に回している割合は平均で20%という調査結果もあります。

ただ、その貯金のために無理をして、本当にやりたいことができないのでは本末転倒です。これらの数字はあくまで目安として、自分に合う金額を計算した上で貯金に取り組みましょう。

やめる勇気を持っておく

「最初からやめることを考えておくなんて変だな」と思われてしまったかもしれません。

でも、みなさんも部活動や習い事をやめたタイミングがありますよね。理由はさまざまあれど、やめる勇気がそこには必要だったのではないでしょうか。
特に自己投資となると、「こんなにお金や時間をかけたのにやめるなんてもったいない」と感じ、やめる決断ができない場面も少なくありません。

そんなときのために、「やめたくなったらいつでもやめていい」という気持ちを持っておくのはどうでしょうか?

編集部のまとめ

20代前半の自己投資について、考えてみました。

自己投資をする際に気をつけたいことの中でも、「やめる勇気を持っておく」は個人的にとても大切にしていることなので、みなさんのお役に立てたらうれしいです。

STAFF
text:Kamiya Sayoko
illustration:iina