知っておくだけでも安心
ティップス
休職ってどういう状態?
新入社員でも休めるの……?
新しい環境で過ごすとなると、どうしても心が疲れてしまうことがあると思います。
では、社会人になって心が疲れてしまうのは、どんなことが原因なのでしょうか。
業務内容や職場環境のギャップ
「入社前に思い描いていたイメージと違う!」新社会人の場合、入社前の期待と、実際に行う業務内容や職場環境との違いに戸惑い、ストレスを感じることもあります。また、仕事に慣れてきたタイミングで、今まで蓄積されてきた疲れをガクッと感じてしまうことも多いようです。
人間関係の悩み
仕事をしていくうえで、上司や同僚との関わりは欠かせませんが、人間関係において精神的な負担を感じることも……。また、今後も中長期的に関係を築くと思うと、気が重くなってしまうという人も少なくないみたいです。
過度なプレッシャー
仕事の成果を求められるプレッシャーや、自分の能力への不安から、精神的に追い詰められることだってあります。そんなときは頼れる先輩や同僚に相談してみるとよいでしょう。日ごろから、相談できる環境や信頼できる人との関係を大切にしておくと、困ったときに助けになるかもしれませんね。
このような理由で心が疲れてしまい「休職」を検討する人もいます。
でも、社会人になってから「休職」という言葉を知った人の中には、休職とはどのような状態なのか、いまいちピンとこない人も多いはず。
どれくらいの期間休めるのか、あるいは新入社員でも休めるのか……など、疑問や不安に思うことがいろいろありますよね。
まずはじめに、休職とは労働者が自己都合で会社を長期間休むことです。会社と労働者の雇用関係が維持されたまま労働する義務が長期間免除されます。
会社ごとに違いがあるので就業規則を確認してほしいのですが、一般的に医師からもらった診断書と休職届を会社に提出すれば、新入社員でも休職することができます。
ただし残念なことに、休職期間中は給与がもらえないケースがほとんど。そこで「傷病手当金」という、病気やケガで会社を休んだときにもらえる給付金を申請すると、だいたい給与の3分の2を毎月受け取ることができます。
また、休職期間の上限は3か月から3年までが一般的ですが、こちらも会社によってさまざまなので、就業規則を確認してみてくださいね。
こんなときは「休職」を
検討してもいいかも

「休職したいけど、判断基準がわからない」
「休職するのは甘えだと思われないかな……」
なかなか周りの人に相談しにくい話なので、悩んだり迷ったりしてしまいますよね。
わたしも休職の経験があるので、その気持ちがよくわかります。
ここからは、当時のことを振り返りながら休職の判断軸をご紹介するので、当てはまった人は無理をしないでくださいね。
仕事でのミスが増える
「思考抑制」という言葉を聞いたことはありますか?
読んで字のごとく、頭が働かない、集中できないことですが、これはうつ病の症状の一つです。
今までであればしないようなミスが目立ったり、簡単にできていた作業ができなくなったりしたら、それは不調のサインかもしれません。
周りの人に心配される
「最近元気がないけど大丈夫?」「顔がとても疲れているよ」と言われたら、隠しきれないほどの疲れが溜まっているということ。
メンタルが不調のときほど「自分はまだまだ大丈夫!」と思ってしまうものですが、自分で自分を追い込むのは禁物です。
家に帰っても
仕事のことを考えてしまう
仕事とプライベートの切り替えがうまくできず、楽しいことも楽しめない……。
そんなふうに気持ちをリセットできないのは、心の容量が不足しているからかもしれません。
あいにく、真面目で責任感の強い人ほど、オン・オフの切り替えが苦手なことが多い傾向があります……。
休職中は何をして過ごしたらいい?

休職中の過ごし方は、症状によって変わってくるもの。
休職初期の段階では、まだ症状がひどく、布団から起き上がることもできないかもしれません。
焦らず、自分のペースでゆっくりと。
症状が落ち着いてきたら、こんなふうに過ごしてみてくださいね。
日中に散歩をする
暖かい日差しを感じながら散歩をすることは、メンタル不調を改善する効果がたくさん。
日光を浴びると分泌される「セロトニン」という体内物質が、心の安定をもたらしてくれます。
さらに、外の空気を吸うことで脳がすっきりとし、気持ちも前向きになれますよ。
自己分析をする
休職を前向きに捉えると「自分と向き合うよい機会」。
自己分析のおすすめの方法は、ストレスを感じるとき、しあわせを感じる瞬間、得意なこと、苦手なことなどをノートに書き出していくことです。
言語化することで、悩んでいたことが実はちっぽけなことだと思えてきたり、これからどのように生きていきたいかの道しるべになったりします。
休職後はどうする?
さまざまな選択肢
休職中は不安を感じることも多いでしょう。しかし、あえて先が見えない不安としっかり向き合い、少し先の事も考えると落ち着くかもしれません。
休職後のアクションとして、たとえばどんな選択肢が考えられるでしょうか。
復職する
いま働いている会社へ復職するメリットは、比較的スムーズに再適応できること。最初は周囲の目が気になるかもしれませんが、慣れている環境で周囲の理解も得られているため復帰しやすいでしょう。
転職する
思い切って、新しい環境にチェンジするのも手段のひとつ。新たな環境で再スタートを切ることで、自分に合った職場を見つけられる可能性もありますし、自分の可能性が広がることだってあります。
復職支援プログラムの活用
復職する際には、企業や専門機関が提供する復職支援プログラムを活用するのもおすすめです。プログラムの内容は企業によってさまざまですが、うまく活用できればスムーズに職場復帰できます。今までよりできることが増えると、自分に自信がつくかもしれませんよ。
今の環境がすべてではないかも
スタートを切った場所が、必ずしも自分にピッタリだというわけではありません。だれしも輝ける場所があるもの。向き不向きはだれにだってあります。
もし今いる環境がしっくりくる場所ではないとしたら、他で輝ける環境があるかもしれません。自分を責めすぎず、ちょっと休んだり、別の環境で前を向くことだってひとつの選択肢です。
仕事に力を入れるのは悪いことではありませんが、後悔のない人生をおくるためにも自分を大切にできるといいですね。
新入社員なのに休職してもいいのか不安に感じたり、周りの人に後れをとることに引け目を感じたりすることもあると思います。
けれど一番大切なのは、あなたの心とからだ。
そして、休職は甘えではなく、甘えられなかった結果です。
メンタル不調を感じたら、「自分は弱い人間だ……」と責めることなく、休職を検討してみてくださいね。
STAFF
text:ふわり、mishima
illustration:shachi
