#40 [2026/03.13]
わたしたちの、このごろ
この人ならなんでも聞いてくれそう。そんなやわらかい人になりたいです [PR]
大橋雛さんHina Ohashi
こう語るのは、兵庫県庁で県民の地域活動を促進する業務に携わっている大橋雛(おおはし・ひな)さん、24歳だ。
※この記事は兵庫県のPR広告が含まれます
「人は見た目によらない」そう頭ではわかっていても、人は見た目で相手のことを判断してしまいがちだ。
「見た目と中身が違うとよく言われてきた」という大橋さんの話は、わたしにも身に覚えがあった。
彼女は、まわりからの印象と、自分の思う自分の違いをどのように捉え、折り合いをつけてきたのだろう。
見た目と中身が違うと言われがちだった
和歌山県で生まれ育った大橋さん。両親が共働きのひとりっ子だったこともあり、いつも家の外で友達と遊んでいたという。
大橋さん:毎日友達とゲームしたり公園で鬼ごっこしたり。小さいころから悩みなさそうだねって言われることが多かったです。
周囲からの印象通り、悩みなく過ごしていたこども時代。しかし中学、高校と成長していくにつれて、「見た目と中身が違う」とよく言われるようになった。
大橋さん:ふわふわしていると思われがちなんですけど、わりと自分の意見をはっきり言うタイプなんです。だから喋ってみたら印象と全然違うねって言われることが多くて。

中学では剣道部、高校では陸上部に所属していた大橋さん。たしかに、見た目のふんわりした印象からは予想できない部活で、わたしも「意外ですね」と口をついてしまう。学生時代、周囲からもそう言われていたそうだ。
大橋さん:剣道も陸上もどちらも初心者なりにがんばって取り組んでいたから、ちょっと複雑でしたね。
アルバイトばかりしていた大学時代
高校2年生の秋ごろから本格的に大学の受験勉強をはじめた大橋さん。目指したのは社会学部だった。
大橋さん:大学を決める時点で、将来何をしたいかがまったく決まっていなかったので、そもそも学べることの範囲が広そうな社会学がいいかなと。さらに、ひと通り学んでから専攻するコースを選べる大学に行くことにしました。
無事志望校に入学した大橋さんだったが、世はコロナ渦。「大学時代は、アルバイトの思い出しかないんですよ」と彼女は笑う。

働いていたのは、ショッピングセンターのサービスカウンター。コロナ渦で求人が少ない中偶然巡り会った仕事だったが、一緒に働く人との相性もよく、卒業まで働き続けた。
大橋さん:お客さんの話を聞くまで何をお願いされるかわからないので、臨機応変に対応する力がついたし、なにより楽しかったですね。20歳上のパートの方とふたりでディズニーに行ったりもして(笑)
稼いだお金を使って、原付で旅にも出ていたという大橋さん。それについても、「女の子やのに」と驚かれることもあったと話してくれた。
大橋さん:父がバイク好きで、後ろに乗せてもらったのが楽しかったんです。バイクは買えなかったので、原付に乗ってました。地元では乗ってる人も多かったんですけど、大学ではよく驚かれましたね。
大橋さんはこれまで、数多くの決めつけや判断にさらされてきたのだろうと思う。けれど、当の本人は「そういえば」くらいの感覚でさらりと軽やかに捉えているように見えた。

やりたいことが定まらないまま入り、アルバイトに明け暮れた大学生活。やりたいことはまだなかったけれど、アルバイトを通して見えてきたことがあった。
利益重視の仕事は合わない気がした
まわりが就職活動を始めるころ、まだやりたいことが定まらなかった大橋さんは、民間企業以外の選択肢を考えるようになったという。
大橋さん:ショッピングモールで働く社員さんを見ながら、自分は利益を追い求めることを重視した仕事が合わない気がしたんです。しかもいろんなことに取り組みたいタイプで、同じような仕事を長く続けることに自信がありませんでした。
公務員の仕事は、部署を異動するごとにまったく異なる仕事を経験できることが多い。利益追求が苦手で、いろんなことに興味がある。そんな自分には、公務員として働くのがいいかもしれない。そう、大橋さんは考えた。
大橋さん:中でも兵庫県は、”五国”とも呼ばれているようにエリアごとに異なる個性を持っていて、田舎も都会もある。だから長く働けそうだと思ったんです。

そうして、第一志望の兵庫県庁に採用が決まり、大橋さんはこの春3年目を迎えようとしている。
やわらかい人になりたい
現在、大橋さんは兵庫県庁で、地域活動をしている人を取材して発信したり、ボランティアをしている人を表彰したりするなどの業務に携わっている。
大橋さん:一年かけて完成する仕事が多いので、臨機応変に対応するのが好きな自分にとってはゴールが遠いなと感じることもあります。
でも、これからいろんな部署に行って、自分では思いもよらなかった仕事に携わりながら、広い視野を手に入れたいと思っています。

大橋さんのこれからを伺うと、「やわらかい人になりたい」という答えが返ってきた。
大橋さん:わたしはもともと悩むのが嫌いでなんでもスパッと決めちゃいがちなんですよ。しかも、大人になると経験値が増えて、自分に必要なものが判断しやすくなっていくと思うんです。
だからこそ、これからは自分にいる/いらないを判断しすぎず、誰の話でもいったん受け入れて悩みたい。「この人ならなんでも聞いてくれそう」って思ってもらえるようなやわらかい人になりたいと思っています。
「もしかしたら、見た目通りの人になりたいのかもしれないです」
最後に大橋さんはそう言って笑った。
兵庫県から読者のみなさんへおしらせ
兵庫県では、わたしたち世代に向けて「暮らしやすさ」や「働きやすさ」といった不安に感じることを支援する、さまざまな取り組みを行っています。
まずはどんな支援があるのか?WEBサイトを訪れてみてくださいね。
他者に見た目で判断されるたびに、「自分はそうじゃないのに」と意固地になってしまいそうなもの。
けれど大橋さんは、見た目と自分の思う自分の違いを認めながらも、自分は他者のことを判断せずやわらかく受け止められる人になりたいと思っていた。
最後の言葉を聞いて、わたしは本当に驚いたし、彼女はもう充分に見た目通りのやわらかさも持ち合わせている人だと思った。
「人は見た目によらない」というが、もしかしたら誰もが見た目通りの一面も持ち合わせているのかもしれない。
他者の思う自分も、自分の思う自分も、どちらも自分。そうやって愛していけたらいい。
STAFF
photo / text : Hinako Takezawa
提供:兵庫県



