#38 [2026/02.20]
わたしたちの、このごろ
人とのつながりを大切にして、兵庫県の魅力を伝えていきたいです [PR]
岩橋潤奈さんJunna Iwahashi
こう語るのは、兵庫県庁で経理・庶務業務に携わっている岩橋潤奈(いわはし・じゅんな)さん、25歳だ。
※この記事は兵庫県のPR広告が含まれます
「あの、実はわたし兵庫県庁の面接で1回落ちてて。1年就職浪人してるんですよ」
はじめに、簡単にこれまでのことを伺っていると、岩橋さんの口からそんな言葉が飛び出した。
幅広くあるであろう公務員の仕事。きっと就職浪人をする人は多くないのではないか。
その中でなぜ彼女はもう一度挑戦したのだろうと、興味をそそられた。
一度やると決めたことは投げ出したくない
小学校までを和歌山県で過ごし、中学から今までを兵庫県で過ごしてきた岩橋さん。
「どんなこどもだった?」という問いに「一度決めた目標を途中で投げ出さない子、ですかね」と答える。
岩橋さん:親とか先生からよくそうやって言われていて。今思えば、県職員になるために1年浪人してるのとか、まさにですよね(笑)
振り返ると中学生のころ、所属していた吹奏楽部でパートリーダーをつとめていたときも、同じだった。
岩橋さん:女の子だらけの環境特有の、人間関係のむずかしさってあるじゃないですか。意見が割れて、もめたりすることも多くて。辞めたいと思うこともあったんですけど、やりたいと手をあげたからには最後まで責任持ってやりきりたかった。
中学の終わりまで続けた吹奏楽部。高校でもやりたい気持ちはあったけれど、ここでも人間関係の壁が、岩橋さんの前に立ちはだかった。

岩橋さん:やっぱり大人数の女子同士の人間関係にもう一度入っていくのが怖くなってしまって。仮入部のときに、いちばん女子の先輩同士の雰囲気がよかったテニス部のマネージャーになりました。
そうやって逃げ腰で選んだテニス部のマネージャー。しかし、ここでの経験が岩橋さんの人との関わり方をすこし、変えることになった。
人との関わりを俯瞰してみた高校時代
高校ではじめたテニス部も、朝から夜まで練習のあるハードな部活だった。しかし、マネージャーという立場になったことで、どんなときも冷静に部全体を見渡せる自分がいることに、岩橋さんは気がついたという。
岩橋さん:自分はプレーヤーではないからこそ一歩引いてみることができて。顧問と選手たちの関係がうまくいっていないときは、あとから選手に「顧問の意図はこういうことだったんちゃう?」って伝えたり、間に入ることもありましたね。
吹奏楽部のときは、自分もプレーヤーでありながら、リーダーとして意見をまとめる必要もあった。正直、自分のことでいっぱいいっぱいなのに。
マネージャーを経験することで、「人と人をやわらかくつなぐ架け橋になれた」と岩橋さんはいう。

岩橋さん:部員間の人間関係や、今日はちょっと調子悪いんちゃうかなとか、察してあげられるようになって。人間関係に悩んではじめたマネージャーだったけど、マネージャーをする中で人と関わる楽しさを知りました。
物事から一歩引いて俯瞰して見てみることで、冷静に判断できるようになる。
大学で心理学を学んだ岩橋さんは、それが心理学でいう”第三者視点”なのだと教えてくれた。
心理系学部を選んだ理由はなんとなくだと彼女はいう。けれど、人間関係に悩み、人間関係を大切にしてきたからこそ、人の思考の内側に惹かれるものがあったのかもしれない。
年齢に関係なく
いろんな人と関わりたい
大学に入学後、岩橋さんはこどもに関わるボランティアサークルに入った。
岩橋さん:こども福祉の専攻があったことも理由のひとつですが、大学4年間でいろんな人と関わって、自分の引き出しを増やしたいって思ったんですよね。
小学校や児童養護施設を訪問して、こどもたちと遊んだり、イベントを企画運営したり。活動をとおしてこどもたちと関わりあう中で、気づいたことがあった。
岩橋さん:こどもって本当に賢いんですよ。思った以上に自分のことは自分でできる。全部やってあげようとする大人もいるんですが、こども扱いされて嫌そうにしている子もいて。だからあえて見守るというか、対等に接することを意識したらすごく仲よくなれたんです。

「人と関わるのに、年齢って関係ないと思うんです」と話す岩橋さんの目に一瞬力強いものを見た。彼女のいう「いろんな人」にはこどもからお年寄りまですべての人々のことが、たしかに含まれていて、どんな人にも対等でありたいと思っていることが感じられた。
あと一歩を、諦めきれなかった
「職についてからも、いろんな選択肢がほしい」と公務員を目指したという岩橋さん。
その中でも、一番に惹かれたのが、兵庫県庁の仕事だった。
岩橋さん:市役所には手続きとかで行くこともあるし仕事の想像もついたんですけど、県庁の職員って何をしてるのかわからない。兵庫県のことも、長く住んでいても知らないことや行ったことのない場所が多いなって。だからこそ興味をそそられました。

しかし冒頭でもふれたとおり、岩橋さんは最終面接で兵庫県庁の採用試験に落ちてしまう。
公務員試験は、試験結果の成績開示ができる自治体も多いが、その結果を見ると、合格まであと一歩だった。
岩橋さん:あと一歩のところまで来てたんだったら、やっぱり第一志望のところに就職したいなと思って。浪人することを決意しました。
1年間公務員試験の勉強と面接準備に費やし、迎えた2年目の挑戦。
面接で緊張しなかったのかと尋ねると、なぜか趣味のお笑いの話が飛び出した。
岩橋さん:お笑いでは「M-1前の芸人がいちばんおもんない」ってよくいわれてて(笑)練習しすぎておもしろくなくなっちゃうみたいな。だから最後のほうはわたしもあまり練習せずにいきました。受かるってことに重きを置いちゃうと人間味のない薄っぺらい面接になるなと思ったので。

そんな岩橋さんの思いが届いたのか、無事兵庫県庁に入職。
入職してから2年目の終わりを迎える今、なにを思うのだろう。
自分がわからなかったことを
伝えていきたい
岩橋さんは現在、事業の実施にあたり予算の確保について各部署と協議を行うなどの仕事をしている。
むずかしさを感じるのは、ここへきてもやはり人と人の間の調整にあるという。
岩橋さん:双方の意見が整合できるように、予算を通したい事業のことも、県の財政のことも、どちらの言い分もちゃんと理解していないといけない。1年目はついていくのに必死でした。
目の前の事業、予算のことだけではなく、その事業が最終的に目指しているところを見据えて、関係者が納得できる着地点を探っていく。最近はそこを意識して仕事に取り組んでいます。

そんな岩橋さんは、近々異動も経験していく可能性が高い。次はどのような業務を経験するかはわからないが、これからはもっと兵庫県の魅力を伝えていきたいと語る。
岩橋さん:自分が、兵庫県職員の仕事や兵庫県についてわからなかったからこそ、それをちゃんと伝えていける職員になりたいなと思っています。地方も含め異動を重ねながら、人とのつながりを大切にして仕事をしていきたいです。
兵庫県から読者のみなさんへおしらせ
兵庫県では、わたしたち世代に向けて「暮らしやすさ」や「働きやすさ」といった不安に感じることを支援する、さまざまな取り組みを行っています。
まずはどんな支援があるのか?WEBサイトを訪れてみてくださいね。
インタビューの間なんども、「人と関わる」という言葉が岩橋さんからこぼれた。
人生のどの時期の話を聞いても、「何をするか」より「どんなふうに人と関わるか」に矢印が向いている。だからこそ、人と人の間の”架け橋”の役割を自然と任されるようになったのだろう。
人間関係に悩みながらも、人との関わり方を模索し続け、つねに新しく人と関わることを諦めない。
「人にはすごく恵まれてきたと思います」と、岩橋さんは天からの贈り物のようにそう言っていたけれど、彼女が自らの手で掴んできたものなのではないかと、わたしは思った。
STAFF
photo / text : Hinako Takezawa
提供:兵庫県




