来たよ来たよ、おチョコさま上陸~

旅カナ

「海とかもめ部」飛び入り部員の旅カナです。
今月はフェリシモ定期便ではなく、予約便のことをつぶやきます。

私には、「幸福しあわせのチョコレート」マネージャーという顔もございまして、2月という時期は本当に1年の集大成、まさに大晦日気分です。It’s バレンタインデイ……!

(ちなみに、この異様に熱を帯びた事業が実はバイヤーとマネージャー、2人の社員で担当してることを告げると、社外の人はのけぞるほど驚かれます。もちろん社内外にたっくさんの仲間がいて、みんなの力を結集して成り立ってますので、正確には2人ではないわけですが)

「幸福のチョコレート」

自分から言うのも何ですが、 「幸福しあわせのチョコレート」 はかなりエッジの効いたポジショニングをしています。平たく言うと、変わってる。

日本初上陸のチョコを毎年毎年世界の隅々から探し出してきて、何十社も紹介し続ける、しかも通販のみで最長3ヵ月お待たせする、世の中でバレンタイン催事が始まる頃にはもう予約を締め切ってる……など、常識では考えられないお商売です。ありがた〜いチョコファンのお客さまに支えられています。

カタログ

さて、私は売る側でもありますが、買う側でもあります。
「バレンタイン便はあれとそれとこれで〜」「ホワイトデイ便はこれとこれかな〜?」「いや待って、○万円超えてるやん」などと ひとりでぶつぶつ言いながら、カートに入れたり出したり。基本的にみなさまとやっていることはいっしょです。


そして、2月上旬某日、待ちに待ったそのときがやってきました……!
バレンタイン便到着〜!

バレンタイン便到着〜!

そして開封の儀。
うむ。ていねいに美しく箱詰めされています。出荷担当の方、ありがとうございます。

ていねいに美しく箱詰めされています。

私はチョコは父・弟・彼など基本的に近しい身内の男性に贈ることにしています。いわゆる義理チョコを会社などで配ることはしません。

幸福しあわせのチョコレート」は高いので、社内では値段も知られているだけに、あげるとお返しなどにかえって気を使わせてしまうと思うからです。

それと自分用ですね。当たり前ですが、人に贈ってしまったら自分は食べられないので、150種類の中から自分がもう一度ひとりででも食べたいと思えるチョコを買います。基本ひとりで食べるので、賞味期限内に飽きずに食べ切れる量・味という点も重要です。

150種類の中から自分がもう一度ひとりででも食べたいと思えるチョコを買います。

プレゼントのどんぐりチョコの数で何諭吉か?がマニアの間ではわかるので、Twitterではみなさまどんぐりチョコは必ず入れて写真を撮られています。
私も報告しとこう。何となく、推しのアイドルに自分がどれだけ貢いだか?をファン同士で嘆きつつ誇る、みたいな感覚に少し似ています。ファン心理です。

プレゼントのどんぐりチョコ

ここで、私が買ったチョコの一部を紹介しておきましょう。


まず、今年の出張国フィンランドで出会った「チヨコ」のラズベリーブラックハート。
母の日用のチョコがたまたま翌日の商談時に店のショーケースに残っていて、めざとく見つけたバイヤーのお眼鏡にかなって即採用、晴れて表紙を飾るまでになった玉の輿ならぬ、出世魚ならぬ、出世チョコ。黒でカッコいいし、試食チョコの中でも一番気に入ったので。

ラズベリーブラックハート

次は、ノルウェーから「セバスチャン ブルーノ」のヘーゼルナッツチョコブロック。
あれ?何でふたつ?……そう、私はこのチョコをいたく気に入り、12月お届けの「ご褒美スイーツ」で注文したのに、そのことをすっかり忘れてバレンタイン便でまた注文するという痛恨のミス……。「あ、間違えちゃった。てへぺろ」ですむ値段ではないため、かなり愕然がくぜんとしましたが、「そうだ、これは父に贈ろう」と方針転換し、今は気を取り直しています。

ヘーゼルナッツチョコブロック

次、ドイツから「ヴォールファート」のビターチョコスティック。
実はこれが私のおやつ的には本命で。なんでかっていうと、ズバリ酒に合う!(笑)塩が効いているので、甘いもんなのにおつまみ的な要素がある子なのです。そして、ポリポリ食べ続けてもなかなか減らない。優秀〜。何本入ってるか数えたことはありませんが、かなりの本数が入っています。


そして今回特筆すべきことがっ!……折れてない。ほぼ無傷で届いてる。

ビターチョコスティック

みなさまこれが一体どれほどすごいことかおわかりいただけますでしょうか?

このチョコは、たったひとりのビーン トゥ バーのショコラティエが手づくりで作っています。その作り方は、大理石の上にお玉で溶かしたチョコをたら〜っと流し、それをクシでさーーっと引いて棒状のチョコにします。冷めて固まるまでその状態で置いておきます。(動画はこちらのブログから)
「そんな悠長な方法で1日いくつ作れると思ってるのよ?!」と思わず彼の肩を掴んでゆさゆさしたい衝動に駆られますが、彼はあくまで手づくりにこだわっています。そうしてできたチョコは1本がものすごく薄くて細い。いわゆるテイスティング用のチョコレートを思い浮かべてもらったらいいんですが、舌の上であっという間に溶けるように、わざと薄〜く細〜く作っているのです。

手づくりにこだわっています。

でね。これまでは折れて届いてました。
私たちも輸送途中で必ず折れるってわかっているから、「折れてます。ご了承ください」とお伝えして売ってました。当然ですよね?こんな細いものが仕切りもなしにがさっと箱に詰められて、ドイツからトラックに乗って飛行機に乗って日本にやって来て、またトラックに乗って神戸に納品されて、ピッキングのレーンをぐるぐる回って箱詰めされて、再びトラックに乗ってお客さまの手もとに届くのです。そりゃ折れないわけがありません。

ところがですよ…開けてみたらこの状態です。どういうこと? 1本も折れてない。美しい。

恐らくは、ショコラティエが出荷の時に箱詰めとか梱包とか工夫してすごく頑張ったんだと思います。その思いはバトンを渡された人に次々伝染して、空港職員も加工所の人もピッキングする人も運送屋さんも、関係者みんなが大切にそれを扱ったという証拠なのです。ショコラティエが伝えたい価値を、そのままの形で、日本のひとりひとりのお客さまに届けるという強い意志と努力が実を結んだのです。

箱を開けた瞬間、私にはそれがわかって、ちょっと泣けました。こんなに大事にされて、しあわせなチョコレートです。お客さまに喜ばれて、しあわせなチョコ人生です。もう、ちょっとノイローゼ気味ですが、気にしないでください。ほかのお客さまにも、ここまででなくても、何となくでも「このチョコきれいやなぁ」って思ってもらえたらいいなと思います。


こんな調子でチョコロードはまだまだ続くわけですが、作り手と受け手の進化が止まらない以上、私たちもどこまでも走っていくことになりそうです。

※紹介したアイテムのいくつかは売り切れとなっております(2020年2月15日時点)。
これ欲しかった!というみなさま、「幸福しあわせのチョコレート」にはこれ以外にも素晴らしいチョコが数々あります。ぜひ締め切りまでにもう一度サイトをチェックしてみてくださいね。(お申し込み締め切り:2020年2月29日)

SHARE

旅カナ
旅好き・海好き。趣味はカメラとダイビング。「海とかもめ部」部員。インスタグラムで「お絵描きDiver 旅カナ」としてイラストログブックを発表中。
止まったら死ぬ、タンクを背負ったカンパチ。

この偏愛ライターの記事一覧へ

偏愛ノートカテゴリ