ぬか床と暮らす

まめさち

最近、ぬか床のサンプルをいただく機会があった。


ぬか床というと毎日混ぜないといけないだとか、ほったらかしにしてカビが生えたなどを聞いて、ちょっとネガティブなイメージを持っていた私。いただいたときは、「うわ~、えらいものをもらっちゃったなあ」というのが正直な感想。


まず、最初ににんじんをやってみた。1本を縦、横に4つ切りにして、漬け込み時間8時間と書いてあったので、その通りに。感想としては、浅くて塩辛い。


すぐさま「ぬか床」「まずい」で検索をする。
わかったのは温度。カビがこわくて冷蔵庫に入れていたのが駄目だったらしい。ある程度の温度がなかったら発酵がうまく進まないとか。いただいたのは発酵させたぬか床だったのだが、それでも今の時期、外気温くらいの温度はいるみたい。


また昆布や唐辛子など味つけも必要なようである。たまった水はこまめにふき取る。野菜を漬けたあとは上からぎゅっと圧力をかけて空気を抜くなどなど。
ぬか床とは自分で味を作っていくものだと納得。だからこそ各家庭で味が違ってくるおもしろいものなのだ。


というわけで、ぬか床初心者は、大根、ブロッコリー、にんじんなどをちまちま漬けている。
冷蔵庫で余ったもの、なべ料理で余った白菜など余りものが役に立つ。漬物は3日くらいかかるのかと勝手に思い込んでいたのだが、モノによっては朝漬けて、夜には食卓に乗る。
知らないうちに野菜摂取量が多くなっている。しかもぬか床の主は乳酸菌なのである。おなかの調子もよい。
けっこう、いい……というのが感想。


そして、わたしがしり込みしていた毎日混ぜるという作業。
いただいたのは1㎏。漬物屋さんの漬物樽ではない!
ホーローの浅い容器でやっているのでまったく手間ではない。ちょちょいのちょいだ。
人によってはビニール袋に入れて上からモミモミしているらしいが、私は泥遊びみたいで手を入れるのが好きだ。

浅いホーローでやっているので混ぜるのは簡単。この状態から大根をぎゅっと埋め込むだけ。

うっかり24時間漬けて辛くなってしまい、水抜きをした。見た目はそれなりだが、まだまだ初心者。

大根以外にもアボカドを漬けたという声も聞く。水分を取るために昆布の乾物を敷いたという声も。どちらもスーパーではなかなか見かけない漬物だ!! 


家でぬか漬けというとなんだか手のかかった暮らしのように思うが、そんなことはなくて便利な暮らし。クリエイティブ(?)でおすすめの暮らしかもしれない。

こちらは発酵していないぬか床だけどキットになっている。  

わが家の味を作ろう 育てるぬか床キット

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まめさち
遠い未来より身近な日常、身近な友だちがとても大事に思えるようになった今日この頃。モットーは「半径5メートルをこよなく愛す」です。

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