今回は、ハーバリウムについてもっと知りたい方に、ハーバリウムで使用する主な花材の種類と選び方をご紹介します。これを知ればもっとハーバリウム作りがより一層楽しくなりますよ。
目次
ドライフラワーとプリザーブドフラワーの違いと特徴
最近では手軽に手に入れやすくなったドライフラワーとプリザーブドフラワーですが、この二つにはどんな違いがあるのでしょうか?
◇ドライフラワー
生花を乾燥させたもの。着色をしたものもあります。基本的にはくすんだ自然の色味を生かした色味のものが多く、水分を抜いているためにシワシワだったりカサカサのものが多いです。欠けやすいため、取り扱いには注意が必要で、特にハーバリウムとして使用する場合、ボトルの口から無理やり押し込むと欠けてしまうため、ボトルの口よりも大きなものは適しません。
◇プリザーブドフラワー
生花に特殊な加工を施し、お花の水分と薬品を置換させたもの。まるで生花のような質感を保ちつつ、鮮やかな着色が可能です。一方で湿度に弱く、まれに薬品が漏れ出すことがあるため、飾るときには壁や家具などに注意が必要です。生花と同様にしなやかさがあるので、ボトルの口から押し込む際に、多少力を入れても破損しにくいです。
花材の種類と選び方のポイント
自由にお花の組み合わせを楽しめるのがハーバリウムの醍醐味ですが、お花はドライかプリザーブド加工されたものである必要があります。生のお花では、お花の中の水分が原因で、オイルを注いだ後に腐ってしまったりカビが発生するためです。それでは、ハーバリウム作りで人気の高いお花を例に、お花を選ぶポイントをちょこっとご紹介します。
◇アジサイ
ハーバリウム作りにおいてとても人気のアジサイ。色の種類が豊富で、小分けにカットできるため、ボリュームも調整しやすいです。また、細かくやわらかい枝部分を絡ませることで、他のお花が浮くのを抑えることができるので、重宝します。
◇カスミソウ
アジサイと同様にボリュームが出しやすく、他の花材の押さえにもなるので便利なカスミソウ。色だけでなく、大きさにも種類があり、印象が大きく変わります。小粒になるほど、繊細な印象になります。
◇ペッパーベリー
つぶつぶとした形がかわいいペッパーベリー。色の種類もさまざまで、ハーバリウム作りにも人気ですが、風船のように空気を含むため、浮きやすいという注意点が。たくさんのお花を詰め込むタイプのハーバリウムであれば浮いてくることがないので問題ありませんが、余白を残すタイプの場合、上からアジサイなどを入れても抑えきれない場合があるので注意が必要です。
◇茎の長いお花
茎の先端にお花がついているタイプの花材は、オイルを注ぐとお花部分が浮力を持って浮いてしまうことが多いです。こういったお花を使用する場合には、アジサイなどで茎の上から抑えるようにするか、浮いてしまっても貧相に見えないように、根本の方に他のお花を配置し、そこに挿すようにするとバランスがとりやすいです。
◇ポイントは色みをそろえること
お花の色を2~3色のトーンでそろえるとすっきりとした印象になります。逆に4色以上のお花を入れると、にぎやかで楽し気な印象になります。似たトーンの中でも、個性豊かな形のお花を組み合わせれば、単調な印象にはならず、インテリアなじみもよく仕上がります。
ハーバリウムの寿命と廃棄方法
ハーバリウムは基本的にはずっと保管しておけますが、2年ほど経つと次第に色あせや退色をしていきます。それによって逆にアンティーク感のある風合いになったりしますが、もし、廃棄する場合には、オイルの廃棄方法に注意する必要があります。
オイルは液体のままなのですが、環境保全のためにそのまま下水道に流さず、食用油を廃棄するのと同じ要領で可燃物として捨てましょう。新聞紙などを牛乳パックに詰め、そこにオイルを吸わせてから、可燃ごみとして地域のルールに従って捨てましょう。
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