マジックとサプライズのある編み物をみんなに広げたい

2018年11月15日(木曜日)

前回は、今話題のニット作家、ケストラーさんの編み物への思いや子ども時代のエピソードを中心にご紹介しました。今回はケストラーさんの作品へのこだわりや、クチュリエのためにデザインしてくれたキットへの思いなどをさらに詳しくお聞きしました。

いつもデザインの中に、楽しむための魔法を仕掛けています

「私のデザインは色や模様だけでなく、いかに楽しく編めるかまで全部ひっくるめたデザインなんです」。その言葉通り、ケストラーさんの編み物はとってもシンプルなのに、スパイスの効いた編み柄が魅力。そこにはどんな魔法が仕掛けられているのでしょうか?

リズムに乗ってすいすい、編み物を奏でる感覚はまるでマジック!?

糸の色数は2〜3色。目数は全部同じ52目だったり、段数が一定だったり。指がリズムを覚えて、始まりからフィニッシュまですいすい。「実は、シンプルな編み方のバリエーションだけで、いろんな表情がだせるんです。それはルールや法則じゃなく、音楽みたいにリズムに乗って編み物を楽しむためのマジックなんです」。

このキットをきっかけに、編むことをもっとみんなに楽しんでほしい

クチュリエのためにデザインしてくれたハンドウォーマーは、減らし目も増やし目もなくすとんと編めて、むずかしい親指部分にも簡単に編めるマジックが隠されています。「編み込みとは違う、シンプルで楽しくてかわいい、こんな編み方があることをみんなに知ってほしい。この編み方で、スヌードやはら巻もアレンジできますよ」。

ケストラーさん自身も、サプライズのある編み物が大好き

「私はいつもできあがりを決めて作品を作らないんです。自分でも何ができあがるかわらない方が楽しいから。おもしろい糸を見つけたら、思いつくままに編んでみて、色を変えてみたり実験する感じ。手を動かしているうちにセーターにしよう! とか、サプライズを楽しむんです」。

ユニセックスなデザインは編み物男子にもすすめ

シンプルな編み方で楽しく編めるケストラーさんのハンドウォーマー。ユニセックスなデザインは、年齢や性別を超えて冬のファッションアクセントにぴったり。指先が使えるから、自転車に乗るときや、スマホの操作、お買い物のときも着けたままでOK。ぜひ男性にも楽しんでほしいですね。

次回は、ケストラーさんのこれらの取り組みや、世界の編み物事情についてご紹介します。お楽しみに!

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ハッピーニッティング! ベルンド・ケストラーさんの棒針模様のハンドウォーマーの会

今話題のニット作家、ベルンド・ケストラーさんが編み物を始めたのは12歳。出身のドイツでは、編み物男子は珍しくなく、好奇心旺盛なケストラーさんはすぐに編み物のとりこに。編んでいる人はもちろん、周囲までわくわくさせる自由で楽しいものづくりは、まさにニッターテインメント。「大好きな編み物で人を喜ばせたい。もっと編み物の楽しさを広げたい」。そんな思いから、今回クチュリエのために、手軽に編めて実用的なハンドウォーマーをデザインしてくれました。ケストラーさんが大好きな棒針編みによる、シンプルだけどリズミカルな編み地は、毛糸の色数は2~3色、表目や裏目など基本の編み方だけなのに、組み合わせのおもしろさでスパイスの効いた仕上がりに。編みやすい工夫をこらしているから、ワルツのように規則的なリズムに乗ってすいすい。編み物がケストラーさんの人生を変えたように、このキットをきっかけに世代や性別を超えて、素敵なニットライフが広がりますように。

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