2017.09.01

2016年度基金活動報告 ― 「破牙神ライザー龍龍のリズム体操教室」への支援（特定非営利活動法人HERO）―

2016年度に次の基金より拠出したHEROさまより活動レポートが届きました。

東日本大震災メリーしあわせ基金

東日本大震災で傷ついた子どもたちに笑顔と勇気を届けることを目的に、2011年５月に「リュウプロジェクト」を立ち上げ、オリジナルヒーロー「破牙神ライザー龍」を制作。宮城・福島・岩手の被災三県の幼稚園や保育園等を無償で訪問しています。
「交通安全教室」「防犯教室」「ミニショー」「ゲーム大会」「握手撮影会」に加え、今回みなさまのご協力でかねてより現場の先生方から要望が多数寄せられていた「リズム体操教室」を開催することができました。
また、2016年5月より、メンバーの癌発症をきっかけに、病気や怪我で髪の毛を失った18歳までの子どもたちに、人毛を使用したオリジナルウィッグをプレゼントする「ヘアドネーションプロジェクト」を推進しています。

【龍のリズム体操教室の目的】

私たちが東日本大震災を受け、この活動を始めてから６年が経過しましたが、子どもたちの龍を求める声は未だにおとろえることがなく、メンバーが交代で幼稚園や保育園等への訪問活動を続けています。

そんな中、被災地のある保育園の先生方から、「遊び場所が少なくなった子どもたちのために、大好きな龍と子どもたちが一緒に楽しく体を動かす機会を作って欲しい」という相談を受けました。
文部科学省の調査で、ここ30年の間、肥満傾向の子どもは２～３倍に増えているという結果からも、楽しく体を動かすことは子どもたちにとって、肥満解消といった面だけでなく、ストレス解消や楽しい思い出として深く心に残るはずです。
龍のリズム体操教室に参加した子どもたちが、大好きなヒーローとのびのびと体を動かし、少しでも楽しい思い出として残ってもらえるよう、パッケージを制作しました。

■2016年7月1日～2017年6月30日までの延べ開催回数　44回
■参加延べ人数　約2,660名

【イベント内容】

宮城・福島・岩手の幼稚園や保育園等に無償でお伺いし、オリジナルヒーロー「破牙神ライザー龍」のリズム体操をお届けしました。

もともとは現場の先生方からの「龍と子どもたちが一緒に体を動かす機会を作って欲しい…」という要望を受けてリズム体操を企画しました。
リズム体操に使用した曲は、震災の翌年に「子どもたちが元気になれる曲を！」と保育園の先生からの依頼で作った「僕らのマーチ」。
小さい子どもでも踊りやすいようテンポを編集し、リズム体操教室で使用しています。

2016年６月より企画を立ち上げ、翌月の７月から各幼稚園や保育園にお届けしていますが、どこへ行っても大勢の子どもたちのキラキラした笑顔を見ることができました。
「パンチ」や「キック」、「ジャンプ」などの動きを取り入れて作ったリズム体操の振付は、子どもにもわかりやすく真似しやすいと、先生方からも好評をいただいております。

子どもたちからは、
「龍が踊ってる！すごい！」
「龍のパンチとキックの仕方がかっこいい！真似してカッコよく踊りたい！」
と、喜びの声も聞こえてきました。

先生方からは、
「龍が踊る姿を見るのはとても新鮮だし、もっと身近な存在に感じられるようになった」
とのお話を多数いただき、「龍の交通安全教室」や「龍の防犯教室」でお伺いした際にも、各教室の最後に必ずリズム体操をやって欲しいという依頼も少なくありません。

子どもたちに継続してリズム体操を行っていただけるよう、踊りの解説DVDやCD、楽譜を龍がお伺いした各施設にプレゼントしていますが、次にお伺いした時には、子どもたちも先生方も完璧に振付を覚えて踊ってくれるところが多く、とても驚いています。

中には幼稚園・保育園での発表会や、運動会、お祭りなどのイベントに「龍のリズム体操」を取り入れてくれたところもあって、「龍のリズム体操」は少しずつですが広がりを見せています。
テンポを落として踊りやすくした「僕らのマーチ　スローテンポver.」を踊れるようになった子どもたちは、次の段階としてテンポを落とす前の原曲で踊れるよう一生懸命チャレンジしているとのお話も先生方より伺っています。

また年長さんや年中さんが、年少さんや１～２歳児さんに振付を教えてあげている姿もちらほらと見られ、リズム体操教室を通して、運動面での健康はもちろんのこと、「思いやりの心」といった心身の成長にもつながっていると実感することができました。