フェリシモCompany

日本各地の“おいしい”を定期便でお届け!暮らしに寄り添い、食の循環に配慮したプロジェクト「純農」にまつわる10のこと。

純農

こんにちは、フェリシモ環境コミュニケーション事務局のFukuです。

JA全農さまとフェリシモによる共同プロジェクト「純農」は、「国産の恵みをおいしい習慣に」をスローガンに掲げ、全国各地のおいしくて信頼できる食品をお届けしています。

「純農」がスタートした背景には、JA全農さまの「国産農畜産物の需要を増やしたい」という思いがありました。そこでフェリシモでは、お客さまに定期的においしい食品を味わっていただくことが、国産農畜産物の消費を増やすための継続的な支援になるのではないかとの考えから、定期便を通して、その土地ならではの日本の恵みや伝統的な食文化をご提供しています。

また、カタログやWebサイトでは旬の素材を活かした加工品や、食の循環を考慮してつくられた商品も積極的にご紹介しています。

食卓が豊かになるおいしいものをお届けしたいという、企画担当の伊勢田真弓さんにお話を聞きました。

話し手:伊勢田真弓さん
聞き手:環境コミュニケーション事務局

Q1、「純農」は、ひとことで言うとどんなブランドですか?

「純農」について説明する伊勢田さん

日本の農業を応援しているJ A全農さまとフェリシモによる共同プロジェクトです。全農さまの「日本の食料自給率を向上させたい」「国産の農畜産物もっと知ってもらい、食べていただきたい」との思いに、フェリシモが共感してスタートしました。年4回発行しているカタログと、「純農」のWebサイトにて、国産素材の加工品をメインに全国各地のおいしい食べ物をご紹介しています。おいしくて楽しいものを入り口に、日本の農業における課題をお客さまと共有できればと思っています。

Q2、カタログでは回数予約での販売がメインですね。どのような理由があるのでしょうか?

定期便は継続的にお客さまとコミュニケーションを取りながら、毎月やってくる商品を楽しんでいただくというフェリシモのならではの仕組みです。定期便を通して、これまで各地の生産者とコミュニケーションの機会の少なかったお客さまが継続的に国産の食品を購入することで、国内消費が増え、結果的に日本の農業支援につながるのではないかと考えたんです。お客さまには、日常的にいいものを食べていただき、食べ続けることでその商品のファンになっていただけたらなおうれしいという思いもあります。また、食品を提供してくださっている生産者さまやメーカーさまのほとんどは、素材や手作りにこだわりを持っておられるので、回数予約なら発注数を把握していただくことで素材をむだにすることなく、安定的に製造していただくことができるという側面もあります。

Q3、商品ラインナップが幅広いです。こんなにたくさんの商品はどのように見つけているのでしょうか?

JA全農さまからご提案いただくこともありますし、私が「こんな商品があったらいいなぁ」と思ったものを発掘することも多いです。そもそも私、おいしいものが大好きでして。だから、できるだけおいしいものをお客さまに共有したいという気持ちが人一倍強くて。それに、つくり手の方の熱い思いも紙面でお伝えできればと思っています。例えば「ごはんもパンも進んじゃう!?めくるめく海苔ワールド 味なこだわり国産海苔&オトモノリの会」は、創業100年を誇る千葉県の海苔屋さんで作られている商品で、いろいろなフレーバーがあるんですね。近年、若い方が海苔を食べる機会が減ってきているそうなのですが、次世代にも海苔の味わいを伝えていきたいという思いから、「海苔弁のための味付け海苔」や「バターの風味が利いたパンのための味付け海苔」など、若い方でも手に取りやすいさまざまな工夫をされているメーカーさまなんです。さらに、それぞれのフレーバーにどの産地の海苔があうのかを、目利きが見極めて使い分けておられたり、老舗ならではの深いこだわりがあります。味はもちろんのこと、このこだわりはぜひ皆さんにお届けしたいという視点でセレクトした一品です。

のり
いろいろな味を楽しめてうれしい、そのままでも、一品に和えてもおいしい国産海苔「ごはんもパンも進んじゃう!?めくるめく海苔ワールド 味なこだわり国産海苔&オトモノリの会(6回予約)(12回予約)※12回予約は期間限定での受注受付となります。

Q4、カタログを拝見していると、農畜産物だけではなく海産を含む加工品もありますね。

お米の自給率を上げるために、お米を販売して食べる機会を増やすこともできます。しかし、直接的ではなくても “ごはんのお供”をご紹介することがまわりまわって、ごはんを食べる機会を増やす一助になるのではないかと考えたんです。だから、「純農」には、おかずとしてあいそうなサバの缶詰や、まぜごはんの素なども登場します。いわゆる農畜産物だけではなく、その周辺にあるものも含めて、ゆるやかに商品をセレクトするようにしています。また、すぐに食べられて手軽ではありながらも、ご近所では買えないめずらしいものをセレクトすることで、お取り寄せみたいな特別感も楽しんでいただけるのではないかと。せっかくですから、食べることでリフレッシュできたり、エンターテインメントになったりしますように、という思いは常にあります。「こんなの見つけてきましたよ〜!」と、友人に話すみたいにわくわくしながらご紹介していきたいですね。

Q5、便利でお手頃、お手軽な商品が多くて助かります!日常使いしやすいものにもこだわっておられるのでしょうか?

2人目を出産してから仕事に復帰したこともありまして、まさに今、家事がとても身近でリアルなものですし、生活雑貨の企画を長年手がけてきたこともあって、食品をセレクトする際は“暮らしになじんで便利”であることは意識しています。おうちでずっとごはんを作り続けるのは大変なことだし、自分以外の人が作ったものを食べたいときもありますよね。また、すごくおいしいものであっても、具材をたくさん切らないといけないとか、一晩寝かせるとか、一手間加える必要があると食べるまでのハードルが少し高くなっちゃいます。だから、温めるだけでおかずが一品できたり、缶詰を開けるだけでお手軽にアペロとして楽しんでもらえたり、忙しい日々を助けてくれるアイテムをご提供したいなとは常々思っています。それが国産のおいしいものだったら、テンションも上がるじゃないですか。あと、ほぼ毎月届くものなので、収納したときのイメージを写真でご紹介してみたり、暮らしの中にどう取り入れるのかをイメージしていただけるように心がけています。

こだわりポイントについて

Q6、レトルトというと、困ったときに食べるものというイメージがありますが、「純農」で扱っているものは日常的で身近な感じがします。どのようなこだわりがありますか?

レトルト食品は、有事に備える保存食としての役割ももちろんありますが、なるべく日頃からおいしく食べていただきたいと思っていて。例えば、「簡単・時短・ヘルシー!味覚よろこぶ寝かせ玄米ごはん」という商品があります。お父さんと子どもは白米がいいけれど、お母さんは玄米を食べたいという日もあると思うんです。でも別で炊くのはめんどうです。そんなときに、一食分だけレトルトがあれば、それぞれが好きなものを食べられて満足できますよね。そういう具体的な食卓のシーンを想定しながら商品を選んでいます。それに、非常時のための保存食であっても、期限が迫ってくれば家で消費することになるわけですし、できるだけおいしいもの選びたいんです。以前ご紹介した、お湯をかけて20分待てば食べられる缶詰のコシヒカリとレトルトカレーのセット「純農 アウトドアにも使えるみんなの保存食! 鉄板カレー&8年保存非常時持出米の会」は、普段はアウトドアやベランピングみたいなことにも使えるし、日常使いしていれば、有事のときにも“普段通り”の、いつものおいしい国産コシヒカリを味わえる。そうやってどんなシチュエーションであっても楽しめるものにしたいですね。

Q7、季節ごとに発行しているカタログでは、どのようにテーマを設定していますか?

暑い時期は涼しく、寒い時期には温かく、季節にあったものをお届けすることはもちろん、お客さまからのニーズが高いものをご提供できるように心がけています。例えば、秋冬であれば生姜入りの商品へのニーズがとても高く、お湯でとくだけの生姜シロップ、ドライジンジャーなど、一つの素材であってもいろいろなバリエーションで構成するよう心がけています。春先であれば花粉の季節に人気のあるジャバラの果汁、寒くなってきたらお味噌汁とスープを半々くらいにアソートしてみたり。いつもマグカップで飲んでいるドリンクをフリーズドライの味噌汁に変えるだけで、気軽に野菜が摂れて体も温まります。という風に、季節の困りごとなんかも解決できるお手伝いができればうれしいです。

Q8、定期便が基本ではあるものの、Webサイトでは1回だけの注文も可能なのでしょうか?

カタログでは基本的には3ヶ月間のみ、定期便を注文いただけます。一度注文すれば、毎月届くのでうっかり注文し忘れるということがありません。近頃好評いただいているのが、「お手軽カルシウム!味わい豊かな国産薄焼しらす&そのまんまちりめんアソートの会」です。国内産のちりめんとしらすをぺたんこにして焼き上げたおせんべいみたいなものなのですが、そのままおやつにも、サラダにちぎってかけてもおいしい優れもの。サプリではなく食べ物でお手軽にカルシウムを取りたいという方にも人気で、毎月回数予約で定期的に届くので、体にいいものを、無理なく習慣的に食べていただけることは「純農」の魅力だと思います。

しらす
「お手軽カルシウム! 味わい豊かな国産薄焼きしらす&そのまんまちりめんアソートの会6回予約 12回予約」は、おにぎりに混ぜて食感を楽しんだり、サラダのトッピングにと大活躍しそう。(※期間限定での受注受付となります)

一方で、Webでは1回だけの注文も可能で、季節を問わず購入できる商品もあります。特急便というコーナーもあり、おいしく食べていただける期限が迫ったものをメインに販売しています。実はこの企画、「夜ごはんの素材はスーパーの見切り品から選ぶ」というおしゃれな同僚のこだわりを聞いて、かっこいいなと思ったことがきっかけでスタートしたものなんです。食品ロスを減らすことは、つくり手の農家さんやメーカーさんにとってもうれしいことですし、買う人にもお得でみんなにとって気持ちがいいですよね。

純農の特急便

Q9、加工品にもこだわりがあるのだとか?

加工品って実はすごくサステナブルな一面を持っていて。その土地でしか獲れない各地の恵みは、旬の時期になると収穫量が増えすぎてしまうことがあります。それらを加工品にすることによって新たな命が吹き込まれて、お客さまにもそれまでにない価値をお届けすることができます。また、加工することで賞味期限がのびて、野菜の味を楽しめる期間が長くなりますし、農家さんは採れすぎてしまった農産物をむだにせずにすみます。例えば「これはもうトマトソース!はちべえトマトケチャップの会」は熊本名産のトマトを使って、さらに塩やガーリックが入っているのでパスタに絡めるだけ一品完成!素材のおいしさをまるごと味わえる便利なアイテムなんです。

あと、キハダマグロのトロを使った「とろつな」シリーズは、静岡県の清水で水揚げしたマグロを使ってツナにした商品で、残った骨をフレッシュなうちに乾燥させて有機肥料にして、漁港近くの畑を耕すときに使われているんです。ロングセラーの「国産野菜で美味しく時短 福岡セロリズッペンの会」は、セロリをメインに7種の国産野菜を乾燥させたもの。実はセロリは外の皮をはがして流通されるのですが、「捨てられてしまう皮がもったいない!」と立ち上がった主婦グループによる企画商品なんです。水で戻すだけで使えてまな板要らず、スープやカレーとも相性バッチリな上に、栄養もたっぷり。残り野菜がちゃんと有効に活用されているんです。そうやって、食品のサイクルをちゃんと考えながら作られているところにはとても共感しますし、商品の向こう側にあるストーリーまで含めて、お客さまにお届けしたいですね。

「うれしくなる贅沢ツナ缶! とろつな2個セットの会」は清水で水揚げされたまぐろを使用。食材を余すことなく活用する循環を考えて作られています
うれしくなる贅沢ツナ缶! とろつな2個セットの会」は清水で水揚げされたまぐろを使用。食材を余すことなく活用する循環を考えて作られています

Q10、今後の展望をお聞かせください!

お米、果実、野菜など、その土地ならでは食品や、生産者さんとの出会いがたくさんあることが、このお仕事の醍醐味ですね。例えばお米は、各地でさまざまな品種のものが作られています。あらゆる品種のごはんを味わっていただこうと、各地のレトルトごはんがリレー形式で届く商品も企画中です。お米そのものだと炊くハードルがありますが、レトルトであれば手軽にトライできますよね。今後も、農家さんをはじめ、メーカーさまなど、つくり手の方たちが大事に作られている商品そのもの、商品にかける思い、製造工程、食の伝統を残していきたいですし、まだまだ知られていない国産のおいしいものがたくさんあると思うので、それらを紹介することで各地のおいしさに触れて、愛着を持ってもらうきっかけになればうれしいです。

そして、これからチャレンジしてみたいことは、道の駅名物を一緒につくるようなプロジェクトです! 農家さんたちは、旬の生鮮品をレトルトカレーやジャムなどの加工品にして、各地の道の駅などで販売されています。、「純農」でお手伝いさせていただいて、カレーやジャムだけでなく、各地の道の駅の名産品を地元の農家さんとともに開発プロジェクトみたいなことができたらうれしいなぁと思っています。そうやって、農家さんが手塩にかけて大事に育てたものを、できるだけむだなく使い、全国にいるお客さまにおいしく食べていただけるお手伝いができれば本望です。

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