フェリシモCompany

あなたの書いた2,000文字の作品が書籍に

201106_04_headimage.jpg「フェリシモ文学賞」では毎年、その時代を反映するようなキーワードをテーマに、2000文字でつづる”生活文学作品”を公募し、優秀作品を選出しています。

今年で15回を迎え、その間生活者からこれまで寄せられた生活文学はなんと20,000点を超えるんです!
文学に長く親しんでこられた方はもちろん、中には、はじめて書いたという方もいらっしゃいます。

選考の結果選ばれた優秀作品を1冊の本として出版し書店で販売しています。
「”選ばれて書籍化される” という特別感は、次のステップに向おうとするモチベーションになるようです。」(フェリシモ文学賞スタッフ)
ツイッターやブログでのコミュニケーションとはひと味違い、毎年変わるテーマに向き合い、欠かさずご応募くださる常連の方や、受賞を機に長編小説に取り組む方も多く、その中からベストセラー作家が誕生するのを文学賞スタッフも楽しみにしています。

予告編の天使

第9回フェリシモ文学賞受賞者の半田 浩恵さんは、2010年に長編小説『予告編の天使』(マガジンハウス)を出版されました。ほかにも、第一回目(大賞作品該当なし)で準大賞を受賞された松村比呂美さんはミステリー作家として、坂本のこさんもお話作家・詩人としてそれぞれ本を出版するなどご活躍中です。

冷と温

第13回フェリシモ文学賞作品集『冷と温』に掲載の優秀賞 相原 翔さん「ぬるま湯父さん」は、平成23年度の公立高等学校の入学者選抜
学力検査問題 の「国語」の問題に採用されました。

「今だからこそ」

万華鏡

最新刊である第14回作品集『万華鏡』は真っ赤な表紙が印象的。
この作品集の制作を始めたころに東日本大震災があり、フェリシモ文学賞編集部は「こんなときだからこそ、今自分にできることを精一杯やろう」と取り組みました。その思いに共感してくださった作者のおひとりから、できあがった本をお送りしたときにいただいたお便りです。

「以前編集部から戴いたメールの中にあった、震災を踏まえての『今だからこそ』との想いに強く共感したことを思い出します。そしてその想いが美しく形を成した本であると、包みを開き手にとった瞬間に確信しました。優しいソフトカバーはじめ温かさに満ちた装丁が素敵です。このプロジェクトに僅かでも関わりを持てたことは、私自身にも多いに励ましと自信を与えてくれました。感謝しております。
私も『こんな今だからこそ』の想いのもと、自分が今取り組んでいる創作活動にますます注力していく所存です」
>>>第14回作品集『万華鏡』

時代の痕跡として振り返ることができる

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フェリシモの文学賞における「生活文学」とは? フェリシモ文学賞スタッフにインタビューしてみました。
「生活のワンシーンを書いたもの。生活者が書いたもの。さまざまな捉え方はあると思います。当初”生活者のステージ”としての文学賞という位置づけでしたが、続けているうちに、応募作品には、 “今の時代の断片”や、”未来の気配”が込められていると感じるようになりました。
エッセイや私生活をつづるブログとは異なり、作者自身も作品に対して第三者として客観的に向き合うことから、時代性が反映されるのではないでしょうか。将来になって、時系列的に読み返されたときに、私たちの今の生活や生きる意味、抱いている希望や不安などを時代の痕跡として振り返ることができる。それが「生活文学」というものではないかと感じています」

生活文学は、今を生きる私たちの日々の営みからうまれます。身の回りのできごとや感情にスポットを当て、それをストリーに仕立てた2,000文字の生活文学をお待ちしています!
第15回の文学賞募集締め切りは、9月30日です。
詳しくは文学賞WEBサイトをご覧ください。

(2011年6月 Fレポ編集部)

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