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2016年度基金活動報告― 「世界の果てまで、最高の授業を届けよう!」への支援(特定非営利活動法人e-Education)

2016年度に次の基金より拠出した特定非営利活動法人e-Educationさまの活動レポートをご紹介します。

 

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この写真、何の写真かお分かりでしょうか?これはバングラデシュの村の高校生たちが、家に灯りがないために街灯の下で大学受験の勉強している写真であり、私たち e-Educationは彼らの夢や想いを応援するために活動しています。 2010年に活動をはじめ、これまでに 100人を超える貧しい村の高校生たちが現地の難関国立大学に進学しました。

この活動をさらに活動させるために、 2016年からインフィニット・ホープ基金のご協力のもと、これまで作成してきた映像教材を刷新しました。これまで生徒から「わかりにくい」「もっと細かく学びたい」といったポイントを踏まえ、英語と国語を中心に、新たに 50本以上の映像授業を作成しました。生徒たちからはとても喜んでもらい、彼らの勉強に大きく役立ちました。

 

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一方で、2016年は悲しい出来事もありました。7月に発生したバングラデシュのテロ事件です。日本人 7人を含む 21人が亡くなり、私たち e-Educationも活動の一時撤退を検討しました。しかし、現地で一生懸命勉強する高校生、そんな彼らを応援する現地の仲間たちが奮闘する様子を見聞きし、遠隔でサポートしながら事業を継続することを誓いました。

それだけではありません。テロの主犯格が社会に対して不満や怒りを持った若者たちであったことを踏まえ、私たちは現地の若者がもっと社会に希望を見いだせる社会を実現するために、「インターンシップ&奨学金制度」を作りました。私たちの事業を通じて大学へ進学した農村部の学生たちが、e-Educationの事業を手伝うことで、大学に通うための費用を負担するという、若者の成長と高校生のサポートを同時に実現するプログラムを開始することができました。

 

<現地の様子・現地の声>

「インターンシップ&奨学金制度」の第1期生として、 2016年は4名の大学生を奨学金生として受け入れ、都市部の大学に通う学生たちは毎月1回、地元の村に帰って高校生たちの大学受験をサポートしました。中でも、ダッカ大学に在学中のアメナという学生は農村部の女性にとって良いロールモデルとなり、昨年の大学受験では6人の女子高生が現地のトップ大学への合格を決めました。難関国立大学に進学した高校生は 15人に登り、昨年を大きく上回る結果となりました。( 150人中、半数以上が大学編進学)

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ダッカ大学に進学した女子生徒アクテルさんからはこんなコメントをもらっています。

「最初は両親に大学受験を反対されていたけど、アメナさんのことを知って、女性でも大学に進学していいんだと思えるようになりました。本当にありがとうございます!」

e-Education_4.jpg (ダッカ大学に合格した女子生徒たち。写真右の女性がアクテルさん)

 

このプログラムは大学生たちにとっても有意義なものになりました。特に受験直前まで懸命にサポートをしてくれたアミヌルくんからはこのようなコメントをもらっています。

「このプログラムを通じて、僕はリーダーになるための素晴らしい経験を積むことができました。挑戦するチャンスをくれて、本当にありがとうございます!」

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<支援者のみなさまへ>
農村部の高校生たち、そして村を出た大学生たち。彼らの夢と挑戦を、私たちはこれからも応援し続けます。

 

■e-Educationさまのその他の活動はこちらからご覧いただけます。

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