社会人になってから一度もなかったのに、よりによってこの年になって初めての寝坊。そんなもしものシナリオを想定しながら、頭の中を整理し、次の一手を考えるヒントをお伝えします。
やってしまった……

ぱっと目が覚めて、スマホの画面を見た瞬間に固まる。始業まであと少し。いつもなら、もう電車に揺られているはずの時間。頭が追いつかないまま、とりあえず起き上がる。
新卒のころは、前の夜のうちに準備をして、アラームをいくつもかけて、それでも不安で予定より早く家を出ていた。始業の20分前には席に着いていないと気が済まなかったほど、気を張っていたあのころ。
それがいつのまにか、毎朝のリズムがからだになじんで、目覚ましひとつで起きられるのが当たり前になっていた。そんな自分が、よりによって今ごろになって、はじめての寝坊。
やってしまったという気持ちと、とにかく動かなければという焦りが混ざり合います。
なにが焦る?
寝坊に気づいたとき、遅刻したという事実よりも、そこから広がるもしかしてが止まらなくなりそうです。どんなことが頭をよぎるか、一緒に整理してみましょう。
信頼がくずれるかも
あの人は時間を守る人。そういうふうに見てもらえていた気がするのに、今日でそれが終わってしまうかもしれない。
何年もかけて、遅刻ゼロでこつこつ積み上げてきたもの。それが今日の朝でくずれてしまうかもしれないと思うと、着替えの手が一瞬止まる。
まだ誰にもなにも言われていないのに、頭の中だけで話がどんどん進んでいってしまうことがあるかもしれません。
後輩に顔向けできない
気づけばいつのまにか背中を見せる側に立っていた。その自分が、よりによって寝坊をしてしまった。
後輩の顔がひとり、またひとりと浮かんでくる。次に顔を合わせたとき、どんな表情をすればいいのだろう。
まだ家を出てもいないのに、出社してからの場面を先に思い浮かべて、ひとりで気まずくなってしまうこともあるかもしれません。
周りに迷惑をかけてしまう
午前のうちに渡すと言っていたもの。返事を待っている人。今日に限って、いくつか思い当たることがある気がする。
自分が来るまでの間、誰かを待たせてしまうかもしれない。周りの動きが見えるようになってきた分、自分の抜けた穴がどこにひびくのか、いやでも想像がついてしまうことがあります。
焦り過ぎずできることから
一つずつ動かすヒント

焦る気持ちはありつつも、できることを一つずつ動かしていきましょう。いくつかヒントをご紹介するので、参考にしてみてください。
まず一報を入れる
なによりも先にやるのは、遅れますの連絡をいれること。
うまく説明しようとしたり、謝る言葉を選んでいるうちに、かえって連絡が後回しになってしまうことがあります。詳しい話は着いてからでいいので、まずは到着の目安だけでも伝えておく。それだけで、受け取る側もずいぶん動きやすくなるはずです。
遅れる事実は変わらなくても、早く伝わっているかどうかで、相手の受け取り方は案外違ってくることもあります。
タスクを自分で整理する
連絡をいれたら、移動しながら今日の動きを組み直してみましょう。
午前にやるはずだったことを思い返して、誰かに先に動いてもらった方がいいものと、自分が着いてからで間に合うものに分けてみる。全体の流れが見えてきているからこそ、順番を組み替えたり、「ここだけお願いできますか」と具体的に頼んだりできることがあるかもしれません。
新人のころなら、ただ着くことで頭がいっぱいだったかもしれない。でも今は、移動の時間にもできることがある。段取りをひとつ整えておくだけで、着いてからの動き出しがずいぶんと軽くなります。
出社後はさっと切り替える
出社したら、関係する人にひとことだけ添えて、あとはいつも通りに戻りましょう。
ずっと申し訳なさそうにしていると、周りもなんだか気をつかってしまうもの。何度も謝られるより、いつも通り仕事に向かってくれる方が、周りとしてもほっとすることがあるのかもしれません。
伝えることはきちんと伝えて、あとは引きずらない。さっと切り替えて動きはじめる方が、結果的にいちばんのフォローになることもあるものです。一日の終わりに、午前のことよりも午後にやり切ったことを思い出せたら、それで十分なのではないでしょうか。

