福岡の鞄作家と作った 職人本革のラウンドジップ折り財布〈ブラック〉
お申し込み番号:Z44762
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6年ぶりに訪問した工房で、技術やセンスの進化を実感。
鞄作家・岡政孝さんと内門祐樹さんが立ち上げたレザーファクトリー<UNISON / ユニゾン>は、福岡にあります。工房に初めてお邪魔したのは、まだ開業されて間もない頃。借りたばかりの真新しい工房で、初めての企画を進めたのを覚えています(たしか、最初に作ったのはウォレットショルダーだったと思います)。そして今回、新作を企画するにあたり、6年ぶりに福岡の工房を訪ねました。
手作業で鞄を修正しているのが岡政孝さん、ミシンで縫製しているのが内門祐樹さん。
6年の間に、岡さんとは本当にたくさんの日本職人プロジェクトのオリジナル鞄やお財布を作ってきました。こちらのリクエストを形にするというより、思いもよらないものが誕生するのが、岡さんとのモノづくり。作家さんだけあって、「こんなのできました!」と想像を超えるアイテムを提案してくださいます。
ご自身が使っているアイテムも素敵なものが多くて、山猫はいつも、岡さんが神戸に打ち合わせに来られるたび私物をチェック。好きなものが似ているので、すぐ「それいいですね!」となって、商品化したモノもたくさんあります。(今回もあります)
久しぶりにお邪魔した工房は、当時よりかなり狭く感じられました。この6年でさまざまな仕事を手掛けるようになり、道具や素材がずいぶんと増えたそうです。6年間真摯にモノづくりを続けてきた歴史や信頼が積み重なっての「狭さ」なのだと思い、近所にもう一軒工房スペースを借りようと思うんですという岡さんの話を聞きながら、うれしい気持ちになりました。
今回いくつかのアイテムを目の前で修正していただいたのですが、その手さばきがすごく鮮やか。打ち合わせをしながら細かいリクエストを的確に反映する岡さんの手もとを見て、技術もこの6年でずいぶん高められたことがわかりました。
コンパクトな折り財布は、「中だけヌメ革」が新鮮。
岡さんは、細かい作業がたくさん必要なお財布もお上手です。今回は、以前一緒に作ったラウンドジップ財布を、今どき仕様にアップデートしました。
岡さんのラウンドジップ財布は、日本職人プロジェクトメンバーのYUDAIと共に企画した名品。とても人気の高いアイテムで、何度も色替えモデルを作っていただいたのですが、1点気になることが山猫にはありました。それは、カード収納が充実しすぎて、財布が分厚くなってしまうこと。そこで、「岡さん、今一番みんなが待っているスタイルの財布を作りましょう!」とお願いしたのが企画のスタートとなりました。
岡さんにお願いしたのは新作1点。なのに、上がってきたのは2点。「山猫さん、お札を曲げたくない人と、コンパクトで持ちやすいのがいい人用と、2つ用意してみました」と岡さん。どちらもこだわった革を使っており、仕上がりも機能的。そこで、まず実際に使ってみることにしました。
ベーシックな折り財布は、表はシンプルな黒の本革ですが、ジップを開くと中はヌメ革というギャップが新鮮です。これは、「中だけヌメ革がかっこいいんです」という岡さんのこだわり。
シンプルな構造で、お札、小銭入れ、カードをすっきり収納。必要なものだけをコンパクトに持ち歩けます。
表は、クロームでなめした定番の革です。バッグなどに使うことの多い革なので、傷や大きなシワは少なめ。1.3ミリとしっかり厚みがあるので、もちっとした手ざわりが楽しめます。
タンニンなめしのヌメ革は、使い込むほどあめ色になるが特徴。毎日使うものだから、日々変化していく様子を眺める楽しみも味わえます。
バッグの中でもかさばらず、必要なものがコンパクトに収納できるサイズ感は、とても今どき。ちょっと懐かしいようなもちもちした手ざわりと使いやすさを、ぜひ体感してみてください。