プロダクトデザイナーと作った 職人本革のお仕事鞄〈ミルクティーベージュ〉[本革 鞄:日本製]
お申し込み番号:Z42162
1個 ¥38,800 ( +10% ¥42,680 )
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- 日本製
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人に寄り添うモノづくりを教えてくれた、伝説の名品。
プロダクトデザイナーの福井俊男さんと作ったこの鞄は思い出深く、いろいろなモデルを発売してきましたが、個人的に思い入れがあるのはこのミルクティーベージュバージョン。初代の黒モデルに続く2代目としてデビューしたアイテムです。実は山猫が手掛けたものではなく、当時一緒に日本職人プロジェクトの企画をしていたプランナー兼生産管理スタッフのYUMIが担当してくれました。
YUMIは商品の生産管理から企画まで、幅広くこなしてくれたメンバー。何か作りたいものはないか訪ねると「山猫さんが福井さんと企画した鞄、すごくかっこいいのですが、私には少し持ちにくくて。できれば、ミルクティーみたいなやさしい色のレザーで、あの鞄を作ってみたいんです」という答えが返ってきました。 たしかに初代モデルの黒色はプロダクト好きの福井さん&山猫のこだわりが強く、機能を重視した質実剛健さが全面に出てしまいがちだったので、そこに新しい視点を入れてリニューアルしてみるのはおもしろいかも!と納得。そこでさっそく、メーカーさんにミルクティーベージュ色の革を依頼しました。
2012年に誕生した初代モデル。ハリ感のあるレザーを使った、かっこいい雰囲気に仕上げました。
完成した鞄は、初代モデルとはまったく違う印象に。デザインは一切さわっていないのに、やさしい雰囲気に一変!この色替えでまた新しいファン層を獲得し、レジェンドモデルの仲間入りを果たしました。
資料やパソコンなどががっさり入るビッグサイズが使いやすく、まわりで愛用している人がとにかく多いバッグでした。福井さんと山猫はもちろん、フェリシモ社内や周りのクリエイターさんも使っている人が多く、打ち合わせで「あ、今日もかぶりましたね~」となることがしょっちゅう。 昔からお付き合いしている東京の老舗陶器メーカーの社長も、出張の際にはかならずこれで来社されます。そして、パソコンに数冊のファイル、そして筆記用具、帰りにはお土産なども入れるスペースがあるのが便利!と褒めてくれます。ファスナーがついているから、大きめの鞄だけど車内のラックに載せれるのもうれしい、とのこと。
大容量サイズ、出し入れしやすい外ポケット、内ポケットのキーリングなど、基本機能はほぼ変更のない完成度の高いモデル。
山猫も黒とミルクティーを交互に使用しているのですが、女性には圧倒的にミルクティー色が好評です。使い込むうちに少しずつ革の色が抜けて、ミルク多めのミルクティーっぽく変化しているのも気にいっているところ。少しずつやさしい色合いに変化するにつれて、愛着も深まっていきます。
上に重ねているのが、山猫が愛用している鞄。風合いは少しやわらかく、色味はやさしい感じになってきました。
自分にとって本当に大切でずっとそばに置いておきたいと思える鞄だから、あらためて多くの人に知ってもらいたい。そう思って、今回復刻することにしました。「ずっと使ってください」という言葉よりも、「ずっと使ってみて、本当によかったです!」という言葉で商品をおすすめしたい、というのが本音です。 この鞄を使うと、機能だけでなく、使う人の気持ちに寄り添ったものづくりの大切さに気づかせてくれたYUMIの言葉や、それを受けて作った鞄が多くの人に愛される仕上がりになったことを思い出して、より視野を広く持って企画に取り組もうという気持ちになります。 復刻にあたってメーカーさんも「あ、この鞄!当時すごく人気で、みんな持ってましたね。なんだか復刻されるのがとてもうれしいです!」と言われていたのが印象的でした。
完全復刻と言いつつ、違うところがひとつだけ。ファスナーの引き手に結んでいた革を、ほどけないよう留め具金具で付けました!