2020.12.18

レトロ

日本近現代文学の世界へ 文学作品イメージティー

飲んじゃいたいほど大好きな
日本近現代文学の世界へ、もう一度

読書って本当に楽しいですよね......。
現実では到底味わえないようなわくわくとドキドキを与えてくれて、夢のような国にもするりと連れ出してくれる作品たち。
そんな魅力的な作品たちを、改めて今とは違う形で味わうことができたらきっともっと素敵なのでは......?
そんなことを考えたプランナーが早速日本の近現代文学から4作品選出し、各作品に登場する印象的なモチーフから連想したオリジナルティーを作ってみました。 652412_451_21.jpg
早速ですが、オリジナルティー及び作品のラインナップと、着想元になったモチーフたちの紹介をさせていただきます。  



〈芥川龍之介著「蜘蛛の糸」×蓮が香る紅茶〉
その玉のような白い花は、御釈迦様の御足のまわりに、ゆらゆら萼(うてな)を動かして、そのまん中にある金色の蕊(ずい)からは、何とも云えない好い匂が、絶間(たえま)なくあたりへ溢れて居ります。
極楽ももう午に近くなったのでございましょう。
芥川龍之介著「蜘蛛の糸」に登場する「極楽の池を蔽(おお)うように咲く蓮」をイメージして作った紅茶です。
甘くかぐわしい蓮をイメージした香りと味で、目の前に極楽の景色が広がるようです。

やがて御釈迦様(おしゃかさま)はその池のふちに御佇(おたたず)みになって、水の面(おもて)を蔽(おお)っている蓮の葉の間から、ふと下の容子(ようす)を御覧になりました。 652412_451_12.jpg 表紙側には作中に登場する白い蓮の花、ヒスイ色の蓮の葉をデザイン。
今にも「何ともいえない好い匂」が漂ってきそう!
背表紙にはモチーフとなった蓮の花が。

しかし極楽の蓮池の蓮は、少しもそんな事には頓着(とんじゃく)致しません。   652412_451_13.jpg 裏表紙側も、お釈迦様のおわす極楽浄土をイメージしたデザインに統一しました。



〈夏目漱石著「虞美人草」×アイスクリームが香る紅茶〉
「博覧会へ行ったか」
「いいや、まだ行かない」
「行って見い、面白いぜ。昨日行っての、アイスクリームを食うて来た」
「アイスクリーム? そう、昨日はだいぶ暑かったからね」
夏目漱石著「虞美人草」に登場する「博覧会のアイスクリーム」をイメージして作った紅茶です。
アイスクリームを想起させるような、バニラの甘い香りが漂う紅茶。
大の甘党だった夏目漱石に思いを馳せて、砂糖とミルクをたっぷり入れて召し上がっていただくのも素敵です!

不規則なる春の雑樹(ぞうき)を左右に、桜の枝を上に、温(ぬる)む水に根を抽(ぬきん)でて這い上がる蓮の浮葉を下に、
――二人の活人画は包まれて立つ。
652412_451_14.jpg 表紙側には作中に登場する、浅葱桜と春の雑木と蓮の浮葉のある庭をイメージしたデザインを配しました。
背表紙にはモチーフとなったアイスクリームが。

「ホホホホ一番あなたによく似合う事」 
藤尾の癇声(かんごえ)は鈍い水を敲(たた)いて、鋭どく二人の耳に跳ね返って来た。
652412_451_15.jpg 裏表紙側には登場人物・藤尾をイメージした藤の花と、彼女が持っている鎖の先に赤い石がついた金時計が。
金時計が指す時刻にもご注目ください。



〈坂口安吾著「桜の森の満開の下」×桜が香る緑茶〉
頭上に花がありました。その下にひっそりと無限の虚空(こくう)がみちていました。
ひそひそと花が降ります。それだけのことです。外には何の秘密もないのでした。
坂口安吾著「桜の森の満開の下」に登場する「ひそひそと花を降らせる桜」をイメージして作った桜の花入りの緑茶です。
口に含むと桜が静かに香って消える、どこか不思議な印象のお味。  
乾燥させた本物の桜の葉や花をブレンドしています。

桜の森の満開の下の秘密は誰にも今も分りません。あるいは「孤独」というものであったかも知れません。
なぜなら、男はもはや孤独を怖れる必要がなかったのです。彼自らが孤独自体でありました。  
652412_451_18.jpg 表紙側には作中に登場する満開の桜の木とひそひそと降りしきる花びら、その下にひっそりと満ちる無限の虚空をデザインしました。
背表紙にはモチーフとなった桜の花が。

「不思議なものだなア」
「何が不思議なのさ」
「何がってこともないけどさ」
と男はてれました。彼には驚きがありましたが、その対象は分らぬのです。 
 
652412_451_19.jpg 裏表紙側には作中で女が大切にしている着物の数々をモチーフにしたデザインを配しています。
上からは、ただひっそりと散る桜の花びらが......。



〈宮沢賢治著「銀河鉄道の夜」×苹果(りんご)が香る紅茶〉
「いかがですか。こういう苹果(りんご)はおはじめてでしょう。」
向うの席の燈台看守がいつか黄金(きん)と紅でうつくしくいろどられた大きな苹果(りんご)を落さないように両手で膝の上にかかえていました。
宮沢賢治著「銀河鉄道の夜」に登場する「燈台看守が差し出した苹果(りんご)」をイメージして作った紅茶です。
甘酸っぱい香りが広がる紅茶は、やさしい夢を見た後の目覚めの一杯に欲しくなる味です。 

「けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。」ジョバンニが云いました。
「僕わからない。」カムパネルラがぼんやり云いました。  
652412_451_16.jpg 表紙側には作中に登場する青い天蚕絨(びろうど)を張った腰掛をデザインの一番下部に据え、物語の進行に合わせ下から順に
①りんどうの花
②桔梗いろの空を舞う鷺の群れ
③サウザンクロス
を描いています。
背表紙にはモチーフとなった苹果(りんご)が。

まったく向う岸の野原に大きなまっ赤な火が燃されその黒いけむりは高く桔梗いろのつめたそうな天をも焦がしそうでした。
ルビーよりも赤くすきとおりリチウムよりもうつくしく酔ったようになってその火は燃えているのでした。 
 
652412_451_17.jpg 裏表紙側には作中に登場する蠍座、天の川、白鳥座、三角標、すすきをデザインしました。



ゆったりと読書を楽しむ癒しのひととき......。
合間にちょっとお茶を入れて休憩という時間でも、作品が持つ魅力に浸れたらきっと素敵ですよね。
作中のシーンを真似して一人お茶会......なんていうのも乙です。
bungakutea_IMG_3398.jpg 本型のパッケージは、単行本と同じサイズ。
※出版社により単行本のサイズは若干異なります。
bungakutea_IMG_3453.jpg 1箱に17個、ティーバッグが入っています。
652412_451_20.jpg お茶を飲みきったら、パッケージに小物を収納して楽しめます。
※直接食品を入れるのはおやめください。
bungakutea_IMG_3423.jpg 商品に同封されている情報カードの一部にパッケージデザインの一部をプリントしており、説明に従って切り取ることで栞としてお使いいただけます。
ぜひ読書のお供にお使いください◎
bungakutea_IMG_3431.jpg bungakutea_IMG_3441.jpg

読書・お茶好きなみなさまの生活をより素敵に彩ることができるのを楽しみにしております。
販売ページはこちらから▼
日本近現代文学の世界へ 文学作品イメージティー 1個 ¥1,800(+10% ¥1,980)


記事内の作中文章引用元:
①芥川龍之介(1918)「蜘蛛の糸」
青空文庫,https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/card92.html より 
②夏目漱石(1907)「虞美人草」
青空文庫,https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/card761.html より
③坂口安吾(1947)「桜の森の満開の下」
青空文庫,https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42618.html より
④宮沢賢治(1934)「銀河鉄道の夜」
青空文庫,https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/card456.html より

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