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OliveilOve[オリーブアイラブ]
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テキスタイルデザイン
マルガレータ H. ホルムグレーン
スウェーデン東部の小都市、カルマル出身。20代より南部の大都市、マルメを拠点に活動。25年間、広告代理店でグラフィックデザイナーとして勤務したのち、テキスタイル・パターンの創作とプリント技術の向上に生涯を捧げることを決意し、独立。小さなテキスタイルのみならず、すべて手作業でプリントされている。作業はつねにスケッチを描くことからはじめ、手作業に込める想いと感性を大切にし、素材選びにこだわる。このすべてのこだわりから独自のテキスタイル・プリントが生まれる。
Instagram https://www.instagram.com/heijkenskjoldholmgren/

Olive leaf
ハトがオリーブの葉をくわえた姿が伝える平和のメッセージ。古来より伝説に描かれ続けてきたその姿から、とても長い歴史を持つ植物“オリーブ“と、オリーブがもたらすその豊かさに気づく。「太陽の樹」とも呼ばれるオリーブは、葉から実にいたるまでたくさんの恵みを与えてくれます。時代を越えて、ひとが運ぶことで広まり、世界中で愛され続けているオリーブ。植物の代名詞にふさわしいこの樹の生命力をたわわな実りと茂れる葉で表現しました。

Olive bark
オリーブ・バークは、樹齢数百年を超えるアンティークオリーブの樹皮をモチーフにしています。幾重にもうねりをみせ、有機的な樹皮の曲線は地中海生まれらしく、乾燥した大地に立ちつくし、厳しい太陽の光や強い風を受けながらも、たくましく育った自然の刻印です。西畠清順との交流から植物をより細やかに観察することができるようになったというマルガレータが、大胆かつ繊細なパターンにして描き出しました。

Olive stock
切り株をいうストック。そこに見る年輪のユニークな模様。見飽きることのないその木目に惹かれて、いつか、だれかがこの樹を挽き、オリーブに新しい息ぶきを吹き込んだのでしょう。実りの歳月を終えたオリーブたちは、キッチンの道具や家具にその姿を変えて、ひとの暮らしのなかで、さらに長く生き続けます。やさしい笑みを浮かべる花のように、おだやかに、ゆっくりと、ふたつめの生を歩みはじめます。
『マルガレータから清順への手紙』より
清順へ
清順の情熱が、私の眼を樹木のもっとも細やかな部分へと誘います。
樹の表皮、枝や葉が茂っている樹冠、そして、小さな花。
オリーブの木はスコーネにある柳の木、
強風にさらされ、曲がったその姿を。
自然とともに仕事をすること、
有機的なフォルムは生涯を通じて私を捉えて離しません。
私のインスピレーションの多くはそこから生まれているのです。
断片がアートになり、文様になっていく。
樹木、その根、石が森をつくり、
激流が生まれて、やがて海になる。
こうした繋がりが多くの意味を与えてくれます。
同時に私は、活動する都市環境のディテールをも見つめ続けています。
木々に囲まれて暮らしながら。
清順の仕事がどんなものであるか
森の中でその多くを知ることができます。
森は、清順そのものです。
マルガレータより