前回に引き続き、刺しゅう作家マカベアリスさんのインタビューの2回目。今回はマカベさんの作品に影響を与えたイスラエルでの体験や作品づくりのこだわりについてお話いただきます。
縁あって、語学を学びに約一年間イスラエルを旅したマカベさん。「世界のすべてのものに意味があるんだなあとイスラエルで感じて。自分の内面が変わったのか、この世の多種多様な形のものたちが、すべて意味があるような……。」帰国後は、アスファルトの草木でさえも「ありがとう、ありがとう」と言っているようで、これまで以上に植物などが美しく見えてきたのだそうです。そこから植物を刺しゅうのモチーフにするようになり、不思議と仕事の幅も広がっていったそうです。
枠いっぱいに植物の生命エネルギーを感じるマカベさんの刺しゅう。図案はどうやって作っているのでしょうか。
「散歩がてらに近所をぶらぶらしながら、気になる草花を写真に撮っています。その写真や時には図鑑なども参考にしながら、雑記帳に青いボールペンでスケッチをしたものが …