2021.12.24
花はたくさんの人を癒している一方で、美しい間に捨てられてしまう花があります。それらを“ロスフラワー”と呼び、つかいきる活動をされているRINさんに、花の可能性をつかいきるアクションについてお聞きしました。
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河島 春佳さん
株式会社RIN代表、フラワーサイクリスト。大自然の中で幼少期を過ごし、自然を愛するようになる。生花店の短期アルバイトで廃棄になる花の多さにショックをうけたことから独学でドライフラワーづくりを学び、フラワーサイクリストとしての活動を始める。2019年株式会社RIN を立ち上げ、全国各地のフラワーサイクリストの仲間と共に活動の幅を広げている。
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髙橋 響さん
花のマルチクリエイター及びフラワーサイクリストとして、様々な理由で廃棄されてしまう花から新たな価値を生み出す活動を展開中。
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中村佳世さん
フラワーサイクリスト、華道師範、元幼稚園教諭。ロスフラワーを使った親子造形教室「はなあそび」を対面・オンラインで開催。
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ねも
フェリシモ新人社員。就職活動中、花を部屋に飾って癒やされた経験があり、それから花に興味を持つように。
今日はみなさん、お集まりいただきありがとうございます。まず、河島さんが名付けた「ロスフラワー」について、詳しく教えていただけますか?
たとえば、結婚式場などで飾られた後に廃棄されてしまう花。他にも、枝が曲がっていたり花びらの枚数が少なかったり、規格外で市場に流通できなかったり花屋さんで売れ残ってしまった花などがあります。私たちは、そうした花に “ロスフラワー”という名前をつけて、みなさんに知ってもらいたいという思いで活動しています。
実際に作品を拝見しましたが、捨てられてしまう花だったとは思えない美しさですね!「花をつかいきる」ことについてずっと考えているんですんが、花ってどうやったら、使いきれたことになるのでしょう。
花の命を最後まで余すことなく使う、ということだと思います。たとえば、花を切り戻して短くなったら小さいジャムのボトルに飾る。最後、花だけになったら花びらをドライにしてポプリにしたり、押し花にしたり。プレゼントするときにそれをマスキングテープで貼って添えれば、最後まで楽しめますし、相手の方にも喜んでもらえると思うんです。どうやって使い切ろうかな、と考えること自体が楽しくなりますよ。
最近、私もやっと花の魅力を知って、人に花を贈ったりするようになりました。でも、花もらったけど、どうしよう、水に入れたけど枯れちゃった・・・・・・という人は、まだまだ積極的に花を買うことが難しいのかなと思うんです。花の良さを知っているみなさんだからこそ、知らないともったいない!という花の魅力はありますか。
花のある生活をすることで心のゆとりにつながることが、魅力のひとつかなと思っています。また、花は心のバロメーターのような「ものさし」にもなります。たとえば、忙しいと毎朝水切りする時間ができなくて、「あ、水切りしてない、余裕がないんだな」ということがわかりますよね。
わかります!いま部屋が荒れすぎて、花どころじゃないんですけど、片付いたら買いにいこうかな、と思っています。
きっと、きれいな空間だと花もより美しく見えますし、忙しい私たち現代人だからこそ、必要なアイテムなのかもしれないですね。
RINには 、“フラワーサイクリスト”として活動するアンバサダーの方々が全国各地にいらっしゃいます。今日は、その中で都内を中心に活動する髙橋さんと中村さんに来ていただきました。お二人にとって花の魅力とはなんですか。
私は、花に救われる部分もあって、花と接している時間が最大の癒し時間になっています。忙しい毎日を忘れて目の前のことに没頭できるので、私は「瞑想タイム」と呼んでいます(笑)。忙しくて花を買えない、というときもあると思うんですけど、一歩足を踏み出して、ちょっと駅の花屋さんに寄って買って帰ってみたら、数倍の癒し効果があるかもしれません!
私も花にふれることでパワーをもらっています。ワークショップを教えている子どもたちのお母さんに「花を長持ちさせるコツは毎日お水を買えることです」とお伝えしていますが、それは、花に直接ふれる体験を毎日してほしいからでもあるんです。毎日ふれるうちに花がだんだん愛おしくなってきたという方もいます。忙しいときこそ、花にふれる時間を持って、花からパワーをもらってほしいですね。
ありがとうございます。思った以上に素敵な言葉をいただけて、ちょっと感動してしましました。
花をつかいきるために、私たちにできること。
ワークショップはこちら
ねもの気づきMEMO
花を通じて、自分を知ることができる。
花との向き合い方を通じて、自分の忙しさやキャパ、その時の感情を知ることができるんですね。花がインナーケア的な役割を果たしていることを知りました。
やってみよう
好きな花をお部屋に飾ろう。
お買い物のついでに花屋さんに寄って、
好きな花を選んでお部屋に飾ってみよう。
株式会社RIN
「花のロスを減らし 花のある生活を文化にする」をミッションに掲げ、廃棄予定の花たちを「ロスフラワー」と名付け活かす活動を展開。装飾制作やワークショップでの活用など、ロスフラワーに新たな命を吹き込む「フラワーサイクリスト」たちが、全国で活動している。
https://lossflower.com/
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「服を黒く染めてつかいきるって、どういうこと?」[前編]
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河島春佳さんに教わる「お花のつかいきり方」
「花をつかいきるって、どういうこと?」[後編]
今よりちょっとだけ上手な「つかう」を覚えたら、 今よりちょっとだけ「つかいきれなかった」が減ったら、 それは前よりちょっといい世界かもしれません。
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みんなの感想
1. ronronさん 2022年01月26日 11:12
フラワーアレンジメントの教室に通い始めてから、庭のお花を飾ることが増えました!自分で種を撒いたり…ご近所さんからいただいたり…心がとても癒されます。
2. いちこさん 2022年01月26日 19:35
価格にかかわらず、花のある暮らしは素敵ですね。今年は、なるべく花のある暮らしを送りたいと思います。
素敵なお話、ありがとうございました。
3. シリウスさん 2022年02月22日 16:15
ロスフラワー…
どこに行ったら出会えるかなぁ
ウチは田舎なので、流通手段が分からないけど
その事を知れただけでも、幸せになりました💖
4. なしさん 2022年02月24日 08:21
スーパーの花のコーナーで花を買い、部屋に飾ってみました。
花の重みで茎が折れてしまい(これにはビックリ)短く切って花だけを楽しんでいます。花はしっかりと咲いてくれています。
幸せな気持ちになれて最近、周りの人に優しくできてるように思いました。たまにしか買わない花ですが、私には必要な買い物だった気がしますね。