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「ちょっと不安かもしれない」と、どう向き合うべき?【後編】

2021.9.8

「ちょっと不安かもしれない」と、どう向き合うべき?【後編】

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ヨシタケシンスケさん

1973年、神奈川県生まれ。サラリーマンを経て、30歳のときにイラストレーターとしての活動をスタート。初期の作品に、日常のひとコマを独自の視点できりとったスケッチ集『しかもフタが無い』(PARCO出版)がある。40歳で初のオリジナル絵本作品『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)を刊行。現在は絵本作家として活躍中。

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パーソナリティ:はまじ 浜島直子さん

1976年、北海道生まれ。モデルとして雑誌やテレビなど幅広いメディアで活躍中。『リブイン』でも「はまじとコラボ」シリーズのモデル&ディレクターとしておなじみ。等身大で周りをハッピーにしてくれる飾らない人柄や軽快で楽しい口調にもファンが多く、「bayfm」の「Curious HAMAJI」ではラジオDJも。

はまじ はまじ

今回、みなさんからのメッセージを拝見して、あらためて人生には悩みや不安がつきものなんだなと実感したんですが、ヨシタケさんは不安にさいなまれたとき、どうやって心をととのえていらっしゃいますか?

ヨシタケさん ヨシタケさん

僕もみなさんと同じで、常になんらかの不安を抱えているんですが(笑)、今日は特にダメだなっていうときは、不安な表情をしている自分の顔をそのまま絵に描くんです。絵に描くと外に出せるというか、客観視できるというか、ちょっと気持ちがらくになるんですよね。失恋したときに失恋の曲を聞く感じと似ているかもしれません。あえて元気な方をやるんではなくて、どれくらい自分が世界に絶望しているのかっていうのを描くと楽しんですよ。

はまじ はまじ

なるほど、その方法は状況を客観視できていいですね。

ヨシタケさん ヨシタケさん

僕は絵を描く仕事をしているのでそれができるんですけれども、絵じゃなくてもいいわけです。たとえば一人でブツブツ言ってみるとか。メモ帳に書いてみるとか。SNSで発信さえしなければなんでも大丈夫。自分のために、自分がどういう状況なのかを表現するというのが肝心なわけですから。でも逆に不安な気持ちを一切外に出さず、時が過ぎるのを待つ人もいますし、不安との向き合い方って人によって違いますよね。だからやっぱりいろいろ試行錯誤して、自分にあった方法を見つけるしかないのかなって。

はまじ はまじ

そういう自分の取り扱い説明書的なものを見つけることができたら、不安とも上手につきあっていけそうです。

ヨシタケさん ヨシタケさん

本当は悩みたくないし、一瞬ですっきりできる解決策があるなら教えてほしいんですけど(笑)。だけど誰しも多かれ少なかれ不安があるからこそ努力をするわけで、バランスですよね。

はまじ はまじ

不安にインスパイアされて作品が生まれることはありますか?

ヨシタケさん ヨシタケさん

そうですね、絵本やスケッチブックをご覧になられた方からは「毎日楽しいでしょ?」って言われるんですけど、全然楽しくないんですよ(笑)。日々楽しい人はわざわざ楽しいことを考える必要がないんですよね。何にもしなくても楽しいので。

じゃなくて、僕なんかは人一倍ネガティブな考え方をするので、どうしたら楽しい気持ちになれるのか、どうしたら世の中を信じることができるのか、人を信じることができるのかっていうのを、常日頃から考え、探さなくてはいけません。そうやって世の中と関わり続けるためのリハビリのような作業としてやっていることが、結果的にネタ帳になっているということはあるかもしれません。 不安な気持ちが心を成長させるための経費になっているんですよね。しんどいことがあっても数年後に笑い話にできるかもしれないし、そういうふうにしていきたいと思っています。

はまじ はまじ

なるほど。笑い話といえば、私の旦那さんが、ヨシタケさんの育児エッセイ『ヨチヨチ父 とまどう日々』を見て大爆笑していました。生まれたばかりの赤ちゃんを見て「これは感動しないといけないんだよな」というシーンとか、ものすごくわかる!って。

ヨシタケさん ヨシタケさん

その場にいてもやることないですし、できませんし、その上ふだん聞いたこともない声で妻がとり乱しているわけです。落ち着かず、不安しかない状態です。子どもが無事生まれてくれたとて、当時の僕にはそもそも「感動する余裕」が無かったのだと思います(笑)。

はまじ はまじ

私は私で別のページに救われて。ヨシタケさんはお子さんの授乳期間中、30分ごとに起きていたと書かれていたじゃないですか。まわりのお母さんから「3時間寝れた」っていうのを聞くと「うちなんてたったの2時間だよ」って思っていたんですけど、あのページを見て「2時間寝れてラッキー!」って思えるようになりました。ありがとうございました。

ヨシタケさん ヨシタケさん

そういう苦労話ってみんなを救うんですよね。

はまじ はまじ

きっと不安も同じ。悩んだり考えたりすることで、自分はもちろんまわりも救う力が養われるかもしれませんよね。先ほどヨシタケさんがおっしゃったように、不安は心を成長させるための必要経費。ないものにしてしまうのではなく二人三脚で付き合っていければなと思います。みなさんぜひとも、心にハッピー筋力を!

ふたりからのアドバイス
不安が今後の糧になることも。 自分なりの付き合い方を見つけて、 心にハッピー筋力を!

「とん、とん、すこーん(なるほど納得!)」

やってみよう

不安になったとき、不安な自分の顔を描いてみませんか?

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みんなの感想みんなの感想

  • 1. お昼はしゅうまいさん 2021年09月22日 15:28

    ヨシタケさんもはまじさんも自分の不安の話をしているけど、結局読んでる人たちへの励ましにつながっていて、お二人とも本当にいい方たちだなと…。
    お陰様で元気づけられました!
    ありがとうございます♪

  • 2. RIHOKOさん 2021年09月22日 21:35

    悩んだり、不安な事を考えたりする事は誰にでもあるし、自分ではそれがあまり良くないんじゃないかと思ってました。でも、いつか誰かの役に立てるかも知れないと思うと、ちょっと心が軽くなりました😊✨ありがとうございました❣️

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