この夏を彩る、2つの革鞄をピックアップ!

こんにちは、日本職人プロジェクトのリーダー山猫です。

日本のモノづくりを通して、たくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。誰かの「好き」「欲しい」をカタチにした、ここにしかないプロダクトを生み出しています。

2022年夏シーズンのテーマは「魅惑の宝石色」。美しさを詰め込んだ、持つ人を輝かせる魅惑の夏アイテムをつくりました。どれもみんな、いろいろな人の色とりどりの物語から生まれたもの。その中から、この夏を彩るとっておきを見つけてください。

今回ピックアップするのは、2タイプのバッグ。パイナップルみたいなレザー製のメッシュバッグと、名品・スタイリストバッグのレトログリーンモデルをご紹介します。

奇跡的に残っていた型をもとに、リデザイン

「夏が待ち遠しくなる鞄」をテーマに企画したのは、本革のメッシュバッグ。実はこれ、十数年前に発売したものをベースにしています。鞄メーカーさんや職人さんを通じて探し出した当時の型を参考に、2022年の夏に合わせてバージョンアップ。重くなりがちなレザーを、軽やかに持てる涼し気なバッグに仕立てました。

一緒に作ってくださった鞄メーカーさんとは、もう20年を超えるお付き合い。親子2代にわたって、さまざまな鞄を作ってくださっています。頼りになる優秀なデザイナーさんと、その先に関東を中心とした鞄職人・財布職人さんたちがいらっしゃる、このプロジェクトには欠かせないメーカーさんです。今回も、長いお付き合いがあったからこそ、このバッグをまた世に出すことができました。

写真左が信頼の鞄メーカーの担当さん。試作のたびに、鞄メーカーさんと一緒にサンプルチェックします。

本革レザーのメッシュが、まるでパイナップル!

まず今回、鞄メーカーの担当さんにお伝えしたのは「夏でも持ちたくなる鞄を作りましょう!」というひとこと。夏って季節がら、革製の鞄を持つのはちょっと、、、という方が多いですよね。そこで、鞄メーカーさんとたどり着いたのが、十数年前に山猫が企画したレザーのメッシュバッグの抜き型でした。でも昔のことなので、今その型がどこにあるのかわからず……。鞄メーカーさんを通じて、埼玉の職人さんに捜索をお願いしました。すると、東京の鞄工房さんのもとにあると連絡が! 管理もしっかりされていたらしく、わずか1日ほどで見つけていただくことができました。

その抜き型をリデザインしたのが、このバッグ。1枚の本革を網目のように切り抜き、その革で布の巾着袋を包む作りになっています。

2ヵ所のスナップボタンで本革と巾着袋を固定。外せばバラバラになるから、収納もコンパクト。

主役はレザーですが、実はサンプル制作の段階でいちばん時間がかかったのが、中の巾着袋。山猫が生地の素材感にこだわり、NISHIYANは色選びに悩み、MOEはサイズ設定に妥協せず……なんと、4回もの修正を繰り返しました。

特に苦労したのが、適正な巾着袋のサイズ。「このバッグのポテンシャルを上げるのは、巾着の容量です!」と断言するMOEに、「はい、MOEさんの感覚についていきます!」とメーカーさんが修正をがんばってくださいました。「まだいける!」とMOEが励ませば、「まだいけそうです!」とメーカーさんが応える体育会系※なやりとりの末、ついに理想の容量に到達!! 無事、最高のサイズ出しができました。
※メーカーさん高校ではバスケ部のキャプテンだったのです。

テキスタイルも試行錯誤の結果、オリエンタルなプリントをほどこした、スカーフのような軽やかで品のある薄手生地に決定。レザーに合わせたカーキ系とオレンジ系のカラー、上品だけどお出かけアイテムがしっかり入る絶妙なサイズ感と、全員が納得の巾着袋になりました。

試行錯誤の結果、絶妙のおしゃれ感に着地したこだわりの巾着袋。夏らしいプリント柄にもご注目!

巾着袋に入れるものの量や重さによって、レザーメッシュが伸び縮みして見た目の印象が変わるのも面白いところ。見た目以上にたくさん入るので、頼りになります。

本革がしっかりホールドするから、重みのあるペットボトルや長財布を入れても大丈夫!

スナップボタンを外して本革と巾着袋にセパレートすれば、収納や持ち運びもコンパクト。スーツケースに入れて旅行にもおすすめです。昼間はマルシェ散策のお供に、夜はレストランでの食事にと、本革素材だからいろんなシーンに活躍してくれます。

シーズンオフや持ち運びのときは、1枚の本革と巾着袋に分ければコンパクト。

愛嬌たっぷりのデザインは、着こなしのアクセントにぴったり。ラフなリゾートワンピやシンプルなTシャツも、バッグの存在感でおしゃれ度がぐっと上がります。かごバッグのような気さくさと、本革素材ならではの大人っぽさが魅力です。

NISHIYANこだわりのカラーは、ナチュラルなトーンのベージュと、エキゾチックなブラウンの2色。

ベージュは主張しすぎない上品カラーで、どんなスタイルとも好相性。巾着袋のブルー×カーキのおしゃれな配色も、さりげないアクセントになってくれます。

ブラウンは、着こなしにピリッとスパイスをプラスしてくれる色。明るめのブラウンに、巾着袋のオリエンタルな柄が映えるビビッドなアイテムです。

まるでパイナップルを持っているようなデザインは、夏の主役級の存在感。いつものかごバッグをこのバッグに変えるだけで、気分も印象もガラリと変わります。リゾートはもちろん、普段のお出かけにもどんどん活躍させて、夏をめいっぱい楽しんでください。

あの名品バッグの8代目は、レトロなグリーン。

もうひとつは、ファッションスタイリスト・村上きわこさんとコラボした「スタイリストバッグ」の新カラーモデル。村上さんの理想を詰め込んだこのバッグは、デビュー以来ずっと愛され続けるロングセラー。日本職人プロジェクトを代表する超人気モデルです。なんと今回で、8代目モデルになります!

たくさんの人に支持されているその理由は、「持つとおしゃれに見える」ところ。女性を美しく見せることを大切にする村上さんが、持ったときのバランスの良さにとことんこだわりました。
例えば、持ち手。肩に掛けると小脇にしっくりおさまり、手に持ってもちょうどいい長さになっています。幅を細くすることですっきり見えて、肩からズレにくいのもポイント(冬になって厚手のコートを着ても安心!)。

身長に関わらずバランスよく持てるのが、女性を美しく見せるスタイリストさんならでは!

革を2つ折りにして縫う持ち手は手間のかかる仕様なのですが、この手間こそが、きれいに見せる秘訣。職人さんの細やかな仕事にも感謝です!!

持ち手の縫製をはじめ、長く使えるように細部まで職人さんが丁寧に仕上げてくださいました!

そのこだわりは、サイズにも。横長のフォルムで高さをおさえつつ、まちを広くすることで容量をしっかりキープしています。「大きすぎるとバランスが悪く見えるし、小さすぎると実用的じゃないから」と工夫を凝らした絶妙のサイズ感です。なんと、この上品な見た目でお弁当も入ります!

サイドも底もまちがたっぷり! 上品な小ぶりサイズに見えて、実はしっかりたくさん入ります。

そしてさらに、村上さんシリーズと言えばインナーバッグ。小物などをきれいに収納できるこのインナーバッグは取り外しでき、シリーズ共通で使うことができます。バッグの中だからと手抜きせず、ポケットにもレザーを使い、まちを付けるなど、見た目も機能もばっちり。バッグインバッグとして、ほかのバッグに入れても使えます。

内生地は、明るい色とすべりの良い素材を採用。中身が見やすく出し入れもスムーズです。

映えるし、なじむ。レトログリーンは万能カラー。

今回登場するのは、深みのあるレトログリーンをまとった新バージョン。村上さんが大好きなヨーロッパの古い家電や車をイメージした色で、過去にほかのバッグや財布でも大好評を博しました。

ニュアンスのある色味なので、忠実に再現するために革なめし工場に特別オーダー。今回も、たつの市の嶋田さん親子の革工房に依頼して、村上さんこだわりのカラーを美しく表現してもらいました。

表面の顔料仕上げを得意とされている嶋田さん親子。難しい注文も「やってみましょう」とチャレンジしてくださる、頼もしい職人さんです。

嶋田さんの工房はとても大きく、たくさんの種類の下地革が取り揃えられています。村上さんと鞄メーカーさん、日本職人プロジェクトメンバーで工房にお邪魔した際も、みんなこの規模感にびっくり。この大きな工房で、美しいレトログリーンの革が誕生しました。

深みのある落ち着いたグリーンは、「差し色になるけど、目立ちすぎない。シンプルな着こなしのアクセントにもなるし、華やかな着こなしに合わせてもなじむ色」と村上さん。スタイリスト目線で「使える色」と太鼓判を押します。

淡いトーンのナチュラルな着こなしに映える、レトロなグリーン。黒や赤など強めの色に合わせても、さりげなくなじんでくれます。

村上さんのバッグは一見何気ないところにも、使う人へのやさしさや、スタイリストとしての想いがあって、いつも驚かされます。そして雑談のように、新しいアイデアがぽんぽん出てくるのもすごいところ。村上さんシリーズがたくさんの方に長く愛されているのは、そういうところが理由なのかなと思います。

何でもない日も、わくわくできる。

バッグは日常的に使う実用品でありながら、ファッションアイテムでもあります。だから、ちゃんと便利で、でも手にするたびワクワクしたり、楽しくなるものを作りたい、と思っています。そして、愛着を持って、長く使っていただけたらうれしいです。ちょっとそこまでのお出かけも、特別な旅行も、お気に入りのバッグと一緒に楽しんでください。今年の夏が、素敵なものになりますように!

「レザーだから、冬はニットに合わせてもいいかも」と、早くもコーディネートを考え中のセメ子さん。

最後に、いつもお世話になっているコピーライターのセメ子さんも「これ軽くていいですね。ありそうでないメッシュバッグ!お洒落~。ひとつ欲しいかも、、」とコメントくれました^^

次回は、兵庫県西脇市の播州織テキスタイルを使った、色鮮やかな羽衣ストールとヘアターバンをご紹介します。こちらも夏気分がだんぜん上がるアイテムなので、お楽しみに!

鞄デザイナーと作った 職人本革のパイナップルバッグ〈ブラウン〉

¥15,180(税込み)

鞄デザイナーと作った 職人本革のパイナップルバッグ〈ナチュラル〉

¥15,180(税込み)

ファッションスタイリストと作った 職人本革のスタイリストバッグ〈レトログリーン〉

¥29,480(税込み)

日本のモノづくりを通してたくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。2004年のスタート以来、様々な魅力的な方の想いと共に「物」語るアイテムを誕生させてきました。

プロジェクトリーダー 山猫

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