-タケナカのこれ思てんねん。-
第4回『湿度について思てんねん』
こんにちは。
ことば部部員のタケナカと申します。
今年で二十代も折り返し地点にきました。昔から読書が好きで、基本的にどんな本も読みますがテーマが重ための本が好きです。細かいことが気になり、つい言い過ぎて母から小姑と呼ばれた事があります。
こんな私が普段うっすら思っているあれやこれを徒然に書くエッセイ「タケナカのこれ思てんねん。」毒にも薬にもならないけど「なるほどなぁ」となるかもしれない、超プラシーボなエッセイです。
募集している、みなさんの「思てんねん」なこと、今回もたくさんの投稿をありがとうございます。その中で気になったコメントをいくつかご紹介。
ソラシドさん
「トイレットペーパーが三角に折られているとき、ちょっとやだなあと思います。誰かが触った後の紙かも…といつもちょっとだけ不快な気持ちに。」
むぎさん
「雨がとにかく嫌です。外に出るのも嫌だし、湿気るし。全体的に気分がガーンと下がります。」
第四回は湿度・濡れるということについて僕の思うことを。
今回もひとつ、お手柔らかにどうぞ。
「明るい湿り気」
届いたコメントについて、どちらもとってもよく分かる。
ただ、三角に折られたトイレットペーパーなどを考えると、本末転倒というか目的と手段が逆になってしまっているんじゃないかなと常々思っている。
元は清掃済みであるということを示すために清掃員の方が端を三角に折っていたのが、徐々に使ったあとは三角にするのがマナーという形骸的なものになってしまったのだろう。(というか、トイレをしたあとにペーパーの端を折る動きってどこに入れ込めばいいのだろうか。拭いたあとに折るってこと?あまりピンとこない……)
雨について思い出したことがある。小学生の頃、安倍晴明や式神使いなど陰陽師に憧れて陰陽五行の本を読んでいたら(←もうイヤな子供すぎる)「雨は陰陽五行の陰の気が強いから眠たくなる」と書いてあった。数日後、授業中に寝る友達を起こして「雨の日は陰の気が強いから眠気が襲うんだよ」と言ったら「うるさい!」と酷くつっぱねられたことがある。あの頃は教えてあげたのになぜ怒るんだ!とこちらも声を張り上げたが、今思えばひどく”うるさい”子供であったな。トホホ……
「暗い湿り気」
小学生の頃、スイミングを習っていた。と言っても、いつまで経ってもクロールの息継ぎが上手にできず、進級テストは毎度不合格。ずっと同じクラスにとどまっていたし、辞める最後までスイムキャップのワッペンは金魚のマークだった。
スイミングスクールには同じ小学校の同級生が2人通っていた(と、言っても話したことはないし、ただ廊下で見かけるぐらいだった。)どちらも女の子でいつもくっついているほどの仲良し。しかも、小学校では浮名が立つような美人な2人であった。泳ぎもすごく上手。スイムキャップには魚のマークを通り越して、「ベストスイマー」の証が貼られていた。色んな思いを渦巻かせながら、遠巻きで「いいなぁ」と眺めていた。
レッスンが終わりシャワーを浴びて着替えると、暖房が効いてホカホカな温かい部屋に通される。そこで、親が迎えに来るまで待つのがスクールの流れだった。ある日、二人と私のレッスンの帰り時間が重なった。いい機会だしもしかしたら仲良くなれるチャンスかも!と思い、緊張しながらも「泳ぎ上手やなぁ」と声をかけた。(もっとごにょごにょと何かを言った気もする)
結果はものの見事に撃沈。存在していないかのように無視&スルー、まるで空気だった。上手な二人からしたら、息継ぎもできないような下手くそな私はハナから視界にすら入っていなかったらしい。「レベルは違っても同じ小学校だから会話をしてくれるはず」と期待した自分がバカだった。
髪の水滴と冷や汗をじんわりと吸うタオル、床に敷かれている濡れたプラスチックのペタつく感触と、表面は温かいのに芯は冷えきっているタイル。部屋にこもった塩素とカビ臭いエアコンの生ぬるい風。あの、いくらもがいても進めないような、まとわりついてくる重い空気を今でも思い出す。
湿っているものは嫌いだ。どこまで逃げても、なんだか暗くて怖くて切ないから。
好きと嫌いとマイルール、自我と自意識にがんじがらめのぐるぐる人生。
そんな中で普段思っていることをポツポツと書いていきます。
ぜひ、あなたの普段思っているけどなかなか言えないなあ、なことも教えて下さい。
ご投稿はこちらから。
次回の「タケナカのこれ思てんねん。」もどうぞお楽しみに。

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