あらためて、ことば部のはなし

こんにちは、ことば部部長のやまぐちです。

あらたまってこんなことを言うこともないのですが、ことば部のことについて書こうと思います。
ことば部は、昨年の9月に発足したフェリシモ内の小さな部活です。

メンバーは8人で、自分の先輩が3人と、同期が1人、そして後輩が3人。
自分は今入社4年目の26歳なので、半数以上が20代の部活になります。

ことば部というと、言葉にまつわることなら何でもいいの?と言われることがよくあります。
ことば部の部長をしている自分は、もちろん言葉にまつわるたくさんのことが好きです。
他の部員もそうだし、この文章を読んでくれている人も、きっとそうだと思います。

インスタグラムよりもXの方が好きだし、本屋に入ると飛び跳ねるくらい嬉しくなるし、音楽だって歌詞を聴いてしまいます。
”言葉”という言葉も、”ことば”とするか、”言葉”とするかで、受ける印象がなんだか違いますよね。
そういうところも好きです。

でも、ことば部が大事にしたいものは、そことは少し違います。
大事なことは言葉そのものではない、という言い方が正しいかもしれません。

自分は言葉が持つ、何よりも大きな力が凄く好きです。
短歌も、音楽の歌詞も、映画のセリフだってそう。
たった数十文字なのに、それだけではない世界を、言葉は見せてくれます。

言葉は時に乗り物になって旅に連れ出してくれたり、時にお守りになってそばにいてくれたりします。
大事なことは、言葉そのものじゃなくて、言葉によって嬉しくなる気持ちや軽くなる心、そこにあるのだと思います。

私たちフェリシモことば部は、そんな活動をしていきたい。
誰かの心が軽くなったり、ちょっと落ち着いたり、毎日が少し楽しくなったり。
そんな言葉を見つけられる場所でありたい。そう思って活動しています。

前置きがとっても長くなりましたが、そんなフェリシモことば部が普段どんなことをしているかを、ここから紹介出来たらな、と思います。


ぼくらの短歌プロジェクト

ことば部では、今までに2度短歌賞を行いました。
※短歌賞についてはこちらから

1度目は2024年11月に歌人の岡野大嗣さんを審査員に迎えて『おそろい短歌賞』を、2度目は2025年3月に歌人の木下龍也さんを審査員に迎えて『あたらしい日々への短歌賞』を行いました。

ことば部で大事にしたい、言葉が持つ力や世界を短歌はたくさん表現してくれると思ったのです。

どちらの短歌賞でも800首以上の歌が集まり、素敵な歌、素敵な言葉と出会える場となりました。
受賞された方には、オリジナルラベルのワインもプレゼントしました。

ぼくらの短歌プロジェクトは、意図あって20代限定の短歌賞でしたが、今後は全年齢対象の短歌プロジェクトも行えたらなと思っています。

復刊リクエスト

ことば部では、絶版になった書籍のリクエスト企画も行っています。
※過去の記事はこちらから

電子書籍が普及していっている現代で、紙の本の良さも大事にしていきたい。
そんな想いから始まったこのプロジェクト。

前回行った復刊リクエストでは「一歩、踏み出す」をテーマに、ブックディレクター「BACH」の幅さんと一緒に詩集『数と夕方』を選びました。

先日、『数と夕方』の復刊が決定。
本の復刊それ自体だけではなく、復刊することによってその本が新しい人の手に渡り、また新しいことばに出会うきっかけになればいいな、そんなことを思います。

部員のつぶやき

ことば部では、WEBサイト内で部員のつぶやきを掲載しています。

部員のつぶやきは主に3種類あって、
一つ目は、読んでよかった本を紹介するエッセイ『ことば部の本棚
二つ目は、言葉を軸に自由なエッセイを書いてもらう『あの言葉と出会えて
そして三つ目は、ことば部部員がテーマに沿って自由に話す『ことば追求会』です。

更新のペースは決めていません。
好きな本や言葉に出会えた時、はたまた話したいことが出来たとき、気ままに、好きに、文章が書けたらなと思っています。
お暇なときに覗いてもらえれば、更新されているかもしれません。

どれも部員だけでなく、みなさんからも募集しています。
何かの本や言葉に出会えた時、お気軽に送ってみてください。
※投稿はここから

なんだか月ごとにテーマをつくっても面白いなあ、なんてことも思っています。
また、その時はみなさんにアナウンスしますね。


今書いたことは大きく3つでしたが、他にも今部員の1人が商品企画を進めていたり、何かイベントが出来ても面白いなと思ったり、また新たな短歌賞が始まりそうになっていたり、出来てから1年も経っていないことば部の可能性は無限大です。

今は短歌賞に応募してもらったり、部員のつぶやきに投稿してもらったり、という形ですが、もっとこの文章を読んでくれている方々と、たくさんのことがいっしょに出来たらいいな、とも思っています。

ことば部は、いつか誰かのお守りになるかもしれない言葉の集まる大きな木です。
その木はきっとここからもっと大きくなって、たくさんの葉を付けると思います。

そして、皆さんの心が少しでも楽しく、明るくなれたらいいな、そんなことを思います。

長くなりましたが、フェリシモことば部を、これからもどうぞよろしくお願いします!

Text:やまぐち(フェリシモことば部)