-第2回ことば追求会-
何から読書を始めよう

フェリシモことば部の新たな取り組み『ことば追求会』

ことば部の部員がそれぞれ話したいテーマを持ち寄り、その内容について話します。
第2回のテーマはそれぞれの読書のきっかけや、ライトな本との関わり方など。

本も言葉も好きな部員たちが、好き勝手に小一時間お話します。
ぜひお読みください!

※第1回追求会はこちらから

【今回参加した部員】

やまけん
フェリシモことば部 元部長。
音楽・映画・テレビ、ジャンルは問わず色んなエンタメが好き。
好きな言葉に出会ったらメモするようにしている。お腹が弱い。

たっきー
フェリシモことば部 部長。
現代短歌・小説・エッセイをよく読む。
映画・ドラマ鑑賞も好き。最近は、近所の商店街を散歩して開拓中。
退勤後のひとりラーメンにはまっている。

あんぱん
お笑い・ラジオ・アート・インテリアが好き。
心がザワザワしてきたときは、原田マハさんの小説を読んで落ち着かせている。
鼻が高く、「先端恐怖症だからこっちを見ないでほしい」と言われたことがある。

たん
詩、エッセイを好んで読み、次の漫画大賞を予想するのが楽しみなくらい漫画が好き。
雑記を小学生から続けている。飲料を飲み終わるのがすごく早い。

読書のきっかけ

ーやまけん
ことば部って、言葉が好きな人が集まる場所になればいいなと思うし、もっと言うとよりライトにというか、本を読みたい気持ちはあるけど、読む気になれないみたいな人のきっかけになればいいなと思うんですよ。

会社だけじゃなくて、大きい話になってしまうかもしれないけど、言葉全体が盛り上がればいいなというか。
そう思った時に、本が苦手という人に向けて、読書の入り口みたいな話もしたいなと思っていて。

ーたっきー
なるほど、これもなにかのきっかけになったらいいですね。

ーやまけん
本に感じるハードルって、文字の多さとボリューム感だと思うんですよね。
でも逆にボリューム感があることによる良さもあると思っていて。

例えば、、、
コスパっていうと言い方が少し悪いけど、例えば文庫本だったら600円とかで買えるじゃないですか。
古本だったらもしかしたら100円で手に入ったり。
数百円で2日ぐらい楽しめるし、知識も増えて、何だろう、好きな本を持ち歩いて、また読みたくなったら読めるみたいな、この金額でこんなにいろんなことを貰えるものって他にあるのかなみたいな事はすごく思うんですよね。

例のごとく、僕ばっかり話しましたが、みなさんはどうでしょうか。
こんなところから始めてもいいんじゃないか、みたいなもの。
例えば本を読むようになったきっかけとか。

ーあんぱん
私は小学校3、4年生向けの字の大きい「こねこムーシーリーズ」とか「こまったさんのシチュー」とかが大好きで、多分あれが入り口だった気がします。
図書室でたくさん借りて。

ーたん
借りるって楽しかったですよね。図書の時間もすごく楽しみでした。

ーたっきー
私も小学校の頃からこまったさんとか、差し絵の本とかもたくさん借りてたんですが、小説が好きだと気付いたのは思春期です。

その頃よく読んでいたのは、クラスのいろんな登場人物が出てきて、それぞれの視点で描かれる朝井リョウさんの小説で。
友達や普段全然喋らない子の考え方とかを想像できるのが面白かったです。

アイデンティティを形成していく段階で、自分を知るには他人を知る、みたいな気持ちになって良かったのかなと思います。

ーたん
すごい!中学生なのに思考が大人だ~

ーやまけん
僕も皆さんと同じで、小学校の図書室で本を読みはじめたのがきっかけかなと思います。
読書も最初は漫画から入って、そこからはやみねかおるさんを知って、伊坂幸太郎さんに出会って、そこからいろんな本を読むことに広がっていった感じです。

小学校の頃は、男だからというのも少しあるかもしれませんが、図書室に行くのがちょっと恥ずかしくて。
隠れて図書室に行って、本を借りたりしてました。

でも最近になって、本をめっちゃ読んでていいよな、自分もそんな趣味を持っときゃ良かったな、と周りに言われるようになって。
大人になると、だんだんと本を読む人にスポットがあてられるようになりました。

ーたん
小学生の頃は確かに、外で遊ぶのがいい、みたいな雰囲気ありましたよね。

読書って何から始めたらいいだろう


ーやまけん
話は変わってしまうのですが、本を読むのってどういうところから始めたらいいと思いますか?
そういう話もできたらと思って。

ーたん
うーん、私は本の形から入るとかでもいいんじゃないかな、と思います。
最近はいろんな装丁の本が出てて、表紙だけでもデザインとか、紙が違うとか、閉じられ方が違うとか、色々なものがあるので、本屋さんを回ってたら、1つ2つは気になる本に出合うような気がしてて。
たまたま手に取った本のタイトルとか、書き出しがすごくいいっていうだけでも買う動機になったりとか。

ネットだとキーワード検索で欲しいものだけを目掛けてしまうけど、たくさんの本の中から時間を掛けて自分が1冊選んだっていうのが、本への愛着に繋がる。
偶然出合った1冊を読んで、思ってたのと違ったなってなったとしても、なんでこの時この本を選んだっけみたいなのが、後々の読書体験に繋がったりもしそうだなと思います。

ーあんぱん
私もジャケット買い結構しちゃいます。

ーやまけん
ぼくも。
ジャケット買いした本を本棚に置いておくだけで楽しい、、、
並んだ本棚が自分好みすぎて嬉しくなる。

ーあんぱん
人の本棚を見るのも面白いですね。
恥ずかしくもあるけど。

ーたん
それで好きになったりしそうじゃないですか。
全然人知らないけど、めっちゃ素敵、、、!みたいな

ーあんぱん
たしかに。付き合った人の本棚を見ちゃう。
本棚って人間性が出ますよね。
こういうの知りたいんやとか、こういう知識求めてるんやとかで、はってなる時ありますよね。

ーやまけん
本棚って、その人の輪郭っていう感じがしますもんね。

ーたん
本棚の置き方とかも好きで、人によって全然違う。
平積みの人もいれば、縦にきっちり並べて、出版社で揃えてる人もいれば、作家で揃えてる人もいるし。
私がめっちゃいいと思ったのが、友達の家に行った時なんですけど、玄関開けて、玄関の並びに本棚置いてたんですね。

玄関の靴を置いてる横に本棚を置いてて、なんとなく歯医者を感じてすごく好きだったんです。
そこだけじゃなくて、家に入ったらいろんな所に本棚が設置されてて、そこに本が立てられてるんですけど、キッチンの裏手の本棚には料理の本と料理関係の小説とかが置いてあって、寝室の所には寝る前に読む詩集みたいなのが置いてて、その人のこだわりが本棚と本に表れてました。

ーやまけん
本っていうと何百ページもある本を想像するのかなと、もちろんそれも好きなんですけど、例えば旅行雑誌とかの端についたちょっとした文章、輝く海が~みたいな、そういうものでも本を読むことと同じ良さを感じる。
そういう所から読書を始めてもいいなとも思ったりします。

あとは単純に好きな人のエッセイを読んで、この人こんなこと思ってたんだとか、逆にこの人ってめちゃくちゃスターだと思っていた人の、スターはスターなんですけど、自分と近い部分があるんだみたいなので、その人のことも好きになるし、気づいたら文章も好きみたいなことになってたりするから、そういう所から読んでもいいのかなみたいなことを思ったりしました。

ーあんぱん
ジャケ買いでいうと、ちょうどこないだジャケ買いしたんですけど、文庫本よりももう一周り小さいぐらいの物で、タイトルが「口に関するアンケート」。口のイラストの本だったんですよ。
気になって、読んだらホラーだったんですけど。
※口に関するアンケート(背筋):ポプラ社

ーやまけん
へえ。口に関するアンケート。
これホラーなんですね。

ーあんぱん
これホラーなんですよ。
口に関するアンケートって、なんか口臭系の話かなとか最初は思ったんですけど(笑)
めっちゃ気になって、思わず手に取ったんですよ。
なんかそういう、「これなんなんだろう」みたいな入り方でもいいなって思います。

あとはやっぱり好きな人の本はめっちゃいい。
芸人さんが好きやったら、ハライチの岩井さんのエッセイ読んでみようとか。
やっぱ芸人さんって考え方がすごいから面白いですよね、それを文章で読むっていうのも良い。

そこから、芸事みたいなところが好きになったりもしますし。
文章がその人に対する好きの入り口にもなるなあ、と思います。

ーたっきー
本ってやっぱり文章量がネックになってるというか、1冊読もうと思うと、ぎっちりしてる本やったら4時間ぐらいかかる時もあるじゃないですか。
そういう時に、文章量が少ない短歌とか詩とかから入るのもいいのかなと思ってて。

私、最近通勤中の電車で短歌を読むようにしてるんですけど、どこから開いても楽しめるっていうか、パッと見てパッと閉じてっていう。
ちょっとの時間で楽しめるけど、言葉の良さみたいなのが感じれるから好きなんです。

時間がそんなまとまって取れないよとか、時間空きすぎて内容忘れちゃったよみたいな人はそういう楽しみ方もいいのかなって思ったりします。

ーやまけん
詩もいいね。
例えば音楽の歌詞とか、そういう言葉に心を打たれる人って多分多くいると思うし、あとはドラマのセリフとか。
そういう人って、きっと読書も好きなんだろうな、って思ったりします。
決めつけてしまってあれですけど、言葉が好きっていう気持ちだと思うし。

この文章が直接きっかけにはならないかもだけど、ことば部の取り組みとか、こういう文章とかが、何かのきっかけになればいいですね。

あとがき

前回から2回に続いての、ことば追求会をお読みいただきありがとうございました。

ことば部部員が好き勝手話しているのを、隣で聞いているみたいな、そんな文章になっていたらいいな、と思います。

ことば追求会のテーマは、みなさんからも募集しようと思っているので、その時はまたSNSでお知らせしますね。
それでは次回のことば追求会で。

talk:ことば部部員
text:やまけん(ことば部部長)