表には麻100%の糸、裏には綿100%の糸が出るようにプレーティングした天じく生地でTシャツを作りました。なので、見た目は麻ならでは粗野な風合いとナチュラルなエクリュカラーでありながら、肌に触れる面は綿のやさしい肌ざわりのTシャツに仕上がっています。本来、麻100%の糸は伸縮性がなく強度が弱いため、正直に言うとプレーティングには不向き。それを匠の『業』で可能にしてくれたのは、岐阜県にある大橋ニットさん。1987年創業、今年で39年目になる老舗メーカーです。湿度や編み機のテンションなどシビアな調整技術のおかげで、チクチクしない麻混Tシャツを作ることができました。クラフトマンシップが詰まった生地なので、デザインにもクラフト感を感じるディテールを盛り込んでいます。左胸に配したスクエアなポケットはできるだけ細幅のステッチにしたり、袖口と衿には配色リブを使ってポイントにしたりしました。また、後ろ衿部分には『和モノづくり』のスタンプを一枚ずつ手押ししています。素朴で味わい深い、ちょっと贅沢なTシャツができました。